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三月三十三平方
転がったピンポン玉の行方と、そこに捨てられたタイプライターと、
ねぇ小惑星旅行しよう。今夜もきっと愛してる。
高速道路に乗っている。三日月が落ちるのだけを待っている。
フライデーナイト。君はラベンダーの香りがする。
単純な三拍子と、奇跡をあなたにあげる。
「震えるU、沈んでいくカラス。盲目的さ。誰か僕の底面積を教えて」
僕らはシーソーに乗っていた。終わらない歌を歌ってよニュータウン。
窒息するの。
僕はパニエを纏わなくなったし、君はポプリを作らなくなった。
知らない小説の目次を読む。
ねぇ、メールアドレスを教えてよ。
バイバイ、今夜はオルゴールを聞いて眠るの。




