貯金か伝説……家計簿
手取りとは関係の無いように見えますが、
家計簿は毎月の源泉徴収の控除分を含めた総額からいくら引かれているかを意識することが重要です。
っと。
膨大なレシートを棄ててスッキリした私は、意気揚々と家計簿アプリを起動した。
最近は便利だよねぇ。うわっ? 私の通話料金高いッ?!
うーん。新とは話すことは無いんだけどなぁ。どうしてこうなる。
ああ。この間のケータイゲームかっ?! 五万円ッ?! ……やーめた。
家計簿をつけるコツを母さんに聞いてみたら。
1.レシートを必ずもらう。
2.レシートを箱に入れておく。
3.月に一度、集計する。
簡単なように見えてこれがなかなか。
レシートをもらえない交通機関とかは母さんはその場でメモしていたけど。
あと、私の場合レシートが溜まりに溜まってダンボールに放り投げてしまう。
そして、毎月膨大な量のレシートを片付けられるなら苦労はしないし。
お財布はレシートとカードと小銭でパンパンです。
『実に残念だな。澄香』ってアイツなら言うんだろうな。……いけないいけない。気をしっかり。
お金を使ったら即アプリ起動で金額と使用目的ジャンルを選んでいるから……。
分類は多くても10くらいまでで、改善したい出費がある場合はそれだけ分けてみる。か。
タバコ代。なんとか我慢できている。びーる代。むむむ。コンビニお菓子代……なんじゃこれ。統合っと。
日曜日の十一時。遊興費一万円消費。十三時。臨時収入五千円収入?
なんじゃこれ? あ。これ久しぶりにいって小勝ったパチンコか。
……五千円も削られてトータル勝ちだとほざいてたのか。私は。
『本当に残念な娘だな。澄香』うるさい。って。違う違う。
時給やお給料は最初から少ないと思って数万円を毎月のお給料から自動的に定期預金に貯蓄する契約をしているのとはお母さんの弁。お父さんのお墓参り、たまにはいかないとなぁ。
お父さんは優しくてハンサムだった。とおもう。というかお母さんは今でもお父さんのハンサム自慢ばかりだし。
そんなにお父さんに惚れていたのなら人の彼氏を取ろうとするなって思うけど。
『保険はしっかり契約書を見て決めろよ。自分の人生だからな』とかアイツなら言うんだろう。
まだなれないけど。
まだまだ『用途不明金』が多いなぁ。管理不十分だ。
前は用途不明金はスルーせずに色々悶々と考えて結局家計簿自体を放棄していたけど。
『用途不明金○月○日98円』っと。……あ。これ八百屋さんがサービスしてくれた大根だ。
最近は現金と貯金がリアルタイムにアプリでわかるから便利だ。
月々の引き落としも記録できるし、各口座も把握しやすい。
お給料は少ないけど、ちょっとづつ貯めていこう。
『彼』の話になるが。
彼はいない。いや、いるにはいるのだが。
彼はもう話さない。話せない。私は彼の声が聞こえなくなったのだ。
「私は、がんばっているんだよ。掃除機さん」
私は寂しさを紛らわすように動いていないロボット掃除機さんを軽く脚でつついてみた。
「何かしゃべってよ。ねぇ」
私の名前は紺野澄香。
珈琲を飲めばロボット掃除機の言葉がわかる。そう思っていた女。




