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22:初心者クエスト

「あのヴォルコフとティグレノフが植物採取だなんて、祖国の仲間が聞いたら、きっと笑うわね」

「お前、俺の下調べも少しは手伝えよ!」


 自分の下調べが先に終わったアーニャは、彼女の手伝いをしていて下調べが遅れている俺の事をそっちのけで、そんな事をお気楽に呟いていた。

 誰のせいで俺の下調べが遅れていると思ってるんだ、まったく。


 そんな不満をつい漏らしてしまったら、すぐにそれを聞きつけたアーニャからの反撃を受けてしまった。

 まったく、こいつには口で勝てる気がしない。


「自分の能力の低さを棚に上げて、あたしの非難だなんてカズヤ、あなた10年早いんじゃない?」

「ちょっ! お前が自分の下調べを先に手伝えって言ったんだろうが」


「あら、そんなのはあたしと組む男性なら、出来て当然の事よ。 言っておくけど、あたしがカズヤと組むのはサクラが決めたからなんだから、勘違いしない事ね」

「勘違いって、俺が何を勘違いするんだよ、このチビロリ幼女が」


「むぅー、またチビって言った! 向こうの世界でも言ったでしょ、そのうちボインボインなナイスボディのレディになるんだから」

「そんな親父言葉、何処で覚えるんだよ。 お前の日本語教師って相当時代感覚がズレてるぞ! ――ってか、お前こっちに来て更に背が縮んだんじゃないか?」


「それを言うなー! これでも気にしているんだからねっ。 そもそもカズヤは、レディに対するデリカシーが無さ過ぎなのよ!!」

「おやおやー、何処にレディが居るんですかー? 机の下かなぁー、それとも書庫の裏かなー?」


「もぉー、ほんとムカつくったら無いわ。 今に見てなさいよ、あたしが大きくなったら絶対に後悔するに決まってるんだからねっ!」

「何で俺が後悔しなくちゃならないだよ、チビロリ・アーニャの癖に」


 売り言葉に買い言葉で俺が調子に乗りすぎたのか、突然アーニャが黙った。

 これはヤバイかも…… 


「…… 」

「あっ、ちょっ、ゴメン言い過ぎた。 だから泣くな、なっ、可愛いアーニャさん」


「違う!」

「えっ?、違うって何がだ??」


「可愛くて将来が楽しみなアーニャだもん、言い直して!」

「おまっ、言うに事欠いてだな…… 」


「ジト…… 」

「言葉でジトって言うな!」


「カズヤの馬鹿!」

「痛てっ、お前暴力を振るうなって…… 」


「ふん、さっさと出かけるから、早く調べなさいよ」

「お前が、それを邪魔してるんだろうが」


 ようやく、いつものアーニャらしい言動に戻って、内心でホッとする俺。

 やっぱりどんなに小さくても、女の扱いは難しい。


 クエストが割り当てられた後は、採集目標の下調べが終わって準備が出来た者たちから、それぞれがバラバラに出かけて行った。

 そんな中、資料室に取り残されたのは俺とアーニャだけだった。


 みんなに遅れを取ってしまった事が、少し気にはなってはいるけれど、まだ焦る時間じゃあ無い。

 アーニャとこんな遣り取りをするのも、元の世界からこっちへ来て以来ずっと無かったなと、俺は思い返していた。


 ヴォルコフとティグレノフが嬉しそうに言うには、俺に対してアーニャが心を開いているのは、彼ら二人からすれば驚くべき事らしい。

 アーニャ、いや正式な名前はアナスタシアだったかな、彼女が他人の前で子供っぽい態度を素直に見せるのは、とても珍しい事なのだそうだ。


 心を開くというのは、こういう憎まれ口を叩く事なのかと、ヴォルコフたちを小一時間問い詰めたいところだけど、まあ俺としても悪い気はしない。

