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三月三十三次元
二人星。逃げていく、カーテンコールと放つだけ、愛してる、せかいせいふくをしたいの。きみをハッキング。三月に三角座を見るってそれだのお話。浅く、浅く。溜息と珈琲。リピート。創造神話に僕らは出てこなくて、アポカリプスにもぼくらは参加できないみたいだ。室外機の音がうるさい。眠れない、ブラック、浮遊、錠剤とイヤホンから流れるミュージック。一種の花粉症さ。角砂糖を溶かすように、君は映画を見ている。信じないで、届かないで、綺麗な三拍子、背を向けるウィークエンド、おやすみなさい。息の仕方を忘れた魚と、羽ばたき方を忘れた彼女をブランコに乗る。術の穴。ねぇ、溶けるよ。星まで。楽しいな、楽しいから泣いているの。停電した街から、ただただ星だけを見ていたい、そんな夜。揺れている。儚いから、鉛筆を削る、削る。




