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勇者を討伐した魔王様は魔力を封じられた為に解雇される。  作者: 吉樹
第3章 『エルフ国編②』
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第4話 「魔王様、黒エルフ王と会う」

前話のあらすじ:欲求不満に悩まされました。

 黒エルフ国に来てから、なんやかんやありながらも。

 私は冒険者として、数々の依頼を受ける日々を過ごしていた。

 それに比例して、黒エルフ国では噂が広まっていく。



 美麗の女魔族が、都市ジャミンを拠点にして活躍している、と。



 ただのナンパや、下心ありきのパーティへの誘いを断りながら、私は粛々と依頼をこなしていく。

 こんな時ダミアンがいれば……と思ってしまうことが多々あり、私は改めて、彼を頼りにしすぎていたことを痛感するのだった。


 ちなみに、あれからダミアンからは何の連絡もなく。

 アテナからは揶揄い気味で「酷使するから愛想をつかれて逃げられたのでは?」と言われる始末。

 そんなことはないと思うのだが……



(戻ってきたら、何かダミアンが望むことをしてやるのもいいかもしれないな)



 などと思う私だったりする。



 そして当初のもくろみ通り、それなりに有名になってきたことで、私は拠点を黒エルフ国の首都である王都ゴルゾンへと移すことにした。

 黒エルフ王と接触する機会ができれば、あの黒エルフのこともそれとなく聞き出せるかもしれず、無関係だとしても、何かしらの情報提供があるかもしれないからだ。



(まあ、”あの女”の手の届く範囲に私がいることで、何かしらアクションを起こして来るかもしれんしな)



 二手三手と打算を巡らせながら、王都にて冒険者として日々を過ごしていると……



「その、他を惑わす容姿……お前がクレアナードだな?」



 ギルドから出たところで、私は複数の兵士たちに取り囲まれていた。



「惑わせた覚えはないんだが……?」

「クレアナードかと聞いている。さっさと答えろ、愚図が」

「……高圧的態度は、腹が立つな?」



 私と兵士たちのやりとりを間近で見ていた連中が、何やら険悪そう雰囲気を察して離れていく。

 ひとりの兵士が、あからまに面倒くさそうに舌打ちした。



「冒険者風情が生意気を言うなよ」

「……ケンカを売っているのか?」

「よけいな発言は許可していない。聞いていることだけに答えろ」

「…………」



 国に遣える兵士というだけで、さも自分が選ばれた存在だと勘違いして無意味に他者を見下して来る兵士はけっこういたりする。

 辟易して無言になる私へと、無表情ながらも嫌悪を示すアテナが、その兵士たちに聞こえる声量で言ってくる。



「クレア様。このような連中、まともに相手にするだけ時間の無駄かと」



 私たちを取り囲む兵士たちの顔色が変わった。

 侮辱を受けたことで、怒りを表現したのである。



「いくら精霊だからとはいえ、我等を──王家直属の近衛隊を侮辱するとは許せん!」

「いかにも! 我等選ばれし精鋭を侮辱するなどあってはならぬこと!」

「即刻、訂正を求める!!」



 色めきたつ兵士たち。

 私は、なるほど……と納得した。



(王家直属なら、特権意識が異常に高くても頷ける)



