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収穫





 なんとか蜘蛛からの追跡を振り切ることに成功した四号。


 今回はかなり危険な綱渡りとなってしまったが巨大蜘蛛の強化を防ぎ、複数の魔法という収穫があったので結果オーライだと紬は考える。


 観察対象であるサラマンダーはもう居ないので四号はそのままカルデラ湖へと向かった。


 新たに得た魔法のこともある。この機会にすべての羊を集めるのもありだろうと思ったからだ。


 こうしてすべての羊が一堂に会した。


 とりあえず全部の羊を植物本体と接続しておくことにした。新たに得た能力の割り振りをしようと考えているのだ。


 ちなみにサラマンダーの種のようなものから得た複数の能力についてはまとめてではなく、バラバラにして配置することも可能のようだった。もともとは別々の異形が所持していたものだったからだろう。


 改めて現在の紬が持つ種のようなものから得た能力の種類を挙げてみる。


 まずは角兎から得た能力。察知の魔法。この魔法を使った者に対する悪意や敵意を察知することができるというものだ。


 次はサラマンダーから得た能力。サラマンダー本来のものは状態異常に対する耐性を得る魔法のようだ。


 その耐性を得る魔法を用いてサラマンダーが別の異形から得たと思われる眠りを誘う煙の魔法。灰色の煙を出してそれに触れたものを眠らせるというなかなか強力な魔法だ。


 そして眠りを誘う煙の魔法を使って倒したのか、更に複数の魔法が種のようなものから得ることができた。


 水を生成する魔法。空気中に含まれる魔素に働きかけて水を作ることができる魔法のようである。この魔法がなければ手札不足で蜘蛛から逃れることは叶わなかっただろう。


 そしてここからは紬がまだ使ったことのない魔法だ。サラマンダーが別の異形から奪ったと思われる魔法があと二つある。


 熱を色で見る魔法と浮き上がる魔法の二つだ。


 熱を色で見る魔法は簡単に言ってしまえばサーモグラフィーのように見ることが可能になる魔法だ。熱が低いところほど暗い色に見え、熱が高いところほど明るい色にみえる感じだ。


 浮き上がる魔法のほうはほんの少しだけ浮かぶことができる魔法である。あくまで浮くだけで飛行するような魔法ではない。数センチだけ浮かぶことができるようになるだけだ。


 これらの魔法も鍛えたり組み合わせを考えればもっとできることが増えるかもしれない。


 改めて強力な異形たちに対抗することができるように使える手札を増やし、もっと鍛えていかないとこの島で生き残るのは難しいと感じている紬であった……。


 


 


 



 あけましておめでとうございます。


 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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