 それに、腹に溜め込まずに言いたいことを言い合えるというのも、俺にとっても変なストレスが溜まらなくて、そんなに悪い事じゃ無い。


 アーニャが大人になんてなってしまえば、俺なんかもう気後れをしてまともに口もきけないような超絶美人になるのは、絶対に間違いが無いだろう。

 だけど、まだ子供だからこそ、俺も気取らずにぶっちゃけて話せるのかもしれないなと思う事はある。


 俺としては、このままアーニャが子供で居てくれる方が、気兼ねなく話が出来て気楽なんだけど、いつかはそうじゃ無くなる日が来るんだろう。

 まるで父親か兄貴のような保護者目線だけど、今はそんな風に思っている。


「よし、それじゃあ出かけるか」

「ちょっと、本当に自分の下調べは出来たんでしょうね? あたしに気を遣って気を惹こうだなんて…… 」


「10年早いんだろ」


 そう言ってアーニャのセリフを先回りして言って、俺はニコリと笑う。

 最近は、こいつのパターンもだいぶ読めてきた気がする。


「わ、判ってるんなら良いのよ」


 そう言って、ちょっぴり頬を紅く染める処は、まだまだアーニャも子供だ。

 俺は主導権を握った事を確信して、静かに席を立った。


「いくぞ、アーニャ。 まずはお前のクエストからだ」

「もーっ! 急に歩き出さないでよ。 ただでさえカズヤは歩幅が大きいんだから」


 ようやく俺とアーニャも、みんなに大きく遅れること無く冒険者ギルドを出発した。

 俺は歩幅の小さなアーニャのために、かつて向こうの世界で紫織と歩いた時以上にゆっくりと歩を進める。


 朝から色々と冒険者登録の手続きに時間が掛かったけど、まだまだ昼までには時間があるから、急ぐ必要は無いだろう。

 そう考えながらゆっくりと歩く俺の横を、トコトコとせわしなくアーニャが歩いていた。

 俺は、更にゆっくりと歩く事にした。




 俺とアーニャのクエストの内容は、他の仲間たちと大差が無い。

 いわゆる、ゲームでも良く有る初心者向けの薬草採取だ。


 だけど上手い事サクラに振り分けられたようで、みんながバラバラな場所へと出かけていった。

 手早くやっているようで仕事に手抜きが感じられないのは、サクラの事務処理能力が高いって事なんだろうな。


 アーニャが指定された薬草はジリスという名前で、根の成分が心臓の薬になるらしい。

 この時期には紫色の小さな花を咲かせているらしく、比較的見つけやすいと資料には書かれていた。


 生えているのは日当たりの良い場所で、水分を多めに必要とするらしく、小川沿いの水辺などに数株ずつの単位で群生しているらしい。

 俺たちは、村から少し離れた畑の間を流れている小川に沿って、ジリスを探していた。


 探すのはアーニャの役目で、俺は周辺の警戒を担当している。

 俺が資料の下調べに時間を掛けていたのは、人に害を与える生物について調べていたからだ。


 人を襲う害獣と呼ばれる生物の中でも、水辺棲息する物が俺の頭に中に幾つかリストアップされていた。

 だけど人間が頻繁に姿を見せる環境なだけあって、この辺りに危険生物の生息数自体は多くないようだ。


 とは言え、もちろん危険なのは水辺だけでは無い。

 畑の土の中にも、何種類かの危険生物が居る可能性は捨てきれない。


 入門者向けの指定クエストと言っても、確かに子供だけでやらせるのは問題があり過ぎると思う。

 そういう意味での、俺とアーニャの組み合わせなんだろうけど、サクラは1つ大事な事を見落としている。


 それはバルを論外としても、アーニャもメルも実技講習で現役の冒険者たちを打ち負かしているという事実の事だ。

 イオナのパワーレベリングじみた指導の効果も大きいけれど、こいつは只の金髪チビロリ娘じゃあ無い。


