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ファンオン!ーファンタジーオンラインワールドー  作者: ゆっき/Yuyu*
第2章 多くの出会いとアップデート
30/37

レポート30ー攻略せよ!そして進化せよー

 夏休み最終日、真弓はデジタルワールド内にいた。


『この度、ゲームとは別でこのゲームスタートワールドのアップデートも決まりマシた!』

「具体的にはどんな内容なんだ」

『今後ゲームをインストールするとスタートパネルが出てきマスが、カスタマイズと移動が可能になりマス! 更に音声案内として存在する私タチのアバターが課金になりマスが購入可能になりマス!』

「よし、きた! 正直もうお前は進化したAIみたいなもんに思ってたから体ないと違和感すごいんだよ!」


 真弓はガッツポーズで喜ぶ。


『ソレではこの調子で本日も! リーンクオン!』


 真弓はユミとなってファンオンの世界へと降り立った。


 ***


「せいやぁっ! ってやばぁぁあ!」


 植物ダンジョンで料理をしながら進んでいた。

 だが料理に集中しすぎて後ろから攻撃をされて空へと吹き飛んで王都へ強制送還となった。


「集中力を料理に向けすぎていた!!」


 膝をつきながら反省するユミ。そこにメッセージが届く。

 ユウからのようだ。


『大将、今日第6ダンジョンから大人数で10まで一気に突破する作戦を結構するんだが一緒に来ないか? 時間は2時間後、集合場所は第6ダンジョン入り口ってことでよろしくな』


 ユミはメッセージを確認すると少し考える。


 ……第6ダンジョンか。一人でクリアできる気してなかったしお言葉に甘えるとしよう!


 ユミは「了解。参加する」と返信を送るとデスペナでステータスの下がった体を引きずって露店を回ることにした。


 ***


「よう、大将」

「おう、人多いな」


 時間ちょうどにユミは集合場所へとたどり着いた。周りには合計で20人ほどプレイヤーがいる。


「しかしなんでこんなこと?」

「次のアップデートあるだろ。あれでパーティーの人数制限……というか経験値とかでデメリットが出始める人数が決められるらしい」

「あぁ……それでそれができる前に」

「そういうことだ。10をクリアしたらオープンワールドで新拠点になるからそこまでいっちまおうってやつだな」


 ユウと話していると拡声器のようなアイテムを片手に今回のリーダーとなる企画主が話す。


「あーあー、今回は集まっていただき感謝の極み! 拙者は【シエン】! 見ての通り刀使いでござる!」


 腰につけた刀を見せながらそう言う。それを見ると周りが少しざわつく。


「シエンってあのシエン!?」「マジか、現状トップププレイヤーに引けをとらないと噂のあの!」「豪炎のシエン!」


 このゲームでは噂になるほどのトッププレイヤーが数人いるがシエンはそのトッププレイヤーたちと同等ではないかと噂になっているプレイヤーだ。その技能も【片手剣】から派生される【刀】という技能だ。2度の分岐が必要のため技能レベルはかなりの高さを要求される。


「此度の戦いは初心者から中級者へと! そしてファンオンの広い世界へと足を踏み入れる第一歩! 共に全力を尽くそうぞ!」


『おー!』


 シエンの言葉にその場にいたプレイヤー全員の声が重なり攻略が開始された。


 ***


「『斬技・諸刃斬り』!」


 刀技能のスキル技を使ってモンスターを斬り倒すシエン。

 攻略は問題なく進んでいき、最後の第10のダンジョンのボス前のセーフティーエリアに全員辿り着いた。

 最後の作戦会議を行う。


「ユミ殿、こやつらをどう攻略する?」

「なんで俺? 『特攻見習い』持ちの俺はボスにも特攻する自信すらあるぞ」

「攻めることに長けている証拠でござるからつい」


 シエンは笑いながらそう言う。このボスはβテストにはまだ存在していなかった。ここから先は全員が知識としては同じ状態といえるだろう。

 だがトッププレイヤーがネットに残した情報もあるため、そこから作戦を立てている。


「情報通りなら小隊をいくつかつくるのが良いと思っているのでござるが」

「まあそれがいいと思う。それでローテーション? でも雑魚的な途中からでるとかいうボスも多かったしそちらのことも考えたほうが」

「それならば前衛2人、回復1人他に2人の5人1グループで4つのグループが妥当でござるな」

「それがいいと思う」

「承知。それで行くでござる」


シエンはそう言うとここまでの攻略を見てグループを分けた。


「ということでユミだ。こんななりでも男だからよろしく。武器は長槍だ」

「そして大将は部下の一人両手剣使いのユウだぜヴぁっ!?」

「誰がてめえの親玉だ!」

「よ、よろしく~」


 殴られた頬を抑えながらユウも挨拶を済ませる。


「レールです。水と風の魔法を使っています、お二人とは何度か一緒に冒険をしたことがありますのであるていどなら連携もよろしくおねがいします」


 3人目の魔法戦力はレールだ。


「ふはは! 覚えさせてもらった! 貴様らの名を!俺の名はガリウスだ。召喚魔法を使う」

「召喚魔法?」

「名前の通り魔法を通して様々なものを召喚する魔法よ。うちの兄があんなでごめんんあさい。わたしはユリナよ」

「よろしく」

「なっはっはっは!」

「ノリがいいな気に入った! はっはっは!」


 ユリナが挨拶してるうちにガリウスとユウは気があったのか一緒に高笑いをしている。


「ちなみに召喚魔法にもあ2つタイプがあって契約して召喚獣をだすタイプとしまっているアイテムをとりだすタイプよ」

「ほうほう」

「わたしは契約タイプ。あれが倉庫にしまっている武器を取り出して投擲する後者のタイプね」


 ――もはやあれ扱いされている。兄としての尊厳がないな。


「召喚獣に光の子がいるから回復は任せて」

「わかった」


 自己紹介を済ませて作戦を確認する。全てのグループがそれをお会えるとボス部屋の扉をシエンが開け


「それでは出陣!」


 シエンが刀を上げて先陣をきって突入した。


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