腐葉土
なかなか新しい仔羊が成らないなぁと思っている紬。
とはいっても最近は日記だけでなく立体印刷にまで樹液を使っていたので、そちらにリソースが流れていったから成長に影響がでているのかなと予想していたりする。
植物本体のサイズが大木と言っていいほど大きくなったのでその維持にももしかしたら多少のコストがかかっているのかもしれない。
そんな自身の成長よりも今は拾ってきて埋めた植物の成長のほうがよっぽど紬の頭を悩ませている。
いくつかの芽が出た時には喜んでいた紬であったが、その芽が出たものもすぐに枯れてしまったのである。
枯れてしまったその原因を考察する紬。
水はカルデラ湖の紬が美味しいと感じる水なので問題なさそうだと考える。
日光も十分に当たる日当たりの良い所に植えたので大丈夫だろう。
ならば残るは土だろうか?
そう思い至ると紬には原因の心当たりがあった。
ここの土からは紬が成長するときにかなりの栄養を吸い上げてしまっている。
紬の現在の栄養摂取方法は羊たちを通して雑草から栄養を得る方法が主なのだ。普通の植物が雑草を食べられるはずもなく、栄養不足を解消することはできそうもない。
ここの土に問題があるというのならば別のところから持ってくるしかないだろうと考える紬。
ならばやはり候補に上がるのは樹海の土であろう。
あそこの腐葉土ならばたっぷりと栄養を含んでいるだろうことは想像に難くない。
菜園だけでなく紬自身にもその腐葉土は必要であるかもしれないとも思う。
問題はどうやって樹海から腐葉土を運んでくるかということだが、それについては葉力を利用することで解決できそうだ。
大きな葉っぱで包んでしまえば土を溢さず運ぶことが出来るはずだ。
立体印刷でプランターのようなものを作ってみるのもいいかもしれない。
別々のプランターで条件を少しずつ変えながら育てることでより良い生育条件を見つけることができ、何が良くて何が良くないのかがよく判るだろう。
とはいえわざわざ腐葉土を樹海から運んで登山するのも面倒な面もある。
可能であれば樹海に農園でも作りたいところではあるが、樹海に住む野生生物たちが障害となるだろうことは容易に想像できる。
いつかは樹海に拠点を作りたいと考えている紬であったがそれが実現するのはまだまだ先の事になりそうだ……。
おかげさまで気がつけばptが100に到達しておりました。
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このままモチベーションを維持しつつエタることの無いようにぼちぼち更新していこうと思うのでこれからもこの作品をよろしくお願い致しします。