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ロリータ「ここからだしてください」

作者: 坂上周二
掲載日:2016/11/03

ロリータ「ここからだしてください」


 


竜「やだ」



ロリータ「なにをばかな」


竜「誰が馬鹿だと」


ロリータ「なにもあなたのことをいったわけではございません」


竜「では何が馬鹿だと言うのだ」


ロリータ「いいからだしてください」


竜「やだ」



ロリータ「いたいけなようじょをこんなちいさな檻に」


竜「幼女程幼くはないだろう」


ロリータ「いたいけな少女をこんなちいさな檻に監禁するなんて」


竜「ふん、悪いか」


ロリータ「わるいにきまっているでしょう」


竜「わしは竜だからな。悪事を冒してもいいのだ」


ロリータ「うふふ、へんたいさんですね」


竜「何を馬鹿な」



ロリータ「へんたいへんたい」


竜「変態などでは無い」


ロリータ「へんたいさん」


竜「竜は高貴な存在だ、わしは変態などではない」


ロリータ「へんたいにも高貴なひとはいらっさいますよ」


竜「マジで?」





竜「危うく騙される所だった」


ロリータ「わたくしうそついてません」


竜「騙されん」


ロリータ「ろりーたうそつかない」


竜「もっと胡散臭い」



ロリータ「ほんとうですよ、ほんとうにほんとうです」


竜「馬鹿め、証拠を言ってみろ」


ロリータ「ジル・ド・レイなんかはオルレアンのおとめにこうけんしましたが、

美少年愛好のへんたいでした」


竜「ふぅん?」


ロリータ「ドナシアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サドこうしゃくは加虐嗜好のパラフィリアでしたし」


