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潜む狩人






 警戒を強め熱を見る魔法によって周囲を索敵する紬。


 すると地面の一部……いや、地面のように見えている場所でかつて人面樹が生えていた名残の大穴があいているはずの部分が、まわりのものとはやや違って見えることに気がつく。


 それを見た紬はそこにまわりのものと似たような地盤でもかぶせて、まるで蓋をしたかのように大穴を塞いでしまっているようだと思った。


 このまま近づかずに放置してしまうか、後顧の憂いを断つためにしっかりと確認を行うかで一瞬迷った紬であったが、今後もこのルートを使うことを考えると迂回して避けるよりもここで原因を潰してしまうべきだと考え覚悟を決めた。


 幸いにして人面樹から得た分枝の魔法が優秀なのでこんな時の偵察にも非常に役に立つ。


 今回は小さな分枝の羊ではなく、そこそこのサイズの分枝の羊を偵察に使う。


 理由としては小さいものや軽いものが通ってなんとも無くとも、普通のサイズの羊が通ったら駄目でしたなどとなったら目も当てられないからだ。


 例えば落とし穴のように地面が抜けるなどの重さに関係があったりした場合などを紬は想定している。


 分枝の魔法で事前に背中に生やしていた小さな分枝の羊たちの魔素も消費して、改めて分枝の魔法を使ってちょうどいいサイズになるように調整する。


 仔羊よりも少し大きい程度の分枝の羊となったのでそれをゆっくりと大穴が塞がっている場所へと向かわせた。


 ある程度近づいたその時に、大穴を塞いでいた蓋を跳ね上げ大穴の中から飛び出す影があった。


 飛び出したのは白い糸で編まれた投網。


 大穴に隠れ潜んでいた巨大な蜘蛛の異形が分枝の羊を網にかけて引きずり込んだのだった。


 地面に巣穴を掘り入り口を蜘蛛の糸と土や小石などで扉を作って塞ぐトタテグモという蜘蛛と同じように、この異形の大蜘蛛も蜘蛛糸と鉱石生成の魔法かなにかで大穴を塞いでいたようである。


 紬の前に再び現れた蜘蛛の異形は間違いなく今回の探索の最大の難所だと思われた……。










MHWが時間泥棒過ぎて執筆時間が……

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