 これは、どうやら()()()()と思う私だったが、そんな私の内心とは裏腹に、アテナは彼らを睥睨した後、わざと挑発するように鼻を鳴らした。



「雑兵の勘違いほど滑稽なものはありませんね。いえ、むしろ哀れです。自分たちがいかに虎の威を借りる狐かということを、鏡を見てから出直してきてください」



 兵士たちが顔を真っ赤にする。

 当然ながら……恥ずかしさからではない。

 血管が浮き上がるほどに、怒りを表現していたのだ。


 そんな彼らを前に、私もことさら侮蔑するように、軽く肩をすくめた。

 私とて、こいつらの態度は腹が立っていたのである。



「おいおい、アテナよ。陳腐なプライドしかない程度の奴らなんだ。ことわざすら、知らないだろうから言っても無駄だろうが」

「おやおや、私としたことが。これは失礼を、低能な方々。難しい言葉を言ってしまって、申し訳ありません」



 慇懃無礼にアテナが頭を下げた途端──



「「「貴様らあああああああああああああああああ!!!!!!!」」」」



 血走った目で、兵士たちが一斉に抜刀した。

 あろうことか、真昼間の人通りが多い街中で、しかも正規兵が、である。

 悲鳴を上げた住人たちが逃げていく。

 構わず兵士たちが、我を忘れたように叫んできた。



「たかが冒険者風情と勘違い精霊が!!」

「下賤な魔族と信仰する価値もない精霊如きが!!」

「選ばれし我等を愚弄するか!!」



 唾すら飛んできそうな勢いだった。



「おいおい。さすがに言い過ぎだろう」

「これはこれは」



 私とアテナは、軽く引き気味である。

 特権階級意識とは、ここまで考え方を歪めてしまうのか……



「王の矛と盾である我等を愚弄せし罪、万死に値する! この場で首を飛ばしてくれよう!!」



 息巻く兵士たちが、まさに私たちへと飛び掛かろうとした刹那。




「いい加減にしろ貴様ら!」




 まさに、裂帛の声だった。

 ビクンと震えた兵士たちから、見る見る血の気が失せていく。


 現れたのは、二本の剣を帯剣する白銀の胸鎧を纏う青年。


 暴走していた兵士たちは、まるで借りてきた猫のようにおとなしくなり、屹立して彼を出迎える。

 白銀の青年は、そんな兵士たちを怒りと侮蔑が混じった眼差しで睥睨した。



「貴様らは、何様のつもりだ?」

「「「は……?」」」

「聞こえなかったのか? ならば、もう一度問おう。貴様らは何様のつもりだ? 多くの国民が尊び、敬う精霊よりも、貴様らのほうが偉いのか?」

「「「…………っ」」」

「たかだか王に遣える兵士というだけで、貴様らは精霊よりも偉いのか? それを聞いている。答えろ」



 青年は静かな口調ながらも、ありありとした冷たい憤怒が宿っており、さっきまで息巻いていた兵士たちは顔色が真っ青になっていた。



「僕が怒っている理由がわかるか? ()()()()()()はどうでもいいが……精霊を侮蔑したことは許せん。貴様ら、僕の権限でもって軍法会議にかけてほしいのか?」

「「「も、申し訳ありません!!!」」」

「さっさと消えろ! 今回は不問にしてやる!」

「「「はっ!!!」」」



 慌てた様子で、兵士たちが駆け去っていく。

 兵士たちの姿がなくなると、青年は厳しかった表情を緩め、心無し頬を紅潮させながら──()()()を見つめた。



「王が兵士に命令したのを知り、こんなことになるだろうと思い、急いで駆けつけてよかった。ご無事で何よりです、アテナ殿」

「……これはこれは、デモナさん。ご壮健そうでなによりです」



 いつも無表情であるアテナにしては珍しく、僅かに顔をひきつらせていた。

 そんな彼女を、さらに熱に浮かされた様な瞳で見つめる青年は、ついさっき兵士たちを一喝した姿からは想像もできないほどに、はっきりとわかりやすかった。


 王の近衛騎士隊長である彼は、精霊のアテナに恋をしていたのである。


 精霊を信仰するあまり暴走してしまったようで、私がこの国に表敬訪問をした際、彼は私に付き従うアテナにひと目惚れしたようなのだ。

 というか、傾倒と表現したほうがいいかもしれない。



「アテナ殿。貴女と再会できる日を心待ちにしておりました。何度断られたとしても、僕の気持ちはあの時と何ら変わっていません。どうか──僕と勇者契約をしてください」



 まるでプロボーズだった。

 まあ、男女の勇者契約には、そういった意味合いもあったりは、するのだが……

 それゆえに、狂精霊という存在が生まれてしまうのだ。

 以前に、アテナから聞かされた内容である。


 両手をとられて潤んだ瞳で懇願されるも、当のアテナはどうにか無表情を維持。



「申し訳ありません。以前も申しましたが、私は誰とも契約をするつもりはないのです。私の身と心は、クレア様に捧げているのですから」

「おいおい。誤解を受けるような言い方はやめてほしいんだがな……」



 苦笑いをする私へと、アテナの両手をとったままでデモナが、殺意に満ちた眼差しを向けてきた。



「いつまでアテナ殿を縛る気だ? なんで貴様のような()()が、アテナ殿を……」

「おいおい……発言が過激だな」

「いまの貴様は魔王じゃない。だったら、発言に気を付ける必要なんてない」

「まあ、確かにな」

「クレアナード。いますぐにアテナ殿を解放しろ」

「……それは出来ない相談だ。私にとっても、アテナは必要不可欠だからな」

「おやおや。嬉しいことを仰られますね、クレア様」



 さりげない動作でデモナから離れたアテナが、私の影に隠れこむ。

 そして腰の後ろに回していた両手をさりげなく服で拭っていることから、両手を握られたことが嫌だったのだろう。



「デモナさん。私が欲しいのでしたら、クレア様を倒してください」

「おいおいおい……下手に焚きつけるのは勘弁してくれ──というか、デモナ。お前も剣の柄に手をかけるんじゃない」

「弱体化したいまの貴様になら、僕でも勝機はあるはずだ」

「まじか」



 本気の殺気を漲らせたデモナが、躊躇うことなく抜刀しようとした瞬間。




()()()()()()()()()()()()()




