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プロローグ 自称ラブドール女

「こんにちは、私はあなた専用ラブドールです」

目の前の女はそう言った。

背が高く無機質な目がこちらを見下ろしている。

髪色は黒で肌色は白。

顔立ちは驚くほど整っており。

肉付きがよく、いかにも男好みの身体の上に露出度の高い白色の服を上品に着こなしている。


この世の物ではない、それがこの女の第一印象だった。


「お前は何者だ」


「名前を『何者だ』で決定致しますか?」


会話が成立しなかった。


馬鹿にしているのだろう。

そう思うと無性に腹が立ってくる、歯ぎしりをしながらゆっくりと答えてやった。


「違う、貴様が、何者なのか、聞いているのだ」


「私は、あなた、専用、ラブドール、です」


ここで、馬鹿にされているのだと確信し、頭に血がのぼり始めた。

女を睨みつけ疑問をぶつける。


「ラブドールとはなんだ」


「下の世話をする道具のことです」


下の世話?何の世話だ、女の言っていることが理解できない。

しかしここでまた、下の世話とは?と聞いてもろくな答えは返って来ないであろう。

「、、、召し使いのことか」

適当に解釈した。

雇ってほしいのか、ならそう言えばいいものを、頭はおかしいが顔は悪くない。


「フンッ、、付いてこい」

女の手をぶっきらぼうに掴みそのまま引っ張った。


「かしこまりました」

女は素直に付いてきた。


「名前を『何者だ』に決定致しますか?」


「黙れ」


やはり雇わないでおいたほうが良いだろうか。


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