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スキタイの仔羊






 夜空に浮かぶ二つの月やバロメッツに生まれ変わったことを考えれば、ここが地球ではないことは確定的に明らかであろう。


 たまには参考書以外の本も読みましょう? などと友人に勧められた小説なんかの舞台、いわゆる異世界とかいう場所だ。どうやら吾妻紬(あづまつむぎ)は異世界に転生したということなのだろう。


 異世界というと魔法とかスキルとかあるのかな? 勧められた小説だったらステータスオープンとか言えば自分の能力がわかったりしてたな……と考えた紬は口を開いた。


メェー!(ステータスオープン!)


 ……異世界での第一声がメェーって……鳴き声って……。


 当然のごとくステータスウインドウなど開く気配もなかった。


 気を取り直し現状理解に努めるため確認事項は多々あるが、とりあえずわかる範囲で確認していこうと考える紬。テストなんかと同じだ。わからないことにばかり時間をかけるのはもったいない。


 まず、今までと大きく異なる部位。花の代わりに蕾から出てきた仔羊部分の把握だ。

 前脚、後ろ脚、首もまわるしでこの仔羊の肢体は紬の制御下にあるとして間違いないだろう。ただ背の高い茎の先端から生えているという状態なので脚は空中に投げ出されブラブラと揺れているだけというのが現状だが……。


 仔羊の身体を通じて紬はその五感も感じ取ることができるようになった。ついでにいえば視覚は人間だった頃よりもはるかに広い範囲を見ることができる。他の五感についても人間だった頃とは違ってきているだろうと予想がついた。


 さて、そんなこんなしているうちに懐かしい感覚が、しばらく無縁であった空腹感を覚えたのであった。

 唐突に裏設定開示。今後本編に出てくるかは未定。


友人A:本間英子(ほんまえいこ) あだ名はA子、Aちゃん

 紬の気晴らしに遊びに誘ってた娘。本当にええ娘。


友人E:伊井良子(いいりょうこ) あだ名はE子、Eちゃん

 紬に小説なんかを勧めてた娘。このこもいい娘。


 どちらも紬のクラスメイトだが、紬は入院して休学していた時期があるので年下のクラスメイトである。

 なお、どちらも紬より身長が高い(というか紬の身長がひくかった)。


友人BCD?そのうち出てきたりするかもしれません。

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