竜「どなしあーはーと?」


ロリータ「みぶんをもってして貴賎をはんべつするならば、ねろくらうでぃうすかえさるあうぐすてぅす……」


竜「解った、もう良い」



竜「結局何が言いたいのだ」


ロリータ「あなたはなんにも解っちゃいない」


竜「そんなことは無いと思う」


ロリータ「けっきょく、へんたいさんにもいろいろいらっさるのです」


竜「うん」


ロリータ「ひとだからといってえらいことはありえませんし、りゅうだからといって高貴とはかぎりませんよ」


竜「うーん」




竜「……今わしの事馬鹿にしなかったか?」



ロリータ「ようするにあなたは児童性愛をこんげんにねざすへんたいさんということです。このペド野郎が、ぺっぺっ」


竜「うわ、やめろ。唾を吐くな、汚い」


ロリータ「ひていしませんでしたね?へんたいへんたいぺっぺっ」


竜「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ、五月蝿い、黙っていろ!」


ロリータ「あうっ」



竜「おい」


ロリータ「…………」


竜「おい動け」


ロリータ「…………」


竜「一寸叩いただけだぞ」


ロリータ「……あう」


竜「手当てをしなくては、しかし檻の外に出しては、」


竜「……いや」



ろりーた「     」


ろりーた「     これは 夢かしら」


ろりーた「おかあさまがしんぱいしているわ」


ろりーた「はやく おしろにかえらなきゃ」


王「なぜ城下へ出た」


ろりーた「おとうさま?」


王「答えろ。貧民どもと結託して、一体なにを考えている」



ろりーた「ちがうわ わたくしはただ みんなのこえをきこうとしただけ」


王「小賢しい。そんな物と口をきいてなんになる」


ろりーた「くにはたみのしゅうごうなのよ」


王「民は王のためにある。王は常に民に貢献している」


ろりーた「おとうさまのいっていることはただしいわ」


王「決まっている」


ろりーた「おとうさまの瞳は硝子球みたいね」






ロリータ「……宰相の繰られ人形が」


竜「すかぴー」


ロリータ「ねるな」


竜「がふっ」


ロリータ「この卑劣漢め」


竜「おお、無事か、何所かぶつけてはいないか」


ロリータ「むむ」


竜「そう軽々しく動くな、頭が揺れると痛むぞ」


ロリータ「むむぅ」



ロリータ「いいのですか、檻のそとにわたくしをだして」


竜「ふふん、勿論だ」


ロリータ「あら、なぜですか」


竜「この塔には扉が無い」



ロリータ「は?」



竜「おまえを攫って来た時、上から塔内に入っただろう」


ロリータ「そのままちゃくりくしてましたね」


竜「わしは飛べるからな、門など邪魔なだけだ」


ロリータ「ずうたいがでかすぎてもんをつくれなかったんですね」


竜「そう言えなくも無い」



竜「ひひひ、どうだ。檻ならば是の塔だ。おまえは彼所から出たが、未だ檻の中なのだ」


ロリータ「あめのひはたいへんです」


竜「水洗いができてとても楽だ」


ロリータ「くさがはえてますよ」


竜「家庭菜園と呼べ」


ロリータ「あたまがいたくなってきました」


竜「あまり喋らない方が痛まないぞ。横になっていろ」


ロリータ「…………」






ろりーた「     」


ろりーた「     またゆめかしら」


ろりーた「いやになるわ おとうさまのこともくにのことも」


ろりーた「ああ そらはこんなにもきれいなのに」



竜「     」



ろりーた「ああ」




こども「うわぁ、竜だよ。きれいだね」


ろりーた「そうね ほんとうにきれい」


こども「追いかけよう、竜は宝物の番人だから、宝石を落とすかも」


ろりーた「まって」


こども「走って、早く!」


はやく。


早く。


速く。




カゼより速く空を舞う。



竜「     」


カゼを斬る。風を切る。切り伏せて、追い越していく。

風に舞う。風を追う。空を切り裂いていく。


竜「     」


口を開いてはならない、何が飛び込んでくるか知れないからだ。

眼下を見下ろすと城下街が隅々まで見渡せた。元来、竜とは眼が良い物なのだ。



街中を二人の子供が駆けていく。

自分を追って、走る、奔る。

見せ付ける様にロールをする。子供達が歓声を上げるのが見えた。



こども「見た?」


ろりーた「みえた」


こども「まわってた」


ろりーた「こっちをみた」


こども「すごい色だったね」


ろりーた「うん」



ちらと眼を向けた時、少女は大きな瞳を見開いていた。

晴天の大空を映した、とてもとても、





「青い瞳だった」









ロリータ「ここからだしてください」


竜「やだ」


ロリータ「わたくしはかえらなければならんです。げんじつへ。なるたけいそいで」


竜「何故そんなこというのかわからん」


