表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/37

レポート8ー勘違いはゲームでもー

 次の日、真弓は午前中友人たちとでかけていた。

 そして夕飯を食べて夜、VRSを起動しファンオンの世界に入る。

 昨日狩りをしていた草原でブルーウルフに槍を振る。

 その横ではユウとレールも狩りをしている。

 その途中でユウがステータスを確認しながら言った。


「そういや、二人はレベルいくつぐらいになったんだ?」


 その間に横からブルーウルフがユウに飛びかかるが簡単に回避して右手の剣で倒す。

 ユミはなんでそんなに余裕で倒せるんだと思いつつステータスを開いて確認する。


「私はもうすぐ10になりますね。スキルもメインにしてるものは同じくらいです」


 空色の長髪を揺らしながらレールはそういった。

 レールは魔法使いで水の魔法を使っている。

 少し距離のあるブルーウルフに水の弾などを当てていた。


「俺が次にレベルが上がれば7になる」


 ユミもステータス画面を消しながらそう答える。

 ユウ達とくらべてソロで狩る時間が違ったのが差がついてる原因だ。

 しかしゲームが始まってまだ2日目、ユミのような人間も数多くいる。


「レベル7なら大丈夫か。奥の森でレベル上げしようぜ!」


 ユウはそういって草原の奥にあった森を指さす。

 レールも頷いていた。


「俺でも大丈夫ですかね?」

「あの森の適正レベルは7からですから大丈夫だと思いますよ」

「うぅん……まあ、いっか。ちょっと武器慣れしてないのが心配だけど」

「安心しろ大将。オレがフォローしてやるから」


 ユミも納得して森へ向かう。



 森への道中レールが疑問に思っていたことユミに質問する。


「そういえばユミさんって自分のこと『俺』っていったりユウさんには『大将』よばれてますけど。流行りの俺っ娘系なんですか?」


 ユミは質問の意図が最初はわからず考えたがユウが前で笑ってるのを見て察しがついた。


「レールさん。俺は男です。ゲーム内のエディットが何故かこうなってますけど」

「そんなまさか。ねぇ、ユウさん?」


 レールはまさかそんなことはないだろうとユウに同意を求める。

 が、


「いや、大将はマジで男……っ……ですよ……っっ」


 笑いをこらえながらそう答えた。


「え? ……世界は不思議ですね。機械に誤認される男の娘がでてくるまでに」

「レールさん、今男の子の雰囲気がちょっとおかしかった気がするんですけど」

「気、気のせいですよ」


 この後、森に着くまでユウは笑いをこらえてレールはユミと目を合わさなかった。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