 ヴォルコフたちの話を聞く限り、俺なんかが計り知れない程の修羅場を潜ってきた、一人の戦士である事は間違い無かった。

 だからこそ俺は、少しでもアーニャがこの世界では子供っぽいままで居られるように、見守りたいと思っている。


「カズヤっ! 何ボケッと考え事してんのよ。 あなたは最強のボディガードだけど、そういう処が甘いのよね」

「おいおい! お前の最強ボディーガードは、ヴォルコフとティグレノフだろ」


 当然、俺と一緒に居る限りは、アーニャを危険な目に遭わせるつもりは1ミリも無い。

 だけど、やっぱり俺は彼女のボディガードって雰囲気じゃ無いだろう。


「あの二人はボディガードじゃなくって、あたしの大事な戦友なの」


 アーニャが、ポツリとそう言った。

 彼らとアーニャとの間に何があるのか、日本に来る前の事について多くを語らないから、想像するしかない。


「そっか、悪かったな」


 俺はそう言って、アーニャのプラチナブロンドの小さな頭の上に、ポンと右手を乗せた。

 アーニャは嫌がりもせずに、俺の手を振り払うこと無くそれを受け入れている。


 普段なら、『軽々しくレディーの頭に手を乗せるな』と怒られるのだが、今日は様子が違うようだ。

 いつ反撃されても良いように身構えていた俺だったけど、いささか拍子抜けをしてしまった。


「人の手って、じんわりと暖かいよね」


 アーニャが突然そんな事をしみじみとした口調で言うから、俺は軽い気持ちで乗せた右手を、彼女の頭の上から離せなくなってしまう。

 軽く指先を曲げて、ほんの少しだけアーニャの細くて綺麗なプラチナブロンドの巻き毛を、クシャっと乱して俺の指に絡めた。


 俺とアーニャの間に、ほんの僅かな沈黙が流れる。


 互いに次の言葉が見つからずに、俺が何かその場しのぎの言葉を言い出そうとしていたら、突然アーニャがしゃがみ込んだ。

 不意を突かれてその場に取り残された俺の右手は、行き場を失ってしばらくその場に留まってしまう。


「あった! ジリス見つけたよ」


 彼女がしゃがみ込んだ小川に近い土手には、探していたジリスの紫色の小さい花が、ひっそりと生えていた。

 そのまま手を伸ばそうとしているアーニャを、俺は止めた。


「ちょっと待て、アーニャ! 水の中に何かいる」


 その掛け声で、彼女は伸ばし掛けた手を慌てて引っ込める。

 幅2mくらいの小川の水面が僅かに波立ち、たちまち水中にあった小さな黒い陰が、ゆらゆらと大きくなった。


 アーニャは回避の為に重心を後ろにズラしながら、右手を後ろに回して腰のナイフに手を掛けていた。

 しかし、それよりも速く水中から飛び出した大きな何かは、パックリと大きな口を開けて、ピンク色をした長い舌をアーニャに向けて鞭のように伸ばした。


瞬間凍結フリーズ!』


 ビシッ!とも、ピキッ!とも聞こえる短い音がして、周囲の水面ごと凍り付く謎の生き物。

 急だったから少しやり過ぎてしまったようで、川辺に尻餅をついているアーニャの足下にある草までが、見事に白く凍り付いていた。


「これって、ガマ蛙じゃない? ちょっとサイズが子供くらいあって大きすぎるけど、この形はあっちの世界にも居たガマガエルよね?」


 アーニャが尻餅をついたまま俺の方を振り向いて、ナイフを構えたままの姿勢で確認を求めるように、俺に訊ねてきた。

 彼女が突き出したナイフのその寸前まで、長く伸ばされた太いピンク色の舌が凍結して固まっている。


 確かに、形だけを言うならガマガエルに間違いはないけど、その大きさは人間の子供ほどある。

 しかも、向こうの世界の蛙には無かった筈の3本の短い角があるだけでは無く、口いっぱいに何重にも重なって生えた鋭く細い牙と、伸ばしかけた腕の先端付近に見える薄い水かきの間には、長く鋭い鉤爪まであった。