 苦笑交じりの声にそちらに目を向ければ。


 上質なローブと外套を身に着けている、ひとりの黒エルフの男が佇んでいた。




 ※ ※ ※




「へ、陛下……っ」



 慌てた様子でデモナは殺気を収め、彼へと片膝をつく。



 中肉中背であり、どことなく忠誠的な顔立ちから、一瞬男か女かわからない彼こそが、黒エルフ王ドーエンス、そのひとだった。



「なぜ、こちらに……? しかもお供を誰もつけておられないとは……」

「お前が急いで城を出ていったと報せを受けたのでな。それに俺自身、白エルフ王には負けるが優秀な魔導士だからな。城下町程度ならば、ひとりでも問題ないさ」



 宝玉が先端に埋まっている杖をちらりと見せてから、表情を鋭くする。



「さて、デモナよ。俺が城に招こうとしていたクレアナードに殺気を向け、あまつさえ抜刀しようとしていた理由を聞こうか?」



 黒エルフ王の口調は責めるものではなかったものの、返答次第ではタダじゃ済まさないといった凄味を帯びていた。

 それを真っ向から受ける青年は、怯えた様子もなく毅然としており、視線をそらすことなく。



「我が生涯の伴侶たるアテナ殿を懸けて、勝負をするところでした」

「ほう……そうか。ならば、()()()()()



 あっさりと納得する黒エルフ王に、私は脱力する。



「いやいやいや。もし貴方が駆けつけるのが遅かったら、私は殺されていたところだぞ?」

「そうなのか? それは俺としても困るな。デモナよ、お前にとってアテナが伴侶であると同様に、俺にとってもクレアナードは伴侶なのだ。それなのにお前は、自分さえよければ、俺の伴侶を傷つけてもいいと思っているのか?」

「……申し訳ありません。考えが及びませんでした。久しぶりにアテナ殿と再会できたことで、浮かれすぎていたようです。軽挙妄動を、深く反省致します」

「うむ。惚れた男の弱みというやつだな。よかろう、今回の一件は目を瞑るとしよう」

「陛下の深きご慈悲に感謝致します」



 先程まで私に対する悪態はどこへやら。

 平身低頭なデモナは、真摯な忠臣を演じている模様。


 そんな茶番を前に、私の影に隠れているアテナがぼそりと言ってくる。



「認めていないのに、いつ私は彼の伴侶になったのでしょう?」

「……同感だ。私だって認めてないぞ」



 男とは、どこまでも自分勝手な生き物のようである。

 自分に都合のよい方向にしか物事を解釈せず、勝手に事実を捻じ曲げてねつ造するのだから。


 男同士の勝手なやり取りに一区切りがついたようで、黒エルフ王が私へと近づいてきた。



「こんな場所で立ち話もなんだ。()()()()の城に帰ろうか」

「……()()の城に招いてもらえるのは、在り難い」



 言い直したことに対して「恥ずかしがり屋め」と微笑されたことに、私は鳥肌が立つ。言うまでもないだろうが、気持ち悪さでだ。



(やはり、進んで会いたい奴じゃないな)



 だったら、さっさと黒エルフ国を出ればいいじゃないかという話だが。

 乗りかかった船なのだ。

 もはや、いまさらなのである。


 目的がない旅というのも……場合によっては、考えものだということだろう。


 王城へと向かう道中、馬車での移動ではなく徒歩だったのは、私とアテナの希望だった。

 街中で用いられる馬車だと対面式のために、下心丸出しのこいつらと密着する機会も多くなってしまうので、避けたかったのである。

 普段なにかと揶揄ってくるアテナも、今回ばかりはあっさりと私に同意していたのだ。


 歩きながら、さりげなく私の手を握ろうとしてくる黒エルフ王に対して、私は気づかない様子で自然に手を動かしているものの、黒エルフ王は決して諦めず、むしろしつこかった。


