0016 治療と蘇生のお仕事
「『カイフク』」
俺は回復魔法を使い、不治の病と診断されていた少女を治す。
「『ソセイ』」
蘇生魔法を使う。遺髪がカードに変わる。
この国では髪は特別な物で、生まれた時や15歳の成人の時に記念として残すのが一般的らしい。髪が残されていてよかった。
「24時間後に完全に復活します」
「ありがとうございます」
ヒラノちゃんが前もって説明してくれたおかげで蘇生は滞りなく進む。死んだ人間を生き返らせてくれと俺が言ったら、殴られて水でもぶっかけられていただろう。
「魔力は大丈夫ですか?」
「特に問題はないかな」
少女の治療と蘇生を2時間ほど続けたあたりで、ヒラノちゃんに確認される。
「そうですか。あれだけの魔法を使っても魔力切れを起こしませんか…」
なにやら考えこんでいる。
「とりあえず、昼食にしましょう」
太陽がいつのまにか高くなっていた。
ヒラノちゃんが収納魔法でお弁当を出す。
「作り立てならもっとおいしいんでしょうけど…」
ヒラノちゃんの収納魔法は収納時の状態は維持されないようだ。
「ヒラノちゃんが作ったの?」
「私が作ったのは食べれませんか?」
「いや、ありがとう。うれしいよ」
「この辺は飲食ができる店がないから、仕方なくです」
ツンデレなのか、ただ単に難しいお年頃なのか俺には判断がつかなかった。
昼食を終え、少女たちの治療と蘇生を再開する。日が暮れるまでそれは続いたが、魔力切れを起こす気配はなかった。
「今日はここの宿を使います」
宿の前に案内される。かなりいい宿だと思う。宿代は経費でお願いしたい。
「2人相部屋で」
「えっ」
「同じ部屋でないと護衛にならないでしょう?」
それはそうだが…。あっ、転移を使って俺だけ帰れば護衛の心配も…。
「それに、あなたと二人で話したいこともありますから」
今日の反省会だろうか。気が重い。
冷静に考えれば、転移が使えるなら日帰りでいいんじゃないかなあって。昼も帰ればいいじゃんってなりますよね。弁当もあるし、話があるなら転移は使えないという感じにしてみました。
気が付けば評価ポイントが増えてました。入れてくださった方ありがとうございます。5ポイントもらえる作品かどうかはわかりませんが、がんばって書いていきます。




