風鈴と母親と
第3話です!ヒロイン登場はまだです…!
すみません…
明日には登場予定です!
そんなこんなで始まった夏休みだが、ばあちゃんが亡くなってから友達と遊ぶ気にもなれず家に籠ってばあちゃんがくれた風鈴を一日聞いているという日々を過ごしている。
俺はばあちゃんっ子ではなかったが、やっぱりかわいがってもらったばあちゃんが亡くなって自分でも気づかないほどのショックを受けていたみたいだ。
______チリン
「それにしても本当にいい音だなぁ…この風鈴の音を聞いてるだけで心が癒されているみたいだ…」
そうなのだ。ばあちゃんがくれたこの風鈴、どれくらいの価値があるのかは分からないが本当にいい音なのだ。それに風鈴の音を聞いてると、まるで最高の芸人のボケに最高の芸人のツッコミが決まった後くらいに気持ちが良いのだ。
「ちょっと、庵~!! おばあちゃんが亡くなって悲しいのはわかるけど、そろそろ外に出たら~??」
母ちゃんだ。母ちゃんの言うこともわかるけど今はそっとしておいてほしい…
「お~う…」
そんな気のない返事をしたのだが、母ちゃんには聞こえなかったみたいで
「ちょっと!庵~~~!!!!!!」
と、再び俺を呼ぶ声が聞こえた。しかもさっきより勢いが強い…
「わかったよ~!!!!」
仕方ない…近所の公園で時間をつぶすか…
俺は外に出る準備をして母ちゃんのところへ行く。
「じゃあ、ちょっとぶらぶらしてくる」
「いってらっしゃい。ちゃんとぶらぶらしてくんだぞ? 近所の公園で時間つぶすんじゃないぞ?」
…げっ、バレてる…
「わ、分かってるよ…」
「あ、その感じ、本当に近所の公園で時間つぶそうと思ってたな~?」
「お、思ってないです…」
「ま、いいけどさ。あんたおばあちゃんっ子だったから落ち込むのはわかるけど、せっかく夏休みだし外でないと腐っちゃうぞ?」
「え、俺ばあちゃんっ子じゃなかったろ!? ばあちゃんは好きだったけど、ばあちゃんっ子って程ではなかったと思うけど…」
「い~や、あんたはおばあちゃんっ子だったよ、確実にね」
そ、そうなのか…? ぞんな自覚なかったな…
「おばあちゃんだって、落ち込んでくれてうれしいとは思うけど落ち込みすぎると心配になっちゃうと思うよ? だから、少しは元気出しなさい! そのために少しでもほら! はよ散歩行ってきんしゃい!!」
_____パン!!!!!
「痛っ!!!! ケツを叩くなよ!!!!」
{アッハッハハ!!! 何はともあれ気をつけて行ってきなよ!}
「…ったく…ありがとう…母ちゃん…」
「いいってことよ!!」
俺は母ちゃんの叱咤激励(?)を受け、近所の公園に向かうのであった!
……だってめんどくせぇもん
いかがでしたでしょうか?
まだまだ初心者なので、日々精進です!
次話は明日の18時投稿予定です!
よろしければ感想と評価お待ちしてます…!