 そんな攻防を繰り広げる一方では、ちらちらとデモナがアテナへと熱烈な視線を向けており。


 さすがにこの状況で私を独りきりにするほど薄情じゃなかったようで、精神世界に逃げる手段をとらないアテナは、その視線から逃れるために私の影に隠れ続けるのだった。




 ※ ※ ※


 ※ ※ ※




「ばいばーい! いつでも遊びにきてね~!」



 小さくなっていく密偵少年の後ろ姿へと、狼少女──ウルが手を振っていた。

 回復したダミアンへの一応の付き添いで、森から出るまで見送ったのである。



「行っちゃった……。んじゃ、あたしも戻ろっかな」



 踵を返して森へと戻ろうとする彼女だったが、突如として、その周囲に黒ずくめが数人姿を現していた。



「ふにゃっ!?!」



 前触れもなく繰り出されてきた短刀をどうにか回避したものの、驚きでバランスを崩していたウルは転倒してしまう。

 逃道を無くすべく黒ずくめたちが退路を塞ぐので、尻もちをついた彼女は身動きがとれない状態に。



「え? え? えええ!? なになになに!?!」



 動転して慌てふためくウルを、黒ずくめが冷たく見下ろす。



「あの密偵と知り合いのようだな」

「え? だ、ダミアンくんのこと?」

「名前はどうでもいい。知り合いだということが重要だ」

「ふえ……?」

「貴様は、あの密偵から情報を引き出すための道具とさせてもらおう」

「えぇ……っ」



 たとえ拷問に耐えきる精神の持ち主とはいえ、それはあくまでも自分自身に対するものであり、自分以外のものが自分のせいで拷問を受ける光景を目の当たりにされると、案外脆いのである。

 ましてやそれが、年下の女の子となれば、なおさらだろう。



「おっと!」

「きゃうっ」

「下手に動くなよ? 無駄に痛い思いはしたくないだろ?」



 立ち上がろうとしたウルに、蹴りを入れた黒ずくめのひとりが冷笑してくる。



(ど、どうしよう……っ)



 成す術のないウルは、涙を浮かべて途方に暮れる──




「オッラあああああああーーーーーっ!!!」




 怒りがこもった女の大絶叫が轟くや。



「ふご……っ!?」



 狼少女を蹴って冷笑した男が吹き飛ばされていた。

 そのまま地面に叩きつけられた男は、首があらぬ方向にねじ曲がっており、即死しているのが見て取れる。



「なんだ……!?」



 警戒感をあらわにする黒ずくめたち。

 ウルはというと……



「ふえぇ!? お、お姉ちゃん……!? どうしてここに!!?」



 目を丸くするウルを一瞥した女獣人──レアンは、黒ずくめたちへと凶暴な笑みを浮かべた。



「こちとら不眠不休でここまで走ってきたんだ。徹夜明けのヤバいテンション、味わえや!!!!」



 くわっと両目を見開き、問答無用で黒ずくめたちへと()()()()()

 その動きは凶悪であり、下手な魔獣よりも性質が悪く。

 金的、噛みつき、なんでもありのルール無用の無差別攻撃を前に、黒ずくめたちは抵抗らしい抵抗もできずに、瞬く間に全滅していた。


 言うまでもなく、全員が命を容赦なく奪われていた。



「ふしゅー……っち! 雑魚共が! オレの妹に手を出すからだ、あの世で後悔してろ!」

「お、お姉ちゃん……」

「てめぇもてめぇだぞコラ!!」

「ひい……っ」

「何あっさりと包囲されてんだよ?! 何か? ちょっと見ない間に、複数の男共に嬲られる趣味でももっちまったってのか? ああっ?」

「ち、違うよ!!?」



 鼻息荒くズカズカと歩いてくる姉──レアンを前に、尻もちをつきながらウルが後ずさる。



「ど、どうしてお姉ちゃんがここにいるのさ……?」

「オレの嗅覚を舐めてんのか? 近くに来れば、てめぇの匂いくらいわかるっての」

「あ……あたしは、村に戻らないからね!! 絶対に──」

「クソガキ……!!!」

「ひい……っ」



 獰猛に飛び掛かってくる姉に、ウルは恐怖で動けず、両目を閉じるが──


 次の瞬間。

 彼女が感じたのは、殴られた感触ではなく、優しく抱きしめられる感触だった。



「え……!?」

「……心配させんじゃねーぞ、クソガキのくせに」

「お、お姉ちゃん……?」

「なんで逃げ出す前に、オレに相談しなかった?」

「……だって。だって、迷惑、かかると思って……」

「馬鹿かてめぇ。結局は、次の生贄はオレになるんだ。迷惑かかりまくりなんだよ。ちっとは考えてから行動しろや」

「あ……そっか……ごめんなさい……」

「馬鹿やろうが」



 罵られるものの、その口調にはトゲはなく、むしろ安心感が込められていた。



「一言『イヤだ』『助けて』って相談してくれれば、一緒に逃げてやるくらいのことはしてやったってのに」

「でも……」

「オレは、部族大事さで、てめぇの娘を切り捨てる”あいつ”とは違う。そこんとこ、勘違いするんじゃねぇよ」

「……お姉ちゃん……っ」



 涙を潤ませるウルから離れたレアンは、コホンと咳払いして、拳を握りしめる。



「とはいえ、だ。ケジメは、つけねぇとならねぇよな」

「ふぇ……?」

「歯ぁああああ食いしばれえええええーーーーー!!!!」

「ひいーーーーーーっっ」



 レアンの絶叫とウルの悲鳴が、空に響き渡るのだった。



鼻血をまき散らして気絶したようです。

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