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火中の栗を拾う
山中
奪命は剣の稽古をしていた。
型の稽古を一通り終えると小枝を切り、宙に舞う木の葉を刺し切った。
「ムッ」奪命は人気を感じた。
すると林の中から髭ずらの男が出てきた。
「ハハハハハ。奪命、久し振りだな」
「張か」奪命はそう言うと剣を鞘に収めた。
「相変わらず仇に追われているな」張が言うと「宿命だ」と奪命は言った。
「蓮舫が探しているぞ」張がニヤケながら言った。
「関係ない」と奪命は答えた。
「街で一杯やろう」張が言うと奪命は「火中の栗を拾うか」と答えた。
二人は馬に乗り街に向かった。




