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理想の学園生活  作者: ソニア•フォルツィナ
3/10

2.

  学園探索も一段落して、私たちもそろそろクラスに向かうべきと思った時、良いタイミングで周りからアナウンスような声が聞こえた。


「生徒のみなさん、自由時間はもうすぐ終わります。教室に集まってください。」


そのアナウンスを聞き、私たちも自分の教室に向かうと足を運んだ。


  私たちのクラスは高1A、階段付近にいる。今のところはただの四クラス、1年2クラス、2学年も同じく2クラスだけ。簡単にクラスA とクラスBに分かれてる。これはも使用されている教室が 4 つしかないことを意味しを指し、学校は B ブロックの 1 階の教室しか開いていないため、高1 から 高2までのクラスは同じフロアにある。


クラスに入ってすぐ、中にいる状況は学園の正門前ほぼ同じ、友達同士で楽しいくおしゃべりしたり、一人で自分のことをしたり。クラスの範囲およそ30人の席がある、だが、いま入った私たちを含めて、12人程度の生徒がこのクラスにいる。


  席を探すと、窓際の席が空いてることに気づいた 。私たちはそこの席に座ることにした。


最初に座った莉奈はリラックスした顔を見せた。


「この位置いいね~~~~窓際だし、壁際だし、自然の風を感じることもできるし~~~」


「そーね~~~隠れて寝ることもできるし~~~」


翔は日光浴をしているような感じでそう言った。


この2人の発言に対して、私は思わず微笑んでちょろいと思った。


「詩音、さっきの男の子が…….」


莉奈が何かを言かけたとき、私は後ろになにかの不審な物を感じ、すぐさま振り向くと拳を構えた。何を思えば、現れたのはひとりの顔だった。


「ケビンさん?」


そう、私の後ろにいたのは、先手当てしてもらったケビンだった。“だからか”、不審な気配を感じたの……


「いやだな、詩音ちゃん。ケビンでいいよ。後、できればこの拳を降ろしてくれる?女の子がこうゆう物騒な真似しちゃいけないよ?でも、それもキミらしいよ!」


「え?」


  ちょっと待って……この人、もしかして昔の私を知ってる?まさか……本当どこかで会ったことがあるの?


  でも……待って、さっきのケビンの行動や言葉を考えると、もしかして……これが彼のナンパのやり方??


そう思った私は、ケビンに無言の眼差しを送った。


「もう!詩音ちゃん、例え疑問を持っても、さすがにその眼差し酷くない?」


私がなにかを言う前に、なんかハイヒールの足音が聞こえてきた。すると、ある大人の女性が教室に入ってきた。多分彼女は私たちの担任の先生。クラスだんだんと静かにていく、ケビンも……


「じゃあ、また後で~」


そう言ってケビンは自分の席に向かう。


  後?後また来るの……


教室がやっと静かになったとき、先生の言葉を語った。


「こんにちは、生徒のみなさん。私は立花ともうします、あなたたちの担任の先生です。まずは話したいことは………」


「…………」


立花先生は突然きゅうに満面の笑みで…


「舞踏会のことだ!」


立花先生の宣言に対して、私を含めて、教室の生徒全員が呆然とした。


ちょっと待ってください。確かに先生の言う通りかもしれないが、でも、まずは生徒たちが自己紹介をすることから舞踏会の事を話すことだろう?


  先生のそのテンション維持し、さらに言葉を續く。


「舞踏会!西洋での正式なダンスの集まりであり、参加者は夜会服を着用する必要があります。全―――ての女の子の憧れ!しかも!仮面舞踏会!!!私はずっと昔から仮面舞踏会に参加したいと思っていたのだ!すごく楽しみだわ~~~」


誰も先生のことを止めようとしない。しないからじゃない、どうしていいかわからないから。しかもこの先生のテンション高い!


