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“トレジャー”とうはハピネスタウンにある書店だ。聞いた話だと、店長は書店に来るお客さんに自分にとっての宝を見つけて欲しいと考えて、店の名前にした。中にはいろんなカテゴリーやジャンルの本が売られている。旅行、料理、ビジネス、マーケティング、心理学、漫画、小説等々。
私はよく小説区に行き、新作があるのかないのかよくチェックしてる。よく読むジャンルは冒険、ファンタジー、推理、学園、そして絶対に欠かせないジャンルは恋愛だ。友達関係から恋人に発展する物語があれば、何らかのアクシデントによて出会いちまて、そこから物語が始まって、ゆくゆくと恋人関係に発展する。
今日いる小説区には新作がないので、ちょっと書店の中ぶらぶらした。そして、ある本のタイトルが私の注意を引き留めた。
『君は何のために生きてはない、君がどう生きたいんだ』
その本のタイトルは強く私の心を打った。無意識にその本の内容が気になって、思わずその本を手に取った。試しにいくつかのページをめくってみた。
たが、相変わらず哲学の本てややこしいとほぼ理解不能なことが書いてる。
人て、どうして生きてるのかな。目標?願い?友達?家族?愛する人?金?自分の命や存在を世界に刻み込むために?幸福?死にたくない?それぞれが生きる理由になる。
じゃ……なにもないモノにはどうして生きるの?理由を探すために生きる?なんで探す必要がある?わからない……
私には、わからない……なんで“人”は生きてるのか……
そろそろ家に帰ろうと思う私はその本を棚に戻そうな時に、誰かが私の手からその本を取り上げた。振り向くと、そこには翔の姿があった。
「翔、なんでおまえはここにいるの?」
翔は無言のままで私が取った本を見る。数秒後、彼はその本を棚に戻し、私の手を掴んだ。
「付いてきて。」
と、翔は言った後すぐに私を、“トレジャー”から連れ出して、ハピネスタウンから走り出した。
道中に何回も翔に尋ねたけど、彼はずっと黙っていた。そして翔は私を北側にある小さな山に連れていった。多分目的地に着いたみたいなので、翔は足を止めた。連れかれた私もやっと止まることできた。
それにしても、翔のやつ……ホントに人間か?!彼は一定の速度を保たままで私の手を離さないように強く掴んで、およそ10分間走り出した。今は目的地に着いたみたいで、彼は全然喘ぎしてない。こっちはもへとへとだよ……
いたい、どこまで来たの……
「詩音、あれを見て。」
私の息がなんとか落ち着いて、翔が指す方向を見た。そしたら、目の前には信じられない光景があった。
暖かい太陽の光に照らされてる小さな池に囲まれてる多種類の花たちとその池の近くで遊んでる小動物たちがいる。
猫や犬、しかも兎までいる!
「な、なんの、ここは……」
「僕の秘密の場所。時々ここに来てクールダウンしてるだ。詩音もあの子たちと遊んであげて。」
「いいの?逃げたりしない?」
「大丈夫だ、あの子たちはその逆だ。」
ぎゃ、逆?
私はなるべく音を立てず、慎重に池に近づく。暖かい光の環に入った瞬間、小動物たちは私に視線を向けた。
私は跪いて、あの子たちの視線を合わせて、同時に片手を伸ばす。最初に近づいてきた猫だ。その猫は私が差し伸べる手を頭で軽くくすくした。
かわいいと思った瞬間、犬の方は私に飛びついた。私はバランス保てないまま、後ろに倒れ込んだ。
目を開けると、そこに上から下を向く翔の視線があった。
「逆だろう?この子たちには警戒心がない。それ故に彼らはかなり人になついてる。」
「でもどしてこんな場所が……」
「まずは先に起きない?この姿勢だと話しづらい。」
「それもそうだな。」
そう言った私は体を起こして、ある日差しのいい木の下で座る。
私に飛びついた犬は、今度は翔に飛びついた。猫の方は私に飛びついた、私の膝の上に体を丸くして、気楽な様子で横になった。兎は私と翔の間に挟まれて座り込んだ。
「この子たちホントに警戒心がないね。逆に心配だ。」
翔は彼の膝の上いた犬を撫でながら私と会話した。
「あはは。でもなぜか知らないけど、この子たちは絶対にここを出ないんだ。だから多分傷を負うとか、他の人にいじめたりはしない。」
「そうか……でもおまえよくこんな場所見つけたね。」
「…………いろいろあってな。」
そう言った翔は、私を覗き込むように視線を向けた。
そんな翔の視線、私の心臓思わずぎゅとささやか痛みを感じた。と同時にその“いろいろ”を聞き出すのが怖くなってきた……
と、その時、私の膝の上に横になった猫はきゅうに起き上がり、私の頬を撫で始めた。
「ニャー」
「なーに?」
その猫はまるで私を励ますように、ただ私の頬を撫で続けた。
「一人よりましでしょ?」
「え?一人て……」
「な、詩音、なんでおまえはいつもいつも一人になりよとしてるの?中学校の頃もそうだ、莉奈ちゃんがおまえを強引に誘わない限り、おまえはずっと一人で過ごすだろう?僕たちは人間だ、全知全能な神様じゃない。すべてできるわけじゃない。必ず助けや支えが必要だ。人は、人との繋がりを望む。この世界は、誰も一人ぼっちじゃないから。おまえは寂しくないのか、一人だと。」
ドキッ、翔の言葉が強く激しく私の心を貫いた。それと同じく私の頭から聞き呼ぼえな言葉が浮かんできた。だが、その言葉は一瞬の時だけ、あまり聞き取れなかった。
そのことについて考えする前に、自分のことを制御できないように、口から勝手にことばが出てきた。
「お、おまえ……!」
「なによ?」
「そのようなこと真顔で聞てくるな!恥ずかしくないかよ?!」
「そうか?僕は真剣におまえに聞いてるんだ。で、どうだ?」
「う…………」
きゅうに聞かれましても……わかんない、そんなの……
ただわかることは……私は人と繋がちゃいけない気がするだ。だから、私はよく一人でもできるような仕草をしてる。誰にもわかるはずはないから、敢えて人との繋ぎを避けた、人との繋ぐことしよとしない。
でも…………ホントのホントは誰かに、私のことをちゃんと見て欲しい、私のことわかって欲しいだ。自分の考えが矛盾してるのは知ってる。
でも、自分はどうしても“自分”を表に出さない……
誰かに“私”を見つけてほし……
ポロと、私の目からなにかのモノがポロと落ちた。自分の頬が濡れていると感じた。そこでやっと自分が泣いてることに気づいた。
「し、詩音?!」
翔に名前を呼ばれた後、私はなにも考えずに立ち上がった。
突然立ち上がり、猫は私のそばから離れた。
自分の口からなにかが出よとしてるが、自分はそれを一所懸命に抑えた。とと最後なにも言えずに、翔をその場を置いて、自分はダッシュしてその場から去った。