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探偵・志木仙水  作者: キチ右衛門
鮮血の病棟
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探偵、入院

33歳の誕生日の日、照りつける痛い程の太陽光が刺していた外。

そんな日に、私は軽自動車に撥ね飛ばされ、病院へと運ばれていた。


気がついた時には体中が痛み、腕も何やら白い布やらガーゼやら分からないが、物凄く力強く巻かれていた。


足も両足何かに吊るされていて、全く持って動かせない状況にあった。

そんな時、ちょうど、都合よく看護師がやって来て、如何にもなリアクションをし、多分だが私の担当医師を呼びに行ったのだろう。


数分かすると看護師と、私の、多分、担当の医師の人がやって来た。

黒縁の眼鏡にシュッとした細身で長身の男の医師だ、何やらボソボソ話始めたようだが、声が小さ過ぎて、外の狂ったように鳴き続ける蝉の声に掻き消されて、本当に聞き取れなかった。


その中で一つ聞こえたのは、“この時期だからなぁ”と言うため息交じりの言葉だったが私は格別、重要と感じなかったので聞き流した。


何を言っているかもわからない担当医師の話も終わったようで、最後に私の診断書?のようなもの見せてもらった、病院に日頃お世話にならないもので、疑問形になってしまうのは許してほしい。


お世辞にも良い状態とは言えないが、幸い神経の断裂や、脊椎の損傷は無いみたいだった、骨折の数は怖かったもので、私は目を逸らして意地でも見ないようにした。


全治4ヶ月程らしい、この言い方は語弊があるかも知れない、入院を4ヶ月しろというもので、私の考えで行くと退院=完治なのだ。


そんなこんなで私、志木(しき)(せん)(すい)、はこの“日嶋町”への引っ越し&誕生日を棒に振り、病院で過ごすことになった。


この街に引っ越してきてこれ程自身の仕事を続けるべきじゃ無かったと思う。


探偵辞めときゃ良かったなぁなんてね。



細々と書いていきます。

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