「先生が暴走してるな~」


私は苦笑しながら独り言を呟いた。だが……唐突に、隣に座っている莉奈が、先生のテンションに釣られてなのか、きゅうに椅子から立ち上がった。


「先生のおしゃるとりです!舞踏会は全ての女の子の憧れ!ダンスは心の底から個人の感情を表現することができる!人間の体の動き、身振り、体の動きを通して、個人の最も自然な感情を表現できます!」


莉奈のフォローで、立花先生も含めて、教室にいる生徒は自然と視線を莉奈に向ける。


今の教室の雰囲気はかなり衝撃的だと思う。他の生徒の考えることは多分同じ、“誰かが”先生の暴走を止めることができるとは。でも、莉奈のおかげで、なんとか先生の暴走を止める。さもないと、私たちもどうやって別のトピックに移行するのは、きっとわからなかっただろう。


クラスのみんなの視線に気づいた莉奈は、クラスの雰囲気がちょっとおかしいと気づいた、思わず周りを見回す。


その時、立花先生は咳し、莉奈に“助言”みたいなことを言った。


「この生徒はいいこと言うね。彼女がこんなにダンスに詳しので、彼女にイベントマネージャーをお願いしましょうか!」


「え!!!!!!!!!!」


突然の指名で、莉奈はもちろん驚いた顔をしている。他の生徒もまたどうしていいかわからない。嵐の前の静けさふたたび。


そして、助舟………らしい言葉を出したのは、翔だ。


「うーーーわ~~~莉奈ちゃん、おまえ今の顔がスゲー受ける!写真を撮らせてもらねい!」


翔はポケットからスマホを取り出し、写真を撮る準備をしてる。


怒りを感じた莉奈は、翔の方に向くと、なんとかして彼のスマホを奪い取る。だが、翔の手際によって、莉奈がどんなに頑張っても奪えなかった。私はなんとか隙間を見て、翔のスマホを奪うことに成功した。


翔のスマホから莉奈の写真があったのかを探してる最中、ある写真を見つけた。写真を見た瞬間、私は驚きを隠せなかった。


  翔はその隙間を見て、自分のスマホを取り戻せた。


気になった写真を聞き出すために、翔に尋ねてみようと思った時、彼の目の色が鋭くに変えて、まっすぐ私を見る。


  その眼差しはまるで私に質問するなという暗示しているような感じで、恐怖を感じと肩をすくめ、そっと息を飲み込み、何事もなかったかのように振る舞った。


こっちの小さな騒ぎが終わったところは見計らって、立花先生は言葉を續く。


「とうのは……冗談に決まってるだろう。私たち先生がまさかあなたたち新入生にそんな大役を任されるかよ。」


立花先生の言葉を聞き、莉奈は安心して息を吐いた。


「でもね……校長先生は私たち先生にある事を頼まれたのは確かだ。」


立花先生の言葉に、教室ふたたび静かさに戻った。


「それは……適用な生徒を見つけって、彼らに生徒会を任されることだ。校長先生の願いだ。」


校長先生の願い?


「この学園の生徒として、どんな学園生活を過ごすのか、あなたたちがどうやってこの学園を発展させるのか。校長先生はあなたたち生徒の可能性を見たいのだ。でもまあ……その生徒会の選抜はこの舞踏会のあとだから、今はそれを心配する必要はないから、まずは今の生活を楽しもうか。」


私たち生徒の可能性か……確かにその方法ならば、生徒たちの可能性を刺激することができる。でも……一つ気になった事がある。この初夏やっけに“生活”や“学園生活”を気に掛ける。普通は生徒の学問に焦点を当てていないのか?……私の考えすぎか?


「さてと、生徒会のことはここでお終い。舞踏会について話しましょう。」


***


仮面舞踏会、男と女がペアで踊り、歌はワルツ。初夏はとあるバンドを呼んで演奏する。女性の服装はパーティードレスで、男性の服装はタキシード、最後に仮面舞踏会用の仮面は、生徒たちが自分で作る。


ダンスレッスンは毎週水曜日と金曜日の放課後、午前 2 時から午後 4 時まで行われて、週合計4時間。ダンスパートナーを決めるのは、男子学生がくじ引きで自分の女性相手を決める。


  ペアを組む相手を決めるのは学院のやり方なのか、それとも立花先生の微妙なイタズラなのかはわからないが……なんで女子のパートナーを決めるのは男子なのよ!