ロリータ「じゆうなだけでは縛られているのとおなじなのです。風にことばはありません、空にこころはありません。

ですがわたくしは人間なのです。あなたがりゅうであるように」


竜「わからん」


ロリータ「うそつき」


竜「わからん。おまえを攫うとき、おまえは笑っただろう。城壁を崩した瞬間の、あの沈んだ顔はなんだった」



ロリータ「・・・・・・」


竜「泣くな。どうすればお前は笑うんだ」


ロリータ「ないてなんかいません」


竜「うそつき」



竜「おまえは人間なのか」


ロリータ「はい」


竜「おまえは王女なのか」


ロリータ「はい」


竜「ならばわしも竜なのだ。おまえはここで死ぬ。外にはぜったいでられない」


ロリータ「じつにごうまんなものいいです」


竜「だからこそわしは竜なのだ」


ロリータ「すなわちあなたはへんたいさんだ」


竜「おまえはなにがしたいんだ」


ロリータ「ここからだしてほしいんですよぅ」



ロリータ「うんしょ、うんしょ」


竜「なにをしている」


ロリータ「うふふ、おにわの土をつみかさねて、やねからお外にでるのです」


竜「・・・・・・」


ロリータ「うんしょ」


竜「永い道のりだとおもうぞ」


ロリータ「うぐ」


竜「そもそも外に出たらまっさかさまに堕ちるとおもうぞ」


ロリータ「ぐふっ」


竜「土が足りんかもしれんなぁ」


ロリータ「いいんです。なんねんかかっても、つみあげたものは確かですもの」


竜「・・・・・・よいしょ」


ロリータ「ああっ!あさからずっとつくってたのにぃ!」



ロリータ「えいっ、えいっ」


竜「なにをしている」


ロリータ「うふふ、かべに穴をあけているのです。これならかくじつですね」


竜「血がでとる」


ロリータ「それくらいなんですか」


竜「やめろ」


ロリータ「ぺどふぃりあのかんきんおうじさまのいうことなどききません」



竜「ここから出ても国まで辿り着けまい」


ロリータ「へんたいさんとはちがってわたくしのあしは歩くためについているのです」


竜「そうだったのか」


ロリータ「ええそうです」


竜「じゃあいらないな」


ロリータ「え?」



ロリータ「・・・・・・」


竜「ひひひひひ」


ロリータ「あーびっくりした。けんぜんなへんたいの野獣のようないちめんをかいまみたのかとおもった」


竜「ひひひひひ!首輪をつければ歩けまい、足なぞ無いに等しいものよ」


ロリータ「ちょっとおしゃれなチョーカーですね」


竜「いや首輪だ」


ロリータ「まさかこんなきのきいたぷれぜんとがあるとは」


竜「首輪なのだ」



ロリータ「うけた借りはかえさねばなるまい」


竜「武士だな」


ロリータ「かわりにくびかざりをあげます」


竜「いらん、いいか、これは隷属の証なのだ。ぜんぜん贈り物ではない」


ロリータ「ぷれぜんとこうかんだー」


竜「・・・・・・」



ロリータ「おお」


竜「どうした」


ロリータ「こうするとわんこさんのさんぽのようです」


竜「ワンコサンとはなんだ」


ロリータ「人間のおともだちです」


竜「ほぉ」


ロリータ「わんといってみなさい」


竜「わん」



ロリータ「ぐえっ」


竜「おお」


ロリータ「ちょ、ちょーかーが・・・・・・」


竜「そうか、寝返りをうったのか、じゃあもう少し近づいて寝た方がいいな」


ロリータ「うん」


竜「でももっと近づかないと首が絞まるな」


ロリータ「うん」


竜「この位置だとおまえをおしつぶしてしまうかもしれない」


ロリータ「うん」


竜「ならいっそ抱えてねれば・・・・・・」


ロリータ「どーしましたかー」


竜「・・・・・・不健全だ、鎖は切ってしまおう」


ロリータ「ええー」


竜「ええーじゃあない」




ラッパ「ぱっぱらぱー」


ロリータ「きましたね」


竜「なんだあの気の抜けた怪音は」


ロリータ「国のぐんたいのなきごえです」


竜「変わった鳴き声だ」


ロリータ「まったくです」


竜「おっぱらってくるから待っていろ」


ロリータ「ちょま」



ロリータ「なんですかその不信感まるだしの目は」


竜「じとー」


ロリータ「塔に火でもつけられたらどうするんです」


竜「飛んで逃げる」


ロリータ「そういうわけにはいきませんよ」


竜「じとー」


ロリータ「いちおうわたくしにたいするはけんぶたいですから」


竜「逃げないか」


ロリータ「ええ、なにからも」


竜「捨てないか」


ロリータ「ええ、なにもかも」



竜「人間風情がわしの住処になにをしにきた」


男「御託はいい。王女をだせ」


竜「喰ったといったらどうする」


男「きさまの腹をさく。だがそのひつようもないわけだ」


竜「なにがいいたい」


男「王女」


ロリータ「ひとちがいです」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 02:31:04.38 ID:6O8ZcdSeO

