表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドッペルゲンガー?いいえ、別の何かです。  作者: 気分屋の厨二病
phase1
7/7

或る酔狂な自然哲学者の噺

色々修正せねば……












東暦(とうれき)2018年 1月15日



遂に血迷ったか。私が、この機関が無ければこの国はとっくの昔に滅びているというのに。

安倍(あべの)晴明寺(せいみょうじ)がここまで思慮の足りない小僧だとは知らなかった。何が「私さえ居ればこの国は浄土へと到れる」だ。たかが安倍晴明の子孫で、その上類稀なる才覚が有ろうと、人である事には変わりないというのに……

私はいざと言う時についていない。あと8年程早く第一層の解放に成功していれば、実験も円滑に行われるというのに……

しかし…予算を打ち切られないだけマシ、なのだろうか……



駄目だ、頭の整理が追いつかない。

はぁ……現状、更なる成功を収めるしかないのか……









━━━━━━━━━━━━━━









東暦2019年 1月14日



何故だ?何故予算が零なんだ?取り潰し等という文字が此処にあるんだ?



……いや、解っている筈だ。

実質、移民受け入れの様な法が可決されたのだ。当然、間諜も大量に入り込んで来る。更に、来年にはオリンピックが開催される。この機関を隠すのは普段でさえ重労働なのに、各国の目が集まれば、確実に気取られるだろう。

やっと……やっと第一層の転用方法が確立したというのに。まだたったの一層しか開発出来ていないというのに。


ここまで来ると、巷で目にする、「追い詰められ、遂には自身を実験台にする」という狂った科学者の気持ちが分かる。

だが……私が死んでは、元も子も無い。そんな事をする必要も、つもりも無い。

まだ、500万は有る。端金にしか過ぎないが……予算が無い現状、これを遣り繰りするしかない。少な過ぎるが、こういうものだと割り切るしかない。

時間が無いんだ、どうにかして実験台を入手しなければ。


そう簡単に、精神力の強い子供が見つかるとも思えないが、やるしか無いだろう。








━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━








東暦2019年 8月1日 (終戦記念日)



やった。やってやった。成功だ。この記念すべき日は、図らずして、昔に私が建てたも同然の功績を讃える日と重なっている。私は8月1日に好かれているようだ。



ふぅ……少し浮かれていたな。まだ第一層の実用化が安全に進んだだけではないか。私はその程度で終わらせるつもりもない。

とはいえ、少し位は浮かれたって良いだろう。これならば、もう一度予算を振り分けるだろう。何せ、この技術を利用すれば、人は次のステージへ登ることが出来るのだから。彼奴は土下座してでもこの力を欲しがるだろうな。


それにしても、最近の私は、昔の若さを取り戻したようだ。まぁ、最盛期には及ばんがな。

これも、実験の成果だろうか?後程、調査しておこう。








━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━









東暦2019年 9月2日



すぐこれだ。上げて落とす。私の人生はこればっかりだ。

確かに、実験費は元に戻った。しかし、彼奴の反応がどうもおかしかった。力を追い求める彼奴にしては、淡白過ぎる。

そう思い、内密に内閣府を追ってみたが、案の定黒だった。彼奴等は、私を処分するつもりだった。


はぁ……あの日の誓約は、破られた。もう、この国と共にある必要は無い。

せめて、彼奴等の裏切りに、一矢報いて、誰も来ない所へ行こう。はは、重要なイベントを目前にして全てが崩れ去るのだから、さぞ苦しかろう。


私の体は、若返っている…という訳ではなかった。それどころではなかった。時間を巻き戻している、といった方が正しい。

まだこの現象については未知数だが、調べ甲斐は有りそうだ。溜め込んだ裏金や貯金を切り崩し、個人で実験でもしよう。他の奴等は、放っておいていいか。私を売った奴等など、殺処分がお似合いだ。




私は、成し遂げるだろう。世界を変革し、人間を最上位へと到らせるという偉業を。そして──────



















━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━










譚ア證ヲ2022蟷エ 8譛?譌・ (邨よ姶險伜ソオ譌・)



遘√?菴輔r縺励※縺?k縺ョ縺?繧阪≧


遘√?縺薙s縺ェ莠九r縺励※縺?◆縺ョ縺



逕溘°繧牙ァ九∪繧顔函縺ォ邨ゅo繧九?√°


逧ョ閧峨↑繧ゅ?縺ァ縺ゅk



























評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