そして……運が悪いだけなのか、それとも奇妙な策略なのか……くじびきの結果は、翔のダンスパートナーは……私だ。


「さあ~詩音、あなたの運命を僕にまかせて、ちゃーーーっとかわいがってやるね☆。」


翔は思い切り“いたずら”を宣言してる。


  だたら、私だって……!


「翔、後悔しないようにその言葉早く撤回した方がいいよ。」


「へへ、安心しろう。僕は一度言ったら撤回しないのさ。」


お互い微笑みながらそう言った。すでに頭の中ではどうやって相手にいたずらする計画を組立してる。


この状況になったら、莉奈と弘樹はただの傍観者だ。介入しようとしなかった。介入しないではなく、介入できないのだ。だって、莉奈と弘樹ははすでに私たちが“本気”で相手をいたずらするつもりであることを知ってる。止めても無駄だということも知ってる。


「はいはい、時間割も配られましたから、仮面舞踏会についても説明しました。明後日の金曜日がダンスレッスンであることを忘れないでくださいね。それでは、また明日~~~」


立花先生は微笑みながら教室を出たあと、学園のベルが鳴った。クラスの生徒たちが自然に会話し始めて、ざわめ始めた。あるいは、自分の荷物を整理して、教室を出た。


私たち四人はこの後の予定で話し合った。


「「多分、夕食の準備かな。」」


気づいた時には、私と翔は同じことを語っていた。


  と、どこから湧いてきたいたずらの心なのか、莉奈は微笑みながらこ言った。


  「へへ、やっぱり詩音と翔くんて相性がいいね!考えること一緒だなんて。」


  へえ~~~莉奈はそんなことを言った......“調教”がまだ足りないね~~~


  私は“微笑みながら”莉奈の肩にちょっとだけ力を入れて、強く掴んだ。


  「莉奈―ちゃん?私と翔の相性のことより、キミとの相性はよっぽどーーーいいと思うよ?忘れたのか?それはちょっと寂しいな~~~今からたっぷり教えてあ・げ・る・ね?」


  私の言葉や声を聞き、流石に莉奈もやばいと感じた。彼女は逃げようとしてるが、私は思いきり彼女の肩を掴んで、逃げないようにした。


  逃げられると思うなよ~~~


  今度は翔と弘樹が傍観者だ。なぜならば、今回の莉奈が悪いからだ。だって、散々翔にからかわれて、翔への憎悪はある程度あるけど、嫌いという感情はないけど、も・ち・ろん好きとう感情もない!そんな私を翔と相性がいいと言うのは…………


  あれ……?と言うのは……なに?私……翔のこと……どう思うの?憎悪とう感情はあるのに、でも嫌いじゃない、彼のこと。じゃあ……なんで……私は……まだ翔と連んでいるの?離ればいいのに、あるいは翔のこと無視しまえばいいのに……なんでだろう。


