表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かふぇ&るんばっ♪  作者: 鴉野 兄貴
楽しい掃除機さんの優雅なヒビ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/63

ムテキ……最初のビールは美味しい

 お湯の中にもこりゃ♪ 華が咲くよ~♪

浴槽の周りや窓には大量のビール缶。片付けていないもん。

私の名前は昆野こんの澄香すみか。現在入浴中。そしてビールタイムである。


 ああ。風呂に入りながらのビールは最高!

極楽♪ 極楽♪ 生き返る~!


 喉が渇けばビールが美味しい。

その理由はすぐに胃に吸収されるから。らしい。

胃は水はほとんど吸収しないが、アルコールは吸収するらしい。

そして、アルコールと一緒なら水も吸収するそうだ。

なので、手っ取り早く渇きが癒えたように感じて美味い。


 小腸は水もアルコールも吸収し、ハーブ(ホップ)も吸収する。

喉が渇いた時、ビールが美味いのは、ビールを飲むとすぐに胃に吸収されるから。

逆に小腸でも吸収が始まるとそんなに美味しく感じないのは渇き具合の関係。

……そんなん、変なロボット掃除機が言ってましたけど~! きゃは♪


 ツマミがほしいのだが、流石に風呂にツマミを持ち込むのもアレだしなぁ。

―― 澄香。ツマミは美味しいけどそんなに身体に良いわけではないよ ――

まぁ。あの生真面目な元カレの言うことだけど。

確か塩分とナトリウムを取った所為で……なんか言ってたな。


 湯船にタオルを放り込み、大きく空気を入れて膨らませてみる。

タオルから気泡が洩れて、湯気の香りが心地よい。

ほれほれ。あらたの好きなおっぱいだ♪ 巨乳だぞ♪

……急激に空しくなってきた。どうせあたしゃ82のCしかありませんよ。


 うぷっ

お湯の中にもぐってぶくぶく。

―― 澄香。子供じゃないんだからお風呂の中では落ち着きなさい ――

うっさい。別れているのにイチイチ記憶に出るな。


 そうだ。アルコールを飲むと塩分がほしくなるんだった。

そういえば掃除機も過剰な塩分摂取がむくみや体重増加の原因になるとか言ってたな。

「とあるWeb作家は、身体から全ての塩分を抜いてみようとしてそのまま死にかけたそうだ」とか言ってたけど。

アイツ、掃除機の癖にどうしてWeb小説なんか知っているんだ?

油やたんぱく質……ラーメンがほしくなるのは胃に保護膜を一時的に作った感じになるとか言ってたかも。これは誰から聞いたっけなぁ。


 うーん。

浴槽の縁に腰かけ、介護用の張り出しに置いてあるビールをまた開ける。

喉を貫くホップの爽快感と心地よい苦味。足で浴槽のお湯をぱしゃぱしゃ。うひひ。


 ナトリウムと塩と、ビールの利尿作用で水がほしくなるとかなんとかあらたは言ってたけど。

そうそう。抗利尿ホルモンが出るとかなんとかでむくみの原因になるとか。

うーん。ツマミは食べたし、身体に悪し。か。


 顔のむくみは寝転がる所為で、

普通に生活してれば昼には直るそうだけど。

早寝早起きは健康の元かぁ。


 普段ビールを飲んでいると気が大きくなって男を連れ込んでしまったりするのだけど。

今日は色々考えてしまう。昔のこととか、未来はどうしようかって。


 むくみと言えばセルライトってのになるとか言うけど。

「美容業界や健康食品業界などの関連業界では、セルライトは脂肪が変形して固まってしまっているため通常の皮下脂肪に対する対処法では解消できないと言うが、

医学的立場からは、セルライトと呼ばれているものは普通の皮下脂肪と変わりない」

あはは。珈琲飲んでいないのにヤツの声が聞こえた気がする。


 長風呂とビールさいこ~~~~~~~!

私の名前は昆野こんの澄香すみか


 珈琲を飲めばロボット掃除機の言葉がわかる特技を持つ。

でも今現在は。ただの陽気な酔っ払いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