表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕と君の日常サスペンス  作者: 秋乃しん
5/17

現実と隈

よろしくお願いします


  「なにぃー?痛いよー」


「取れないんだな、これ」


昨晩見た夢の中の公園のブランコに座っている。

お昼真っ盛りな曇り空の下。今、現実に見ている目の前の隈を、人差し指と親指で摘んでいる。


「取れると思った経緯を知りたいイタイよ。ちなみに今のはダジャレなんだけどね、知りたいと痛いを…」


「それ、面白くないよ」


「傷つきます」


隈の感触は柔らかくて暖かい。

こんな状況、側から見れば少しばかりまずい気もしたけど、そんな事を気にしている場合ではない。

実は、昨日見た夢の中の隈がない君の顔が頭から離れてないのだ。もしかして、本当に。本当にあんな顔してるんだろうか。


「隈がなければ、モテると思うんだけど」


「あはは。前に、隈がないと私じゃないって言ってたの君じゃなかったっけー?」


相変わらずな棒読みな君からの返答。

諦めて隈から手を引く。


「そんなこと言ったっけ?」


言い覚えのないことではあるが、「思い」覚えのあることなので否定はできない。


「じゃあ、隈のない私のこと見たい?」


「あー、まあ。気になるかも」


素直にそう返答してみると、ブランコに座る君は、何かを考えながら、目を瞑り地べたを優しく蹴った。

ゆっくりと、蹴った分の勢いに揺れるブランコ。それからは何もする事なく、ただ小さな揺れは徐々に収まっていくのを見ているだけ。そして、とっくに揺れが収まって数秒。君は目をゆっくりと目をあけた。そして、それまで何を言い出すのかと身構えていた僕に告げた。


「さっきから、なにジロジロみてんの?」


「はっ?」


「夢の続きが見れる」そんな馬鹿な期待をしていた僕が馬鹿だった。


ありがとうございます


登場人物の名前とかはまだ考えないです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