  「なんか楽しそうなことやってるな。ぼくも混ざっていいかな?」


  神出鬼没の誰かさの一言、物凄く自然な挨拶で介入しにきた。

私たち四人微妙に驚きを感じた。何故ならば、私たちはこの声に聞き呼ぼえだ。この声の持ち主は先立花先生が教室に入る前に、私たちと話し合いをしてたケビンだ。


  ケビンのなれなれしい介入に対して、私たち四人は彼に無言の眼差しを送った。


  だが、ケビンが鈍感なのか、空気を読まないなのか、彼は引き続き言葉を交わす。


  「どしただい?さっきまであんなに楽しいのに、なんでぼくが来たから止めたの?」


  ……


  …………


  ……なんでこの人は何事もなかったかのように会話をするの?初対面の人にこんなに馴れ馴れしいのでは、こっちだってどうしていいかわからないや。だたら……試しに……


  「なあ、ケビンさん、さっきは......」


  「ケ・ビ・ンだよう、詩音ちゃん!」


  「……」


  ケビンは譲れない顔をしている。


  なんでそこで“名前”にこだわてるの、この人。


  「ケビン……くん」


  流石にいきなり下の名前を帯び捨てるのはちょっと失礼から。まあ……私自身はあまり気にしないから、だから先からケビンくんが私下の名前でちゃん付けで呼ぶのは、まだギリ耐えた。


  「う……もう、詩音ちゃんたら!まあいいか。ケビンくんで我慢するよ。なにが聞きたい?」


  「聞きたいのは……私とキミ……もしかして何処かで会いたことがあるの?」


  私はその疑問をケビンに問い質す。だが、何故か知らないけど、翔、莉奈と弘樹は身を構えている。


  ちょっと待って、なんでおまえたちは身が構えているの?!私がそんなやばい質問した???


  私がその疑問を気にしている時、ケビンくんもう私に答えをくれた。


  「あるよ。」


  「え?」


  私はその答えを聞き逃さないように、ケビンにもう一度確認しようとする時、私の手が誰かに握られていた。振り向くと、私の手を握っているのは翔だ。流石に変だと思ったから、彼に聞いてみた。


  「どうしたの?翔。」


  「そのような事、この人に聞くな。」


  「え?」


  その言葉を私に告げた翔は、物凄く真剣な顔してた。


  どう意味……?その言方……まるでケビンが私の事、おまえが知ってるよな台詞……


  「“そのよう事”なと失礼だな。詩音ちゃんはただ聞きたい事を聞くだけなのに、僕それに答えるだけ。別に問題があると思うな。」


  「世の中には知ていい事と知っていけない事がるの。ちゃんと覚えて。」


  「ぼくの事が彼女が知ちゃいけないことでもあるのかな?おまえこそ、いったい何を知てるんだ?」


  「おまえに関係ないことだ。」


  「ちょっと、二人とも!私の話を私抜きにして話を進めてもらえる?!」


  二人の話を聞きながら、ますますわけがわからん事になたから、痺れを切らして、二人の間に割り込だ。


  「ご、ごめんなさい……」


  「わ、悪かった……」


  二人にして申し訳なさそ顔して、私に謝った。


  やっべい……私はこっゆ顔一番苦手だ……まるで私が悪いみたいじゃあないの……そんな顔してたら、聞くのも失せたわ。


  「は……まいいわ。私はもう帰るから。また明日。」


  私は素早く自分の荷物を整理し、一言も言わずに自分の鞄を持って、教室を出よとしているが、ケビンはなにかを言いかけように私の名前を呼んだ。私はそれを完全に無視して、そのまま教室を出た。


  帰り道の途中、涼しい風が私の頬を優しく撫でくれた。だんだんと、気持ちよくなっていく。先のイラとした感じはなくなった。帰る時間は学園に行く時間は同じ、そんなに時間はかからなかったので、私はすぐに家に着いた。


  すぐに家のドアを開けて、すぐに自分の部屋に入った。何気なく鞄を隅に放り出し、精神と肉体ともども疲れてベッドに横になった。目を閉じて、今日の出来事を振り返った。


  莉奈と初夏学園に転校し、翔と弘樹の再会、仮面舞踏会の知らせ、初夏学園の周りの風景、私にとって初対面のケビン、高いテンションな立花先生。ただそれだけのことで、十分すぎるほど後で夕食の準備をすることを忘れてしまうそうだ。だが同時にある事を確認したい事が浮かび上がった。ケビンの事。彼が“キミらしい”という言葉を言った。これはある意味で私のことある程度知ってる。


