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賽の目




 マキビシによってサーベルタイガーの機動力は奪うことができたと考えていいだろう。


 これで戦うにしろ逃げるにしろ、ことを有利に運ぶことができる。


 サーベルタイガーと戦って今のうちに危険を排除しておくのがいいか、それともこちらに被害がない今のうちに安全を優先させて退却するのがいいだろうか?



 どちらを選択したとしても問題はないと紬は考えた。


 ならばアレの出番かと、懐から……は無理なので以前作って蕾の中に保管していたそれを取り出した。


 真っ赤なその四角いものは例によって立体印刷で作ったもの。


 それはサイコロだった。


 そのサイコロを投げる紬。


 その出た目で行動を決めようというのが紬の考えであった。奇数ならば戦闘を、偶数ならば撤退を。


 出た目は五。奇数だ。


 紬はここでサーベルタイガーとの決着をつけることに決めた。


 足裏をマキビシで怪我をしてもなお、バチバチと火花を散らすことはないことから鑑みて、このサーベルタイガーは魔法を使って来ないのだろうと予想する紬。


 魔法を使ってこない相手ならば相手は手負いの一体のみ、どうとでもなると紬は判断する。


 相手は手負いの一体のみ、こちらは一号、三号、四号の三体。


 数の利と相手の負傷を利用することで比較的安全に戦闘を行うことができるだろうと紬は考える。


 相手の武器はその長大な牙と爪だろうと予測できるので、とりあえすそこに気をつければなんの問題もない。相手の武器の間合いは限られているのだからそこに入らなければいいだけだ。


 こちらの武器も少ないのが気になるところだがやってやれないことはない。


 多方面からの頭突きによるヒットアンドアウェイ。


 羊の武器はその角だ。一号たち三匹の羊がサーベルタイガーに向かって順繰りに頭突きを食らわせていく。


 一体が相手を惹きつけ、一体が突撃し、残ったものが視界共有のために全体を観察している状況を作り出し、それぞれが役割を交代しながらサーベルタイガーを攻め続けたのだった……。




 前の後書きに書いたとおりです。寝落ちしました。


 サイコロは実際に振りました。既に決めている大筋と関わらない部分で迷ったら今後も振る可能性があります。ということで迷ってしまったらダイスの神様に相談します。

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