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苦手な方はご注意ください。

夢日記

作者: @koumyo でツイッターやってます。フォローしてくれれば僥倖

 前書き


テスト前なると書きたくなりますよねー小説

なので書きます。簡単なんを。

――――――――――――――――――――――――

 とある男子高校生の日記より。


 次から始まる記述は今日の朝、俺が見た夢だ。

だから、だれも気に留めない事柄である。

しかし、それゆえに忘れ去られるというのは少しもったいない夢であった。

 夜になって見た本人さえ忘却に捨てようとしている。

とても忍びない。

なので、それをここに記すことにする。


 それはとても蒸し暑い日のことだった。

 俺は学校から帰宅した。

今思うと実際の自分の家より廊下の幅とか大きかったと思う。

靴を脱いで、廊下に上がる。

 すると、玄関から入って左側のトイレの次の引き戸、つまり脱衣所――浴室なのだが、そこから音が聞こえてきた。

この時間はまだ誰もいないはず、実際、玄関に靴は自分のしかなかった。

しかし、音は聞こえた。聞き間違えとは言えない程の物音であった。

 つまり。 

俺が導き出した物音の答えは、不審者、泥棒である。

 このときの俺は、暑さでおかしかったのであろうか。

いや、もし、おかしくても、そんなブツは絶対持ち歩いていないだろう。

 俺はなんと、ブレザー(このときはなぜか中学校の服装をしていた)の右ポケットから果物ナイフのようなものを取り出したのだ。

 そのとき自分自身も驚いていた。

心身でいう心の部分だけ。

身の方は心など構わず動いていた。


 まず玄関から入って右の邪魔にならないところにかばんを下ろす。

 息を潜める。

 自分が帰ってきたことは玄関を開けた音でドアの向こうのアイツばれている。

 襲うつもりなんだろう。気づいてない自分がその脱衣所を過ぎて、リビングに向かう、そしてヤツはひっそりと、ナイフを持っていない方の手でその脱衣所の引き戸を開ける。

ひた、ひた、静かに近づく、ナイフを力強く握って、決して、俺に気づかれないように。

そして、振りかぶる!

そんな感じで俺をヤるつもりなんだろう!

 だがそうはいかない!

俺は果物ナイフを確認するように強く握った。

汗ばんでいるのが分かる。

俺は気づいていない様子で

「ぁ、あー今日も疲れた、疲れた」

と、独り声を出した。

始め、緊張で声が出なかった。

ヤツにばれていないだろうか。

いやばれていない。

ヤる。

確実にあいつをヤる!

自分が立っているところから脱衣所前までは5歩

いくぞ

ひた…

1歩

ひた…

2歩

歩くテンポは早く。

テンポでヤツに俺が警戒状態だと教えてしまう。

ひた、3歩

ひた、4歩!

次の5歩に踏み込んだ瞬間引き戸を開きながら、6歩目にでて、戸の前で待ち構えて、突然の戸の開放で驚きのあまり攻撃するしかなくなったヤツの襲撃をかわす作戦だ。

5歩めを踏み込んだ!

 そして6歩めを踏見込んだと同時に引き戸を開け放つ!

その瞬間

とてもゆっくりに感じられた

慌てて飛び出してきた不審者。

やはり両手でナイフを持って腹あたりで俺を刺すために構えていた。

が、その先に俺はいない。

ナイフは廊下の壁に刺さる。

俺はそれらを見届けてから、踵を返した。

 距離は50、60cm程か、

ナイフを抜こうとしたが結構深く刺さって抜けなかったらしい。

反動でヤツはのけぞった、そした半歩バックした。

脱衣所に入るか入らないか、その瞬間

俺は逃さなかった。

次は俺だ、死ねぇ!

ヤツがのけぞったスペースに入って、ヤツと向かい合いになった

そして今度は俺が両手で果物ナイフを構え、ヤツに襲い掛かった。

あのときの感触、それはまさに肉を刺す感覚だった。

叫び声とかは聞こえなかったと思う。たぶん。


 俺は、やってやったという義務を達成した感覚でいっぱいだった。

そのまま、リビングでテレビを見てた。

興奮状態のまま、冷静を装って。


 しばらくしてから、気づいた。

――死体を片つけなくちゃ


 廊下に向かう

電気をつける。

脱衣所の引き戸を開ける。


そこから、おれは焦りだした。


ナイフが見つからなかった。


とにかくこのままだと俺は捕まる。

俺の一生を終わらせてたまるか、その思いで必死にナイフを探した。


 帰ってきたとき廊下に置いたかばんを見た。

今日は図書館で本を借りたんだ。

その本がなかった。

後ろ見てみたら本棚があった

そこを見てみると図書館で借りたはずの本が納められていた。


 そう。このときの俺は助かったという気持ちでいっぱいになった。

本を取り出してみる。

すると、案の定、奥に、件の果物ナイフがあった。


俺は、その証拠を隠滅した。


しかし、罪は隠滅できない。どうしよう。


そう思ってたら目が覚めた。


俺は殺していない。罪なんかない。


 このときの罪から開放されたときの気分は本当にさいこうだった。

実際には殺してないけど。ただの悪い夢だけど。


そしてこのとき、改めて自分の生を実感した。


※上記されたものはすべてフィクションである。


もし何年後かの自分がこれを読んだら

この夢を鮮明に思い出せることを願って



以上。


 

――――――――――――――――――――――――

 後書き


実は、小説とか長い文章を書くのは中2のとき以来です。


あのとき、ラノベにはまってました。


いまでもすきですけどね。


解説

最後の方は夢が曖昧になってゆき、

死体が消えてたりします。

途中でも普通の人間では不可解な行動をしているところがあります。

 夢っていうのは、つまるところ、とりあえず「行動した」っていうのが残りますよね。映像より。

それゆえ、行動に矛盾が生じる。

当たり前ですけど。

支離滅裂ですけど。


読んでくれてありがとうございました。

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