よし

昼間寝たからな

貫徹くらいならしてやろう










ごめんなさい正直寝たくないです

>>41

ごめん期待には沿えない


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 02:34:36.26 ID:W2YXCPIb0

なんと



男「そうですか」


ロリータ「ええそうです」


男「王女ではありませんか」


ロリータ「ええそうです」


男「私のことも知りませんか」


ロリータ「ええそうです」


男「あの竜と共にありたいのですか」


ロリータ「ええそうです」



男「私のことを知りませんか」


ロリータ「ええそうです」


男「そうですか」


ロリータ「ええそうです」


男「ではさようならだ」


ロリータ「ええ


男「さよならだ」



竜「え?」




ロリータ「やられた」


竜「お、おい」


ロリータ「というか射られた」



竜「なにがおきた、なんだこれは」


ロリータ「やろう、ねらいはくびかざりだったわけですね!わ、わたくしがしてないのを、みてとったわけです!」


竜「たかだか弓で人間は死ぬのか!」


ロリータ「しりませんでしたか、りんねてんせい、びじんはくめい、ゆみがなくとも、ひとはしぬのです」


男「やれ」


ロリータ「そのくびかざりはわたくしからのぷ、れぜんとですからね、なくしたらしょうちしません、か」



竜「おい人間」


男「なんでしょうか」


竜「しんだぞ」


男「そうですか」

男「ではしつれい」


男「皆の者、良く聞きなさい、王女がころされました。竜の毒にころされました!」



竜「しんだ、こいつは死んだ」


男「そうですね」


竜「おまえが殺したのか」


男「そうですね」


竜「なぜだ。なぜだ、なぜ殺したんだ」


男「国王陛下のご命令で」


竜「国王?国王?あの男か!私を詰り、謗り、この姿にしたあの男か!」


男「そしてその方の直系が王女であらせられます」



竜「誇り高い生き物が竜だとあの男は言ったのだ!」


男「国を守る生物だと聞きました」


竜「私を散々貶めた後、のうのうと言ってのけたのだ!」


男「本気でそうおもっていっらっしゃいましたよ」


竜「おまえはなんだ、なぜそう言う。アレのなんだ!」


男「私はあなたの弟君の子孫であり」





男「彼女の婚約者であるのです」




燃えていた。

竜の塔は燃えていた。

赤い光が目に映り、竜の目玉は燃えていた。

赤々、赤々。



竜「人間め、人間よ。何故傷つける、何故傷つけた。わしはお前等の里を守った。

わしはお前等を殺さなんだ。なのに、何故だ。只私が女に惚れて、一体何が悪いと言うのだ!」


軍隊「「痴れたこと、権威に飲まれた化身邪竜が。一国の姫に恋慕の情など、下賎な貴様に不相応。

さあ、姫のご遺体をこちらに渡せ」」


竜「人の死に、ひとの生に、貴賎も糞もあったものか!人間共よ、死に絶えろ。上も下も貴も賎も、女も男も区別無く、

わしが全てを焼いてやる。焦土と化せ、何も産むな!この憤怒に絶望しろ!」



兵士「ぎゃあ」


竜「絶えろ!」


兵士「ひぃ」


竜「絶えろ!」


男「ああ」



竜「絶えろ」


男「ぐ」


竜「この血が見えるか、大地を枯らし、水を腐らすこの血が見えるか」


男「あああ」


竜「なぜだかわかるか、わかるまい、にんげんどもにはわかるまい」




竜「死ねるとおもうな。のろわれろ。のろわれろ。人間ども、のろわれろ」






はいおしまい



62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 03:07:28.25 ID:6O8ZcdSeO










え?



