ギルドへ行こう
ラムゼーの町のメインストリート、午前中ということもあって多くの人が忙しなく行き交う。
そこを僕とフレアは歩いていた。目立たないようにあえて人の多いこの道を選び、その上で僕らは冒険者用のローブを着てフードで顔を隠していた。
メインストリートは遠くの町の商人なども多く点在している。当然その様相も様々で僕らと同じようなフードを深くかぶった人もちらほらと窺える。相当注意深く観察しなければ僕らだけをピンポイントで見つけることは出来ないだろう。
「ねえフレア?」
「・・・・。」
「フレアってば~。」
「・・・・。」
「フレアさ~ん、そろそろ説明がほしいんですが。」
「・・・・。」
僕の再三の呼びかけにもフレアは答えない。昨日の晩、予想外のアクシデントによって僕はフレアの裸を見てしまった。いや僕のもしっかりフレアに見られてしまったが。ともかくそれが原因で昨日の夜からフレアは僕と口をきいてくれない。
今日もピオーネちゃん経由の伝言でギルドに行くから付いてくるように言われたので実際にフレアの声は聞いていない。
「もう~。悪かったよ~でもフレアだって僕の裸見てたじゃん。」
「・・・・(そうよ、それが問題なのよ。バッチリ見ちゃったじゃないのあんたの・・・その・・・・アレを・・・・う~。恥ずかしくって学の顔を直視できないよ~)。」
フレアの前に回ってなんとか顔を見て話し掛けたが、相変わらずのだんまりだ。
しかし僕と目を合わせたフレアの顔は段々と真っ赤になり、再び僕から顔を背けて急ぎ足で歩き出してしまう。
「フレア~。もう、いつまで怒ってんの~。」
「・・・別に怒ってなんかないわよ。」
「あっ!やっと話してくれた~。」
「・・・と、ともかく私もあんたも何も見なかったそれでいいわね!」
「は、はい!」
なんか、よくわからないけどここは了承しておこう。怒ったフレアには口答えをしてはいけない、どこの世界でも怒った女の子は恐ろしいものだ。前の世界でも僕は弱気だったからよく結衣に怒られていた。今頃結衣は何をしているだろうか。少なくとも無事であることは神様から聞いて知っているけど、僕のことを気に病んでいなければいいが・・・。
「学?」
「あ、うん何?フレア。」
「どうしたのボーッとしてここがギルドよ。そのまま歩いてったら通り過ぎるんだけど。」
「あ~ごめんごめん。ちょっと考え事してて。」
呆れ顔のフレアに止められた。どうやら結衣のことを考えてたらフレアが立ち止まったことにも気が付かず通り過ぎてしまったらしい。どんだけ周り見えてないんだよ僕。
慌ててフレアのいるギルドの入り口前まで戻る。
ギルドは先日も来たがその時は襲撃でよく見れなかった。目の前で見るとそこそこに大きく看板にはギルドラムゼー支部と書かれている。やはりここは本部ではなく支部の一つというわけだ。ギルドという存在が大きな組織であることは間違いなさそうだ。
「それじゃあ中に入るけど、ギルド内では他の冒険者とはあまりしゃべらないようにして。誰とも目を合わせず一番奥の部屋に入って。」
「うん、わかった。」
フレアの口ぶりからギルド内の冒険者も昨日の襲撃者のような人間が多いのだろう。だがそうなると奥の部屋はどういう意味なんだろう。考えてみればこの町ではフレアたちは面がわれている以上こういったギルドのような施設も利用するのは容易ではないはずだ。なのに初めて会ったときフレアはギルドの依頼を受けて森に入って来たと言っていた。彼女はギルドを利用できるのか?
