『レブロの話』7話
「各パーティー構成は決まった様ですね、ではこれより各パーティー毎に交流30分の制約ですが、お昼休みも含め60分差し上げます、飲み物と簡単ですが昼食を用意してあります、飲み物、昼食、午後から使う座学用の冊子、各武器専門の資料を各パーティー専任者を決めそれぞれ会場からでて突き当りにある食堂まで取りに来てください」
ダンディな組合職員が会場中央で、渋いのに通る声で告げている
「あ〜じゃぁ俺から、レブロって言います17歳です、武器は棒術か長柄武器(掃除用具に近いから雑に決めた)にしようと思っています、ポジションで言えば前中衛になるのかな?西区に住んでいます、え〜っと趣味は知識向上です(現在値はお察し)、特技は雑用雑務、何でもやります!あはは、仲良くやって行きたいんで何かあれば言ってください、よろしくお願いします!」
後がない状況と思い込み肚を決めた引っ込み思案は、得てして語り過ぎる物である、しかしレブロには打算もあった、余り物で集まった班員同士と言うのは基本的に暗くなりがちで、自分が空回りする事で少しでも笑って、明るい雰囲気になるだろうと言う、世に言うリーダーシップに該当する道化を演じたのであった
おいおい、無反応過ぎるよこの二人!
「ムワロです、武器は手槍です」
長身細身の前世で言えばアフリカ系に近い外見の男性が無感情に自己紹介をする
手槍?まんま○サイ族じゃん!ガリッガリッだけど本場はゾウとかライオンも倒すんだっけ?怒らさんとこ
「シャークナ、弓」
顔はフードとマスクで殆ど見えず、身体も露出の全くない袖が余るほどの外套を纏っている、悪く言えば布の固まりが壁にもたれながら、単語のみの自己紹介をする、一瞬聞こえた声質的には女性にも男性にも聞こえた
おいおい、こう言う場合、超絶美少女エルフが定番よなぁ、ヒロイン候補かぁ?ぐふふ
シャークナの無礼な振る舞いはそっちのけに、勝手なレブロのメタな思い込みにより、布もといシャークナも、ハブられる事なく、から回るレブロを軸に、配布物から主義嗜好を知り合う配慮なのか、交流は進められ、傍から見ては解りにくいが緊張が解れたのか、レブロもムワロとの意思疎通だけは、何とか形になりそうだと実感していく
まぁ何とかなりそうか、あれ待って手槍と弓って中遠距離じゃん?俺が前衛なの?1番小さいのに?
開拓村の貧乏農家4男の栄養状態は知れたもので、上背はシャークナよりも、いや、もしかしたら会場内においてレブロは最も身長が低いのであった