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 03:07:36.89 ID:eKc646hK0

なんでやねんww

続けてください


というのは実は言い過ぎで






少女「ここからだして」


悪魔「どうして」


少女「さむいの」


悪魔「わからんな」


少女「こごえそうなの」


悪魔「興味深いな」


少女「さむい、さむい」


悪魔「ここで見ていよう」



少女「さむい」


悪魔「・・・・・・」


少女「ねぇ」


悪魔「なんだ」


少女「さむくないの」


悪魔「わからんな」


少女「わたしおりのなかだから、これあげる」


悪魔「毛布など必要としない」


少女「いいあげる」



少女「あつい、あつい」


悪魔「どうした」


少女「あついの」


悪魔「今度は熱いか」


少女「あたまがあついの」


悪魔「わからんな」


少女「くるしいの」


悪魔「興味深いな」


少女「・・・・・・」



悪魔「確かに体温は上昇している」


少女「つめたい」


悪魔「手を放せ」


少女「もうちょっとだけ」


悪魔「苦しいか」


少女「ひんやりきもちぃー」


悪魔「興味深い」



悪魔「ご主人様」


主人「なにかな」


悪魔「いけにえが発熱しております」


主人「そーいうときは冷やして暖めなさい」


悪魔「はぁ」



悪魔「冷やす」


少女「はう」


悪魔「額が熱いな」


少女「あうあう」


悪魔「腕も熱い」


少女「はうはう」


悪魔「鉄格子越しだと冷やしにくい。手も面積が小さい」


少女「あう」



悪魔「次は暖めるのか」


少女「さむい、さむい」


悪魔「おう」


少女「さむいよ・・・」


悪魔「なるほど、なるほど!さて、どうやって暖めればいいのやら」


少女「さむ・・・」




悪魔「そういえば毛布を渡されたな」

悪魔「寒くないかと聞かれて」


少女「さむ・・・さむい・・・」


悪魔「毛布毛布毛布もうふもふほうもうふ」


少女「もうふのおばけ・・・・・・」



悪魔「しまった、埋まった。いけにえがどこにいるのかわからない」


少女「あたかい」


悪魔「おう」


少女「さむくない」


悪魔「苦しいか」


少女「しあわせ」


悪魔「興味深い」



悪魔「ご主人様」


主人「なにかな」


悪魔「いけにえがやや回復しました」


主人「ふーん」


悪魔「ひいては栄養のある食べ物を」


主人「じゃあアイスでもやるよ」


悪魔「あいす?」



悪魔「アイスをもらってきた」


少女「あい?」


悪魔「冷たい食べ物らしいので、温めてみた」


少女「うん」


悪魔「するとおまえは寒くない」


少女「すごい」


悪魔「うんうん」



悪魔「あける」


少女「あまいにおいがするね」


悪魔「・・・・・・なんじゃこりゃ」


少女「白い」


悪魔「そして液状だ」


少女「あまいにおいがするね」


悪魔「それに関しては同感だ。まず毒見をしよう」


少女「・・・・・・」


悪魔「あまい!」


少女「わかってるよ!」



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 03:39:16.89 ID:6O8ZcdSeO

悪魔wwwww



悪魔「箱に幅があるなぁ、しょうがない、口開けろ」


少女「あーん」


悪魔「はい」


少女「む」


悪魔「くすぐったい」


少女「あまい!」


悪魔「わかってるよ!」


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 03:45:12.16 ID:ys7k0zMh0

竜の話とはつながってるの?

