三月三十三時半
「ねぇ、きみがトーキョーに行ったらマンションからの夜景を見せてほしいな」
藍色の空とイヤホンから流れる水星。摂氏9℃
木蓮が咲く季節にぼくらは会えなかった。
見失ったユーエフオーと、目眩。溶けない魚を飼う。
ニュータウンは星が降ってくるから好きなの
折れた鉛筆を弔う。朔月。心音が聞こえない浴槽の中。
おぽえむを書いてます。紅茶が好きです。
来世ではきっと宇宙飛行士。
「ねぇ。ぼくたちのかくれんぼ。蛍光灯の震える音。夜、きみは三角錐。BLUE、振れるよ。(眠れない夜なんてないくせに)イルミネーションと、手を離さないで。消火栓とエメラルド。こわいの。きっと今夜も誰かがシーソーに乗っている。きみの元カノになりたいな。笑ってよBluetooth、私を見失わないで。(こわいの)銀木犀の香りと、悲しいほどの石鹸の泡。ブラジルでもぼくを愛して。三角座なんて見つけないで。終わってよエンドロール、空白の三拍子。時計の針を回す。おはよう、きみを殺してしまいたいな。シフォンケーキを食べ残す。」
「ぼくらの逃避行ごっこ。ハッピー。メールボックスを見る。零下2℃。光合成少女。(触れてよ)目眩。ホワイトキューブとプリズム。三月三十三時半。( 、 。 )きっとぼくもきみも嘘つきなんだ。砂時計を意味もなく倒す。ぼくらの秘密基地。吹き消すCandle。現代のリサフランク。届かないよ、きっと、いいよ、どうせ圏外だよ。」
「ねぇ、愛してるならぼくを×××」
電池の切れた目覚まし時計を放っているまま