ギルド内は冒険者たちの喧騒に包まれていた。全員が各テーブルでジョッキで酒を飲み大声で笑い話をしている。
壁際には依頼が張り付けられたコルクボードが取り付けられて何人かの冒険者が依頼書を見ながら話し合いをしている。
反対側にはカウンターのようなものがあり前の世界で言うメイドっぽい人がドリンクを売っていた。
「こっちよ、テーブルにいる連中はほとんどがひどく酔っているから近くを通っても気付いたりはしないから安心して。」
「すぐ近くに復讐の対象がいるのに気が付かないって気が緩み過ぎでしょ。」
「仕方ないわ。ここの奴らもまさか私がギルドを利用してるなんて夢にも思っていないだろうし。昨日の件で気が付かれたのかとも考えたけどこの様子じゃそうでもなさそうね。安心したわ。」
「じゃあやっぱりフレアはギルドを利用できるの?」
「その辺の説明も兼ねて会わせたい人がいるから付いてきてほしいの。彼に頼めば私に関わったあなたのギルド登録も可能かもしれないわ。」
テーブルの間を通ってギルドの一番奥の部屋まで来た。騒ぐ冒険者たちのテーブルから少し離れ扉その物の造りも装飾がなされた立派なものになっている。
トントン
「・・・誰だ。」
「フレアよ。」
「・・・入れ。」
「失礼するわ。」
フレアはノックして本名のフレメアではなく僕に呼ばせているあだ名のフレアを小声で伝えると、部屋の中からドスの利いた男の声が返ってくる。
中はこじんまりとした小さな部屋で本棚と大きめの机が窓際に一つあるだけだった。
その机にガタイのいい男が座って何やら書類に目を通していたが、フレアの姿を見て書類を机に置き椅子から立ち上がる。
「フレメア、昨日は済まなかったな。どうやら森に入っていくお前を依頼帰りの他の冒険者が見ていたらしくてな。そいつから情報が漏れたようだ。」
「謝らないでください私の不注意が招いた結果です。それに彼に助けてもらったので。」
「そういえば彼は?見たところ君を狙う奴らとは関係なさそうだが。」
「昨日森の中であった少年です。頼りにはなりますが覗きの変態でもあります。」
「ちょっと待てぇ、結果的にそうはなったがどちらかといえば覗きに来たのはフレアの方でしょ。」
「なんでよ!あんたが風呂で寝てんのが悪いんでしょうが!」
「疲れてたんだもん仕方ないでしょ。」
「ご飯の前にしこたま寝てたでしょうが!」
「痴話げんかならよそで頼みたいのだが。」
「「誰が痴話げんかか!」よ!」
ちくしょう、なんか知らないがおっさんの目があきれ気味だ。喧嘩を売ってきたのはフレアなのに。
「まぁフレメアがそうやって本気で感情ぶつけられる相手であることが彼が信頼に値する証拠というわけか。」
「まぁ信用はできるわ。この町の人間ではないみたいだし。それで彼のギルド登録をお願いしたいんですが。出来るかしら?」
「うむ、君こちらへ来なさい。ギルド登録をしてあげよう。」
「本当ですか、ありがとうございます。」
「ははは、私はここのギルド長だからなそのぐらいお安い御用さ。」
「へ?ギルド長?」
「あんた部屋に入る時に札を見なかったの?この人はギルドラムゼー支部のギルド長「ノーブル・アルガス」さんよ。」
「ええええええええ!!!!」
「リアクションの大きいやつだな。とりあえずこの用紙に必要事項を記入してくれ。」
必要事項を記入って役所に申請書出すみたいだな。
「ふむ、下顎学か・・・。」
「どうかしましたか?」
用紙を受け取ったアンガスさんの目が何かに気づいたように細められる。
「いや、気のせいだろう。確かに受諾したこれで登録しておこう。依頼などは私に直接申請しに来れば受諾しよう。受付のやつは君らのことを知らないから騒ぎなるかもしれん。」
「わかりました。」