>>84

同じ人がいる。


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 03:50:43.92 ID:WXxV3wW40

ロリータを読んでいたらなんか困惑するな



少女「まねしないでね」


悪魔「つくづく不可解な生き物だ。模倣だけで自身を構成するくせに」


少女「れろ」


悪魔「きゃんっ」


少女「くすぐったいー?」


悪魔「噛むな!」


少女「きょうみぶかい」


悪魔「真似するな!」



少女「あいすはおいしいね」


悪魔「確かにおいしい。あと不必要に舐めるな」


少女「およ、ついてなかった」


悪魔「もう無いぞ」


少女「うーん、ゆびが白いねぇ」


悪魔「悪魔だからな」


少女「あくまなの?」


悪魔「悪魔なの」


少女「あくまさん」


悪魔「なんだ」


少女「なまえもあくまさんなの?」


悪魔「そうですよ」



少女「えほんのあくまさんとおなじなまえなんだね」


悪魔「悪魔になまえもくそもないとおもうぞ」


少女「そんなことはないよ、あすたろと、べぇるぜぶぶ、るしふぁー」


悪魔「おお、頭がいいな」


少女「うちにはほんがたくさんあるんだよ」


悪魔「どんな本だ」


少女「しゅきとか」


悪魔「なんだそれ」


少女「よんだことないからわかんない」



悪魔「しゅき?」


少女「しゅき」


悪魔「しゅき、しゅき」


少女「わんもあ」


悪魔「しゅきー」


少女「かわいいぞ」


悪魔「なにがしたいんだ」



少女「あくまさんは顔も白いね」


悪魔「おまえは目が青いな」


少女「あくまさんはあかいね」


悪魔「火のようで好きではない色だな」


少女「火はきらいなの?」


悪魔「きらいだ。とんでもなく無気力になる」


少女「あくまさんはそういうところかわいいね」


悪魔「かわいいってなんだ」


少女「すこしすきってこと」


悪魔「すきとはなんだ」


少女「すきーってこと」




悪魔「わからんな」


少女「すきー」


悪魔「・・・・・・」


少女「すきすきー」


悪魔「すきー」


少女「すきー」






主人「なにをばかな」


悪魔「あwせdrftghjk@」


主人「ぷっ」


悪魔「ぐはっ」



96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 04:30:32.21 ID:6O8ZcdSeO

俺この悪魔好きだ



悪魔「お前は誰かに似ているな」


少女「だーれ?」


悪魔「昔あったような気がするんだ、女の子に」


少女「すきーだった?」


悪魔「すきーだったな、空みたいな、すごい青の目をした女の子だった。私は、彼女を自由にしたかった」


少女「じゆー」


悪魔「連れ出してそれで・・・」


少女「どうなったの?」


悪魔「忘れたな」


少女「ええー、じゃあお話はおしまいなの?」


悪魔「そうですね」



悪魔「ご主人様」


主人「すきー」


ドア「ばたん」



悪魔「ご主人様」


主人「なにかな」


悪魔「いけにえが最近良く笑います」


主人「ふぅん」


悪魔「とてもかわいいです」


主人「がふっ」


悪魔「どうすればアレはもっと笑うのでしょう」


主人「・・・・・・」


悪魔「どうかいたしましたか」


主人「餌付けでもすればいいんじゃないの」


悪魔「なるほど」




悪魔「本日は飴ちゃんを持ってきてやった」


少女「あめちゃんだー」


悪魔「ほれほれ」


少女「ふぉー」


悪魔「はい」


少女「わーい」


悪魔「うむうむ」


少女「あくまさん、ききたいことがあるの」


悪魔「なんでしょうか」


少女「わたし、どうしてここにいるの?」



悪魔「それは私が掻っ攫ってきたからだろうに」


少女「そうじゃなくて、どうしてわたしをさらったの?」


悪魔「いけにえにするから」


少女「いけにえってなーに?」


悪魔「ご主人様が食べる人間のことだ」


少女「わたしいけにえなの?」


悪魔「そうですよ」



少女「じゃあわたしたべられちゃうんだね」


悪魔「そうですね」


少女「じゃああくまさんといっしょにいられないね」


悪魔「そうですね」


少女「あとどれくらいいっしょにいられるのかな」


悪魔「わからんな。だが、ご主人様は人間をぱくぱく食べるから、意外と明日かもしれない」


少女「しょくよくおうせいだね」


悪魔「確実なことではないからな、こんどご主人様に聞いてみる」


少女「あしたじゃないといいな」



悪魔「なんだか怖くて聞けなかった」


悪魔「アレになんて言ったらいいだろう。怖い、こわい?そうか、私は火が怖かったんだ」


悪魔「もっとあったんだ、もっとあったんだ・・・」


少女「あくまさん」


悪魔「なんだ」


少女「おはなしのつづきおもいだした?」


悪魔「まだだな、あとちょっとだ」


少女「じゃあまってるね」



悪魔「なぁ」


少女「なんでしょか」


悪魔「食べられると人間はどうなるんだ」


少女「死ぬ」


悪魔「しぬ?」


少女「うん。ここからいなくなっちゃう」


悪魔「お前いなくなるのか?」


少女「うん」


悪魔「ここから出たときが最期なのか」


少女「うん」




悪魔「こわい」



悪魔「ご主人様」


主人「なんだい」


悪魔「アレをあと何日でたべてしまうのですか」


主人「もうすぐだね」


悪魔「もうすぐですか」


主人「もうすぐだよ」




悪魔「お前はもうすぐ食べられるって」


少女「・・・・・・」


悪魔「怖い?」


少女「怖いねー」


悪魔「なにかしてほしいことあるか」


少女「ここからだして」


悪魔「それはできない」


少女「うん、うん」


悪魔「なにかほしいものはあるか」


少女「ううん」


悪魔「あめちゃんいるか」


少女「いらない」


悪魔「なにかしてほしいことあるか」


少女「あたまをなでで」



悪魔「なでてやろう」


少女「うしうし」


悪魔「くびかざり」


少女「うん。おかあさんの。ずっとむかしのごせんぞさまの、せかいにふたつしかないねっくれすなんだよ」







悪魔「ああ死ぬ。彼女が死ぬ。私が殺した。自由にしたのも私。殺したのも私。

ああ死ぬ。彼女がまた死ぬ」


悪魔「そうであっていいのだろうか、そうであっていいものか」







悪魔「ご主人様」


主人「なんだい」


悪魔「アレを助けてやってください」


主人「うふふ」


悪魔「どうして笑うんです」


主人「うふふふふ」


悪魔「その笑い方をやめろ!」










主人「もう食べちゃった」



124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 05:31:45.63 ID:238FK9sH0

のぉおおおおおおおっ!!!!



125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 05:32:55.58 ID:JFiLAWeIO

そろそろ泣いていいっすか



126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 05:35:45.94 ID:6O8ZcdSeO

うあ、うあああああ!!







悪魔「ああ」


悪魔「あああ」


悪魔「あああああ!」



主人「そうだ、その目だ。その赤い目がアレを殺した」


悪魔「彼女を殺したのはお前だ!」


主人「そうですねぇ、だがおまえも殺した。その憤怒と嫉妬に塗れた目でだ、ころせ、殺せ!