  そう思った私は体を起こして、リビングルームに行き、テレビの下にいる戸棚、その中に3つの写真アルバムが入って、そのアルバムを取り出し、適当にめくってみた。中はほとんどは小さい頃、私と母さんと父さんの写真。あとは莉奈、翔と弘樹の中学校の頃の写真。あの時の莉奈たちは、なぜか知らないけど、彼らはかなりの張り切って、どんな些細なことでも写真に収める。たとえば、一緒に買い物に行ったり、ゲームセンターに行ったり、カラオケに行ったり、誕生日会や修学旅行に行ったり、それと、一番最近の写真は中学校の卒業式の時。


  当時は、写真を撮ることの何がいいのかよくわからなかった。でも、こうやって開き直ってみたと思うと、その時の記憶を思い出すのも悪くない。


  『写真はその瞬間のことを記録することができる。もし会えない時でも、写真を見れば、その時のことを思い出せるし、心も少しだけ楽になれるから』


  そっか……翔が言ったこと、これのことか……


  と、偶然なのか知らないけど、その時私のスマホからチャットの着信音が聞こえた。ポケットからスマホを取り出し、チャットアプリから着信した。その発信者を確認すると……翔だ。


  こんな偶然てあるの?なんで……彼が言ったことが浮かび上がった時に、彼からのメッセージを貰ったの……


  “大丈夫か?おまえ。”


  届いた翔からのメッセージは、私を心配している内容だ。


  ……


  …………


  ……なんでだろう。この前にも幾つものやり取りがあったのに……今、翔からのメッセージを読むと、きゅうに泣きそうな気分になりそだ……


  この気持ち……いたいなんだ……


  !と、返信しなくちゃ。


  “大丈夫だよ。心配させてごめんね。”


  返信したあと、スマホをポケットに戻したいときに、別の音が聞こえてきた。これは電話の着信音だ。そうすると……画面に表示されてる発信者は翔だ。


  なんで?!


  私は慌ててボタンを押すと、電話に出た。


  “もしもし、翔か?”

  “ああ、僕だ。詩音、おまえは本当に大丈夫か?”

  “だ、大丈夫だよ。ちょっと疲れただけ。どうして?”

  “おまえがきゅうにあんなメッセージで返信するから、何か起きたのかと思った。”

  “え?私別に変なメッセージを送ってないよね?”

  “おまえがきゅうに直球と言うか、素直と言うか……本当に何もないな?”

  “……”

  “詩音?”

  “ありがとう、翔。心配してくれて。”

  “おまえ!やっぱり何があったじゃない!いったい何が……”

  “ぷ……”

  “え?”

  “ぷ……あははは!!”

“え?え?……おい……おまえ、まさか……”

  “あははは!!は、腹痛いわ!”

  “騙したのか!おい!”

  “ご、ごめん。だって、翔の慌てぶりあんまり見たことないから!”

  “ったく……心配して損した。”

  “そうでもないよ?翔が本気で私の事心配してくれたことは嬉しいよ。私は本当にただ疲れただけだから。”

  “本当だな?”

  “ああ、本当だ。後で夕食ちゃんと食べるから、それなら少しだけ元気になれるだろう?”

  “……わかった、ならいい。もうそろそろ切るね。”

  “うん。また明日、学園で。”

  “ああ、また明日。”


  そう言った私は、翔からの電話を切た。


  それにしても……まさかあのからかい好きな翔が本気で私を心配してるとは。雨でも降るのかしら?いつも私をからかうから、彼の言葉を信じるほうが難しい。でも……翔の慌てぶりを見た後に、彼が私の事を本気で心配してくれたこと、ちょっとだけ嬉しかった。


  その時、窓から空の色はオレンジ色に変わって、気づいたときに、自分の目の前にはアルバムが散らされた。


  そうだった、どこかにケビンの写真あるのかを探していた、でもない。ということは多分写真として残せていないのか、それとも何回しか会ってないのか……


  そう結論して、アルバムを戸棚に戻した。キッチンに向かい、夕食の準備を進める。




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