レポート27ーソロ専用クエは早めにおわすべきー
「大将、進度はどうだ」
夏休みがもうすぐ終わるある日のこと、猛暑の中ゲームセンター前のベンチでアイスを食べている真弓と夕ニ。
「宿題か? かなり前に終わったぞ」
「いや、ファンオンだよ。宿題オレ終わってねえや」
「おわせよ……6ダンジョンはクリアした」
「オレは7ダンジョンまでクリアしたな」
額からは汗が滝のように流れていた。
「食べ終わったらゲーセン入ろうぜ」
「そうだな……今日は何する?」
「クイズスクールとか」
「了解だ大将。任せろ」
***
「新問題マニアックすぎるだろ!」
「そうは言われてもな」
夕方になり2人はゲームセンターをでて帰路につく。
「そういえば夕ニ。お前スキルとか技能って何とってる」
「突然だな。オレは【両手剣】【物理強化】【火属性魔法】【金属鎧】だな」
「がっつり剣士なんだな……なんか槍と相性いいのないかな」
「【物理強化】とかそこらへんが安牌だと思うぞ。魔法とか使うならそれをとるか」
「魔法に使う頭の余裕がない」
「それなら【物理強化】とかサブ武器とってみるとかじゃないか。フレーバーとかもありかもしれんが」
話しているうちに真弓の家につく。
「やっぱりそうなるか。ちょっと考えてみる。またな」
「おう……オレは宿題というレイドボスを倒さないと」
「それはソロ専用クエストだバカ」