「うむ、それとフレメア私は立場上君を公に庇うことはできないが昨日の襲撃者は町中の不法戦闘行為という名目で厳重に拘束している。しかしせいぜい1週間ほどで釈放になるだろう。言いたいことがわかるな。」
「ええ、奴らに私たちがこの町中にいることが知られるわけですね。」
「ああ、町中では慎重に動け。最近ペテロの周りで妙な動きがある。また何か企んでいるのだろう。ブレアさんにも注意するように伝えておいてくれ。」
「わかったわ。いつもありがとうね。」
「ウィリアム氏には私も恩がある。この状況で私ができることなどこのぐらいなものだがな。」
ペテロ?それにウィリアムって?それに・・・。
「あのどうしてアンガスさんは協力してくれるんですか?」
アンガスさんの協力的な態度は気にかかる。彼が恩を感じているウィリアムって人のことも気になる。
「なんだ、フレメア何も説明してないのか?」
「説明したかったけど、その・・・顔が・・・見れなくて。」
「まぁここに連れてきたってことは彼には話してもよいのだな。」
「・・・いいわ。私の置かれている状況も彼は知っているわ。」
「そうか、ではフレメアが町の嫌われ者なのも知っているのだな。私はかつて連合軍の反撃部隊としてウィリアム・・・フレメアの父と共に戦った者だ。」
「フレメアのお父さんと・・・・。」
「ああ、そして今のラムゼー周辺の土地の新領主であるペテロもかつてはウィリアムの部下だった男だ。」
そしてアンガスはつらそうに顔をしかめる。
「ペテロはヴァルフェルノ家の内政官だった。いつも裏で何かを企んでいる怪しい男だったがウィリアムはペテロの腕を見込んでいた。事実奴の内政の腕はかなりのものだった。そしてあの運命の戦争の日、私たちは激戦区での敵の挟み撃ちにあっていた。」
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3年前 北の大陸
「ウィリアム、敵は既に東西に展開している。この状況では撤退もままならないぞ。」
「ああ、わかっているアンガス。だが領民達を何としても安全に避難させなければならない。」
「勿論わかっている。しかし、王国の本軍はかなり遠くにいる援軍は期待できないぞ。」
仮設本部であるテントの中、机に広げられた地図には白の自軍のコマとそれを取り囲む赤の魔王軍の位置関係が示されていた。赤のコマは白のコマの5倍の数がある。
「どうしたものか・・・。」
「・・・ウィリアム様、僭越ながらわたくしめに妙案がございます。」
「ペテロか・・・申してみよ。」
「はい、わが陣営から見て南の山岳地帯。険しい地形故敵も兵を配置はしていないようです。しかし、山の向こうには森林地帯があり敵の本陣を目指す際によい隠蓑となります、斥候の情報では王国軍は二日前に陣営を畳み行軍していると方向からして明日には森を通ると予測されます。わが軍は山を越える王国軍と合流するのです。」
「待てペテロ!確かに貴様の案はこの状況を打開可能だが、それは南の山岳地帯を一日で越える必要がある。あの険しい地形を大人数でたった1日で越えるのは不可能だ。」
「確かに、目算ですが越えるのには3日は要するでしょう。ですがそこは問題ではありません。なぜなら王国軍は森を通り過ぎるのではなくそこに新たな陣地を構えると考えられるからです。」
「では、越えさえすれば合流が可能と言いたいわけか。」
「はい、いかがでしょうか。」
「・・・どう考えますかウィリアム様。確かに他に手がない今ペテロの作戦は最も生存率が高いと私も思います。」
「て、敵襲ぅ!!!!魔王軍の奇襲です!」
外から響く領民達の叫び声にテント内の空気が一気に引き締まる。
「・・・時間がない。ペテロの案で行こう。ペテロ道を指示してくれ。」
「・・・では私が殿を務めましょう。敵の注意を引き付けておきます。」
「アンガス!だがそれではお前が・・・。」