「これってイラストが資料にも載ってたな、確か…… 」

「ゲルグって書いてあったね、そう言えば」


 俺がそう指摘すると、突然思い出したようにアーニャがナイフの背で、コン!と目の前の舌を軽く叩く。

 完全に凍結しているゲルグの長いピンク色の舌は、パキン!と小気味良い音を立てて、その場に折れて落ちた


「お前、知ってるなら迂闊に川辺に近付くなよな」

「だって、ジリスが咲いるのを見つけたから…… 」


 バツが悪そうに、そう言うアーニャに俺は黙って右手を伸ばす。

 一瞬、キョトンとした顔で俺を見るアーニャだけど、憎まれ口を言わないアーニャは俺の知っているアーニャじゃない。


「どうした? オシッコでもチビって立てないのか?」

「じょ、冗談じゃ無いわよ。 レディーに向かって、そんな下品なことを言うなんてホント信じられない男ね」


「ほれ、早くしろよ。 手を伸ばしたままってのも、案外と疲れるんだぜ」

「―― ん、ありがと 」


 僅かな無言の間の後に、ナイフを腰の後ろに仕舞って俺の右手を掴んだアーニャを、グイと引き上げた。

 まだ子供の体格のアーニャは、ブーストスキルを使わなくても軽々と持ち上がる。


「ほら、汚れてるぞ」


 そう言って、俺はアーニャのお尻に着いた汚れをパンパンと叩いて落としてやる。


「ちょっと、いきなり何処を触ってるのよ」

「ん?! お前の尻だけど、何か?」


「本当にカズヤはデリカシーってものが皆無ね。 だからいつまでも童貞なのよっ」

「ちょっ! お前いきなり何を言い出すんだよ。 それとこれとは関係ないだろうよ」


 俺はいきなり変なことを持ち出されて、つい誰かが聞いていたのでは無いかと思い、辺りをキョロキョロと見回してしまった。

 その間だけ、アーニャの尻の汚れを落としていた俺の手は、つい止まってしまう。


「手がお留守になってるわよ、カズヤ」

「あ、ああ?! 何だよ、触って良いのか悪いのかどっちなんだよ! 言っておくけどな、俺はガキの尻なんかに興味は無いんだからな」


 心なしか、頬を少し赤らめているように見えるアーニャを前にしていると、さっきまで何気なく自然に出来ていた行為が、とてつもなく恥ずかしく思えてしまうのは何故なんだろう。


「ガキって言うな!」

「ガキだからガキなんだろ」


 アーニャのクレーム対して再びガキと言い返した瞬間、俺の周囲の風景が突如スローモーションに変わった。

 何が迫っているのか判らないまま、俺はアーニャを横抱きに抱えて回避しようとして気が付いた。

 俺に迫る攻撃は、そのアーニャが繰り出した右ストレートだと言う事にだ。


 その華奢な腕のパンチを回避するのは容易だったけど、アーニャの綺麗なエメラルド色の瞳が妙に光を反射して、いつもより濡れたような艶がある事に俺は気付いた。

 もしかして、泣いてる?


 それに気付いた俺は、回避するのを止めた。

 防御結界も張らずに、アーニャのパンチをそのまま受け止める。


「うごっ!」


 予想外に腰の入った切れの良いパンチを腹に受けて、俺は膝を折りそうになったけど、その場に何とか踏みとどまる。

 そういえば、こいつの戦闘能力が見かけよりも遙かに高い事を、俺は忘れていた。


「ちょっと、何でまともに受けるのよ。 カズヤなら余裕で避けられるでしょう?」

「いや、ここは避けたら不味い場面かなと…… 」


「何で、そういう時だけ無駄な気遣いが出来るのよ。 こういう時は軽々とかわして、ギュッと抱きしめれば良いのよっ」

「つか、何で大人しく殴られて俺が怒られるわけ? それって理不尽だろ。 ほんと、女ってわかんねーわ」


 抱きしめるという言葉を無意識に聞こえなかった振りをした俺は、遅ればせながら気付いた。

 汚れを落とすだけなら、最初から『浄化』の魔法、つまり『クレンリネス』を使えば良かったのだと。


 つい、咄嗟に取ってしまう行動というものは、やはり普段から身についた行動が優先されると言う事になるのだろう。

 それはかつて、俺が妹の美緒にやっていた事でもあるのだ。


 それにしても、俺が金髪ロリのアーニャを抱きしめるとか、有り得ないと言うか絶対に無いと断言する。

 それは以前居た世界なら、保護者と警察がすっ飛んでくる案件だ。




 少しだけぎこちない雰囲気を残したまま、アーニャがジリスを目標の本数だけ採集して、腰のアイテムバッグに入れている。

 その間に俺は風魔法の『衝撃波』、俗に言うソニックブームを凍結した害獣のゲルグに当てて、粉々に粉砕した。


「本当に、カズヤはボディガードとしては反則なくらいに最強よね」


 キラキラと日の光を浴びて輝くゲルグの細片が風に舞う中、アーニャが呆れたように腰に両手を当てて呟く。

 俺は戯けたように両手を挙げて、それに応えた。


「好きで手に入れた力じゃないけど、この世界では皆を守る為に必要な力だから、その言葉は有り難く受け取っておくよ」


「そう言う意味では、カズヤはこっちの世界に来て正解よね。 向こうじゃ何をやっても追われる結果しか予想できないもの」


「ああ、そういう事だ。 それじゃあサクサクと終わらせて、次に行くぞ」


 その時俺の脳裏を、望んだわけでも無いのに得てしまった魔力の代償として、永遠に失う事になってしまった家族と、そして愛しい恋人の顔が一瞬だけ過ぎる。

 すべては俺がもう捨ててきた世界の事だけど、こうして俺が得る事になった大きな魔力の代償は、俺にとってあまりに大き過ぎたと言えるだろう。


「じゃあ、次は俺のクエストに取りかかるぞ」


 俺はそんな苦い想いを振り払おうとして、今のブルーな気持ちを切り替えるためにジリスの採集を終えたアーニャに向かって、とびきりの笑顔を見せながら明るく声を掛けた。


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