『レブロの話』6話
「11名居るな、それでは4、4、3名でパーティーを作ってくれ、この講習限定になるかも知れないが、講習と言えど背中を預ける人員となるメンバーだ、30分でパーティーを作り残りの30分で出来るだけわかり会えるように交流してくれ、では、はじめ!」
イグノ厶支部長はそう言うと、脇に控えたダンディな職員に目配せし会場を出ていった
班分けかぁ、あ〜、やな予感しかしねぇ
レブロは前世の記憶や多くの日本人同様の性質から人となりを知り行動や状況あるいは業務としての背景がない場合、つまり客と店員、市民と衛兵、などの状況がなく個人として向き合う場合、ある程度相手の性質を理解判断してからしか対応を決められない、良く言えば思慮深く他人思い、悪く言えば人見知りであり引っ込み思案だ、その上、長い間限られた空間、状況で生きてきたので自分からパーティーを作り出す為に動き出す事が出来ず周囲を伺うばかりであった
「俺ら3人はこのまま組んで、あと一人誰か入れっか」
仲間内で参加していたのであろう、同年代ぐらいの三人組が、我が物顔で参加者を物色している
仲間内なら、連携もとれっだろ、3人班に率先してなるのが漢気ってもんじゃねぇのか!?
まぁ引っ込み思案で思慮深いと言えど考えている事はこんなものである
「あの人なんてどう?斥候とか出来そうな感じに見えるよ」
三人組の中の女子がこっそり俺を指差し視線を向けている
「あぁ?辞めとけ、辞めとけ、西区の大門とこの奴隷商で掃除してんの見たことあるぜ、どうせ地方からの出稼ぎで金もねぇし、せいぜい荷物持ちにしかなんねぇよ」
よくご存知で、そりゃまぁ参加者には西区の奴もいるか
「ふぅ〜ん、そっか、ならあの人は?」
先述の三人組の女の子は興味を無くしたように俺から視線を外す、そんな事よりも自分が聞こえたのだ、周囲の参加者にも俺の悪条件っぷりが周知されていないかが気になり周りを見渡す
ですよねぇ〜
明らかに多くの周りを伺っている参加者からも視線を外され、距離が離れている気がする
それから暫くして、会場では4人組が2つ構成されていた
待っていました、逃げられない組むしかない状況!こうなる事は途中から想定済みよ、さぁさぁダイヤの原石さん達とのご対面と!
レブロは前世後半には絶対に無かったであろうポジティブさを持ってパーティーメンバーとなる人物達に想いを馳せるのであった