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アニメは人生 序章5
「しかし…」
あるは、SNSサイトを見ながら思った。
「業者にしては、手が込んでるな。プロフィールは適当だけど、日記とかちゃんと書いてあるし…。それに、なんか本人っぽい顔が半分映ってる…。」
「ま、いっか。適当に日記にコメしたらエエわw」
まぁ、A型のくせに、
結構適当で大雑把な、ある。
師匠にもよく言われていた。
「ちょ、あ~るさん!! 雑すぎ!! もちょっと、ちゃんと木刀振れないの?
……女の子に対して、そんな扱いしたら、一発で逃げますよ?」
「女の子に逃げられるのはイヤです!!」
と、あ~る。
「じゃ、ちゃんと木刀ふりやがれ、この野郎w また、10kgの鉄棒持たせて、僕がOKと言うまでバンザイさせますよ?」
と、師匠。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、もうしません!!」
なんか、武術の稽古をしている様には見えない師弟である。
と、
まぁ、適当にコメントしても、ちゃんとそのコメントにそった
返事を返してくれる、その女の子。
その内、
あ~るは、確信し始めた。
「これ…業者じゃない。ホントに存在する女の子だ…」
続く。