そうだ、撤退する部隊の殿を務める以上ただでは済まないだろう。だが殿は魔王軍を引き付けておけるだけの実力が必要。並大抵の人間では意味がない。
「覚悟の上です。私にしかできないこと故、時間がありません急いでください。」
それだけを残して私は剣を手にテントを飛び出した。
迫りくる魔王軍を私は1人食い止めた、幸いにしてそこは左右を断崖によって囲まれた狭い道。体格の大きくリーチの長い大剣使いである私でも足止めには十分だった。
しかし、それも長くは持たなかった。
私は敵の一人の剣に切り捨てられてその場で気を失った。
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「目が覚めたときは同盟国の医療テントで寝かされいた。そこで戦争の終了とウィリアム氏の死を聞かせられた。以降は養生から復帰し再びこの地でギルド長として働いているわけだ。」
アンガスさんは申し訳なさそうにフレアを見つめる。その後のことは僕が聞いた通りなのだろうウィリアムと領民はほぼ全滅。そして今、ラムゼー周辺はペテロのものになっている。
「私はペテロがなぜ領主の座についたのかを調べ続けた。その結果、やつは魔王軍幹部の一人を倒した実績を認められて王国から今の地位を得たようだ。」
「そう、私の記憶ではペテロにそんな力はなかったと思うけど。」
「ええ、内政の腕はあっても虫も殺せないような貧弱男だったよ。戦場についてきたことすらも意外だったほどにな。」
どんだけ貧弱なんだよ、ペテロって男。
「以上が私の知っていることだ。学、私は立場上フレメアに深入りすることをできないだが彼女の父への恩もある。だから頼む、フレメアに力を貸してやってほしい。そのためにギルド長として出来ることは可能な限り協力しよう。」
「わかりました。僕も男です、彼女と彼女の家族のことは何がっても守ります。」
僕はアンガスさんと固く握手した。
「学・・・。」
その様子をフレアはどこか熱っぽく学を見ていた。
「時に学、君魔法適正はあるのか?」
「魔法適正ですか?」
「そうだ、もし適正審査をしてないのならこの水晶で出来るが。」
アンガスさんは戸棚から台座に乗った水晶を取り出す。
「よろしくお願いします。」
「ああ。そしたらここに手を当ててくれ。水晶に付与された「検査魔法」が君の適正魔法と魔力値を教えてくれる。」
「こうですか。」
手を当てると水晶はぼんやりと光り輝き、頂点に数値を表示する。しかしその下には×印が出ている。
「数値は94か。かなり低いな、それに適正魔法属性が表示されないだと?そんなことはないはずだが。」
「そうよ!学は昨日、2回も私を魔法で助けてくれたわ。爆発っぽかったから私と同じ火属性適正じゃないの?」
「フレアは火属性の魔法が得意ってこと?」
「え~と、それはねぇ・・・・。」
気まずそうに目を逸らすフレア。これは何かを隠しているな、さては僕みたいに魔力値が異常に低いのか。
「フレメアは魔力値だけなら王国直属の魔法士になれるだけの数値を持っている。」
「えーーー!!!まじで、フレアってそんなすごいの。」
「あはは・・・・。」
フレアは相変わらず微妙な表情をしている。
「ただし、フレメアは重度のノーコンでな中位クラス以上の魔法はどこに飛んでいくかわからん。以前も敵に向かって放つ炎球がなぜか後ろに飛んでったこともあった。」
「フレアぁ・・・。」
「何よ!魔力のコントロールとかよくわかんないんだもん。」
フレアはほっぺをプクッっと膨らませて怒っている。しかし自分のノーコンに自覚があるのか暴力的措置に出ないため普通に可愛い。
「ともあれ、魔力値がある人間は必ず魔法適正を持つ。先天的に魔力値が0の人間はかなりいるが魔法適正がない人間なんて私は聞いたことがない。君はなんの魔法を使ったんだ?この魔力値なら適性外の属性の魔法なんて使えないと思うが。」
