表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/40

第一章・なんで異世界《ここ》に先生が⁉・その三

 景清かげきよが目を覚ますと、そこは水の中だった。

「んぶぅっ⁉」

 あわてて口をふさぐ景清だが、肺に残った空気はわずかである。

 目を開けて体を回転させると、すぐに上下方向だけは確認できた。

 水面から日光が差し込んでいる。

 と、そこに巨大な影が現れた。

 視界が真っ暗になって、再び方向感覚を失う景清。

 口の中が塩辛い。

『海に落ちたか?』

 海釣り施設の桟橋さんばしは高位置にあるので、落水の衝撃で気を失ったとしても不思議ではない。

『上下感覚を失ったら、暴れずに体の力を抜け……』

 しかし肺が浮袋になってくれるほど空気をめ込んでおらず、浮上に時間がかかりそうだ。

 救命具をつけて来なかったのがやまれる。

『真水でないなら、いずれ浮かぶはずだ』

 塩分濃度の高い海水は、人体より比重がある。

『いかん、気が遠くなりそうだ』

 視界がぼやけて来た。

 だがその時、遠くからやって来る人影が。

『人魚…………?』

 長い髪をらしながら近づく影は、まさに幻獣のそれであった……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