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会わない合わせない2
ふへへへへへへ
「ねえ、今日は一緒に帰ろ」
「だから、今日もだろ」
今日、君からのそんな言葉はいったい何回目だろう。
わざわざ君に会わないようにした僕の作戦が失敗した日に限って、必要以上にそんな事を言う。
朝から放課後まで君から期待を科せられている。同時に、僕も君に期待をしてしまっている。
どうせ、君は僕にやり返してくる気だ。
放課後に君はきっと僕を置いて先に帰る気だ。
じゃないと、こんな今日に限って何回も態とらしく「一緒に帰ろう」なんて聞いてくるはずもない。それに君の表情が心なしか、何かを企んでいるようにも見える。
高校を出る直前の号令が終わる。
それと同時に、いつもは人混みに紛れて静かに教室へ出て行く君が誰よりも早く、人目につくよう大胆にドアを開けて出て行った。
僕は分かりきった君の行動に細目で、次に君と会う時、どんな反応をするかを考え始めている。
それと、今日は少し図書室に寄って本を借りて帰ろう。
明日から休日だ。
でふふふふふふ