その目で、私をアレと同じところへ連れて行け!」



129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 05:41:07.23 ID:6O8ZcdSeO

>>128

お前が行くのは地獄だ!

少女のところに行けはしない!








と消防っぽいレスを書きたくなる



悪魔「それで救われるつもりなのか、虫が良すぎる、私をなんだと思っている!アレの命を何だと思っているんだ!」


主人「うふふふうひ!」


悪魔「ああそうだ、いなくなれ、おとなしく死ぬがいい」


少女「すきー」


主人「あ」



131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 05:46:08.04 ID:W2YXCPIb0

あwwwwww

信じてたぜww



132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/18(月) 05:49:38.33 ID:6O8ZcdSeO

このやろおおおおお!


悪魔「ええ


主人「いや、その」


悪魔「ぷひゅ」


少女「すきー」


主人「こら、おとなしくしてなきゃ殺すっていっただろうに」


少女「なにぶんぶっそうなかいわがきこえてきたもので」


主人「ええい、物言いまであれとそっくりなのか」


悪魔「ご主人様」


主人「はい」


悪魔「生きてますよ」


主人「は、はい」



主人「もういいさ、何百年とかけた復讐もこれでお終いだ。できなかったんだ。

しかたがない」


悪魔「危うく騙されるとこだった」


主人「騙す気はなかったんだよ、騙す気はな」


少女「うそつきー」


主人「ぐふっ・・・・・・もういい、おまえらでていけ」


悪魔「どうやって出るんですか」


主人「こうするんだ」壁「ごん」


壁「ごん」


壁「ごん」


壁「がしゃん」


悪魔「血が出てるぞ」


主人「ひひひひひ、だが出口はあるわけだ。でていけ。もうおまえは悪魔じゃない。只の男だ」


男「呪いが解けたとでもいいたいのですか」


主人「いいからでていけ。そして二度と帰ってくるな」



男「では」


少女「では?」


男「では、さようなら」


主人「ふん」


少女「主人さん」


主人「なんだ」


少女「あなたがが行きつくのは地獄だ。 彼女のところに行けはしない。死んでも」


主人「マジで?」


少女「ろりーたうそつかない」


主人「胡散臭い」





少女「しんじゃだめーってことですよ。すきー」


主人「はいはい、でてけでてけ」




少女「くびかざりは、そのうちかえしてもらいにうかがいますよ」



主人「騙す気はなかったとも。本気で首を噛み千切ろうと思ったのだ」

主人「だがあの首飾り、あれをみては動けまいに」

主人「この血が見えるか、大地を枯らし、水を腐らすこの血が見えるか」

主人「これは罪人の血の証だ。活けるものの最期の嘆きだ」

主人「堕ちた物を斬るのなら、この世界などのろわれろ。のろわれろ。のろわれろ」

主人「復讐で復讐を贖うのなら、子々孫々、のろわれろ」


主人「ロリータ、これはおまえの呪いか。じつにおまえらしい。毒と希望に溢れた呪いだ。誰一人呪わせないのか。

わしを傷つけようとはしないのか。それがおまえを見殺しにしたわしへの罰か!」



主人「死してもおまえのところへは逝けないのか。実に馬鹿らしい。もういい。もういいさ。

この塔で、身動き一つしない人形になろう。もう私は、守るものなどありはしない」








少女「もう、女の子なんだから、無茶しないでね」


男「いいか、へんたいがでたらぱぱにいえ、ぱぱに。飛んでいく。ガチで飛ぶ」


はやく。


早く。


速く。




カゼより速く彼女は駆ける。




カゼを斬る。風を切る。切り伏せて、追い越していく。

風に舞う。風を追う。空を切り裂いていく。



 神風を起こすようなその姿に、あの日ともに走った少女を見た。

 自由にしたい、外を見せたい、お城の窓から抜け出した。


「りんかーねいしょん!りんかーねいしょん!」


 輝くように彼女は歌う。のろいあれ、のろいあれ、この世界に、毒と、希望を。


少女「首飾りだからね!取り返してきてね!」


 空を見つめた娘の瞳は、すごい青を映していた。


男「王女?」







ロリータ「ひとちがいだ!」


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