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三月三十三温糖
凪いでいる。
君のオルゴールの音を聞かせてよ、ねぇ、いつか。
オープンカーにでも乗って遠くに行こう。生温い風を感じながら。
僕らの流れ星は、きっとどこかに落ちている。
タイムカプセルを無くしても大丈夫。三拍子、キラキラと蛍光灯が光る夜。
加速するメリーゴーランド。すれ違う。肺臓が動いている。
こんな夜は「Blue」を聞いている。
スローモーション。オパールの少女は輝きを無くしてしまって、でもまだ歌い続けている。スタビルよりもモビールが好きになってしまいました。ハードパニエと、溶けない雀蜂と2015。無くなったタイムカプセルの行方よりも、「ねぇ、生きている。星まで」ねぇねぇ、泣かないでよ。明日天気になぁれ。藍色に凪ぐ。私は、きっと水色の紙飛行機を投げ続ける
「 」「 」
三日月藻が輝く浴槽で、溺れている。溺れていたいの。




