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かふぇ&るんばっ♪  作者: 鴉野 兄貴
かふぇ&るんばっ♪ えきすとら

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前日譚。『魔女』

 むぅ? 長い毛が落ちている。

これは彼の浮気に違いない。

そうおもいつつも平静を装い、私はリビングでくつろぐ彼の顔をジロジロと眺めてやる。


 平凡な顔立ち。男にしては臭くない。声は普通。少し音痴。

一瞬ざらざらした彼の唇の感触が舌に蘇り、嫌な気分になってしまった。

「ねぇ。あらた」「なんだい。澄香すみか

「あんた浮気しているでしょ」「澄香より可愛い娘がいたら考える」

はぐらかされた。私より可愛い子なんていくらでもいるでしょうに。


「ねぇあらた」「なんだい。澄香すみか

「あなた浮気しているよね? 」「そうだな。澄香より隣で見ていて微笑ましい女がいたら考える」


意味が解らない。そんなに私がドジだといいたいのか。


「ねぇ。あらたってば」「どうしたんだい。澄香すみか

「叱らないの? 怒らないの?」「たかが炊飯器に洗剤入れてご飯を炊いたくらいじゃないか」



「ねぇ。あらた。あなた浮気したいでしょ」「ううん。全然」

「この髪、何?」「澄香。お前」私は髪の毛伸ばさないわよ。


 彼は少し意味ありげにやさしくほほ笑む。

「お前の家のおばさんに手を出すように見える? ほとんど親子だぞ。僕等」へ?

「お母さん、きているの?」「澄香が部屋はいつも綺麗にしているかとか、元気かとか、週に一回は菓子もって」


 私はにこやかに笑いながらあらたの耳を引っ張った。

「引越ししましょう。今すぐ」

うちのお母さんは美魔女な容姿である。取られてたまるか。

即興小説。制限時間十五分。友人が即興小説に挑戦しているのを見て同じお題で挑戦。

(同じお題で挑戦する機能があります)


即興小説トレーニング。

http://webken.info/live_writing/top.php

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