0013 黒髪で眼鏡で三つ編みで少し地味なメイドさん
「お茶をお持ち致しました」
フタバさんが入れてくれたお茶を飲む。
皇帝と大臣とか偉い人が十数人で会議をしているらしい。かなり大事になっているようだ。ものすごく面倒臭そうなので、逃げたくなってきた。
やっぱり王国に亡命しようかなあ。今度は力をなるべく隠して、翻訳メインで金を稼ぐ方向でいってみる。無理だよなあ。俺のせいで帝国と王国が戦争になるかもしれない。やばすぎる力というのは存在するだけで争いの種になる。
「花太郎様、お茶がお口に合いませんでしたか?」
「いえ、とてもおいしいです」
「そうですか、なにかお悩み事でも?」
元の世界に戻りたいんですけどって、フタバさんに言っても心配させるだけだしなあ。
「フタバさんの眼鏡を取ったところがみてみたいなあって…」
「えっ!」
「いや、無理にとは言いませんけど…」
何言ってんだろうな、俺。
「それで、花太郎様の悩み事が消えるのでしたら」
フタバさんが眼鏡を外す。
眼鏡をかけていてもかけてなくても、どっちもかわいいな。
「悩み事は消えましたか?」
「はい」
そうだな。悩むのはやめよう。なるようにしかならないだろう。
「あっ」
「どうしましたか?」
「フタバさん、少し目を瞑っててもらえますか?」
「は、はい」
フタバさんが目を瞑る。
前髪綺麗だなあ。
「そのまま少し上を向いてください」
「はい」
「動かないでくださいね」
フタバさんの顔に手を近づける
「よっと」
俺は目に入りそうになっていた睫毛を取り除いた。目に入るととても痛いんだよねえ。
「もう大丈夫です。取れました」
「ありがとうございます」
黒髪で眼鏡で三つ編みで少し地味なメイドさんがやっぱりいいなと思った。
花太郎はとりあえず悩むことをやめました。なるようになると。物語もなるようになると思って書いていきます。
遅ればせながら、ブックマークしてくれた方、評価ポイント入れてくださった方ありがとうございます。少しでもいいものを書けるようにがんばりたいと思います。




