レポート9ー新地攻略開始?ー
「よし、ついたぞ!」
森の入口に辿り着くやいなやユウが叫んだ。
「たまに上から来る奴もいるから気をつけろよ」
「気をつけても今の俺じゃ反応できないから安心しろ」
3人は周囲を警戒しながら森の中へと入った。
少し進むと早速木の上から大きなイタチが降りてきた。シュルイタチだ。
「前の2匹は任せろ!」
そういってユウは前方に降りてきた2匹に突っ込んでいく。
「では私は右の一匹をやります」
「じゃあ俺が左を」
そういって各自の対象に近づき戦闘を開始する。
ユミは目の前のイタチを対峙すると前回の戦闘を思い出す。
「……たしか。こうだろ!」
右手で槍を持ちイタチ突き入れる。
『!!』
イタチはその攻撃に即座に反応して回避する。
ユミもそのまま槍で薙ぐがその攻撃は空を切った。
「距離感がつかめないな」
ユミは両手持ちに変えて石突をイタチの下につき入れて振り上げた。
そのままイタチの顎に命中するが攻撃を中断する気はなかった。
「これならいける!」
そのまま槍を片手に持ち替えて何度も斬りつける。
そしてシュルイタチのHPはなくなりその場から消えた。
ドロップ品を確認すると皮を手に入れていた。
「なんとなく動かせるようになってきたかな」
「お、そっち終わったか。大将」
「おう」
2匹相手にしていたユウが戻ってきた。
ユミは内心1匹倒す時間と2匹倒す時間が同じと考えて悔しく思った。
「こちらも終わりました」
レールも合流する。
その後、森を進んで何度かイタチと遭遇するが問題なく倒すことができた。
そして全員が10レベルになる頃に時間も立っていて町に戻った。