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生まれ変わったら種でした 〜バロメッツで送るスローライフ〜  作者: K-ma


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種のようなものと急成長






 かなりの大きさとなった種のようなものを取り出したあと、蜘蛛の異形の死体は光へと変わり消えていった。


 今回の探索の最大の障害であった蜘蛛の異形を排除したことで、残りの帰路については何事もなく無事にカルデラ湖まで辿り着くことができたのだった。


 そして植物本体と接続した状態で一号は蜘蛛の異形から得られた種のようなものを飲み込んだ。


 そして唐突に紬を襲う眠気。


 この感覚に紬は少しばかり覚えがあった。確か以前にも同じような眠気が訪れ、目が覚めると植物本体が成長していたはずだと紬は思い出しながらその眠気に身を委ね、意識を飛ばした……。



 紬の意識が戻ったその時には、すっかり成長した自身の姿があった。


 成長というよりも急成長といったほうが正しいだろうか?


 大木サイズから巨木へと急成長したバロメッツの幹は、人が何人手を繋げば囲うことができるだろうと疑問に思うほどに太くなっている。


 成長前の時点で日本の屋久島に生えている縄文杉くらいだろうと思っていた幹の太さは、急成長したことによって更に太くなり幹周は二十メートルを越しているだろうと思われる。


 高さもだいぶ伸びていて、以前の倍近くになっていそうだ。


 おそらく前世の世界に生えていたならばトップテンにランクインしそうなぐらいの巨樹だろう。


 まだ種から芽が出て数ヶ月といったところなのにこんなに成長してしまったわけだが、これ年輪とかどうなっているんだろうかと紬は疑問に思うが流石に確認してみようとは思わない。


 見た目の変化としてはとりあえずはそんな感じであるが、見た目にわからない変化もあった。


 感覚的な部分となってしまうのだが、魔素をストックできる最大許容量が以前よりも大幅に増えているように感じられる。


 それは植物本体だけの話ではなく、羊たちの方も同様に許容量が増えているようだった。


 更には新たな蕾ができていたので、九号までで増やせなくなっていた羊も新たに増員することができそうであった。


 


 


 

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