ふむ、ここらへんでフレアとギルド長には僕が異世界の出身だと話してもいいかもしれない。この二人なら容易にはそのことを漏らしたりはしないだろう、しかしどうやって説明するか。
異世界の存在だって信じられるか怪しいし、僕の能力は恐らく元素を生成する能力(今はまだ水素しか生成できない)。この二人には理解ができないはずだ。
なぜならこの世界根本的に元素の概念が存在しない。
フレアに聞いたところ「元素?何それおいしいの?」状態だった。
これを踏まえると説明は容易ではない、幼稚園児に元素理論を説くようなものだ。いやあるいはそれよりも難しいかもしれない。幼稚園児と違って二人にはある程度の常識がある。いきなりこの世界のすべての物質は元素で出来てると言われたって信じられないだろう。
「どうした学?私たちには言えないようなことなのか?」
まずい、アンガスさんが少し怪しんでる。確かにここまでフレアもアンガスさんも自分の秘密を僕に教えている。ここで僕がだんまりは気分がよくないだろう。フレアも直接口にはしてないが少し悲しそうだ。
ここは信じてもらえなくてもいい、話そう。
「・・・僕は、異世界の出身なんです。」
僕は意を決してその言葉を口にする。
「異世界?この世界とは違う世界から来たって言いたいのか?」
「はい、厳密には前の世界での僕は死んでしまい。その後この世界に生き返させられたって感じですが。僕の世界では魔法は存在しません、その代り科学が発達していて僕の魔法はその中の化学に関係するので科学という概念のないこの世界では僕の魔法は何にも属さないということだと思います。」
「うむ、にわかには信じがたいが・・・。」
アンガスさんは腕を組んで考え込む、恐らく僕と同じようなことを言った人間の事例が過去になかったかを思い出そうとしているのだろう。
「そっか、まぁ学って変わってるとは思ってたけど。あの魔法もただの爆発魔法って感じではなかったし。」
フレアは特に気にした様子もなくむしろなんか納得したようにうなずいている。
「え?信じるの?」
「だって学も私のこと信じてくれたじゃん。だから、それに学がどこから来た人でも関係ないよ。その・・・私のこと・・・守ってくれるって言ってくれたし。」
「ははは、フレメアのそういうところはウィリアム氏にそっくりだな。」
「えっそうかな?」
「ああ、ウィリアムも生い立ちやら過去のことにはあまりとらわれない奴だったからな。学、すまないな。確かに君の過去は知らんがフレメアの味方であることには違いないからな。魔法適正がなくとも魔法が使えているのなら問題はない。魔法のことで聞きたいことがあったら遠慮なく聞いてくれ。私も君の使う爆発系の魔法には興味がある。」
「はい!」
より深く知り僕とフレアは一層お互いを信用できるようになったようで、僕にはギルド長という心強い味方ができた。
学が出ていった後のやり取り。
「ときにフレメア。君は学とどういった関係なのだ?」
「ちょっ!なに聞いてんのよ!ただの友達よ。行き場がないらしいから私たちの家においてあげてるだけの。」
「そうか、君の学を見る目は何と言うか情熱的だったから、もしやと思ってな。ウィリアムの娘である君は私にとっても娘のような存在、君の思いを邪魔するつもりはないが節度を持ってだな・・・。」
「アンガスさん、この場で上位クラス火属性魔法撃ってあげましょうか?」
「それはやめてくれ!君のノーコンではギルドどころか町まで吹っ飛びかねない。」
「学とはそういう関係じゃないの。少なくとも今の私にはそんなこと考える余裕なんてないし。それじゃあ、学も外で待ってるしもう行くわ。」
バタンッ
「少なくとも今は・・・ねぇ。ウィリアムよ喜べお前の娘に思い人が出来たようだぞ。孫の名前でも考えておくんだったな。」