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人面樹と種のようなもの






 人面樹の口の奥の方に集まっていく熱を見て、まだ倒しきれていなかったかと紬は警戒を強めた。


 だが紬の心配をよそに、しばらく警戒しつつ観察していたが、人面樹にそれ以上の変化は見られなかった。


 どうやらすでに人面樹は事切れているらしい。物をぶつけてみたりもしたが反応はなかった。


 ではあの熱源はなんだったのか?


 確認をするために紬は動かす魔法で黒曜石のナイフを操り、人面樹から熱源をくりぬいた。


 熱を見る魔法によって見た熱源は種のようなものだった。


 無事に目的のものは手に入ったわけであるが、紬には気になる点があった。


 熱を見る魔法で見ていた視覚が正しければ、種のようなものがあった場所は最初にはなにも反応が見当たらなかったはずだった。


 人面樹が倒れたのを切っ掛けにしたかのように、そこに熱が集まっていったのである。


 そのことから紬は人面樹の体内で何が起こっていたのかを予想し、二つのパターンを考えた。


 死をきっかけに種のようなものに力が集まったパターン。


 死をきっかけに力が集まって種のようなものになったパターン。


 おそらくこのどちらかなのではないかと紬は考えた。


 以前、角兎を熱を見る魔法で見た時には死後に体温が下がって種のようなものの熱が目立つようになったのだろうと紬は考えていたわけだが、もしかすると今回と同じように死を切っ掛けにして種のようなものになにかが起こっていたのかもしれない。


 少なくとも今回の人面樹は、水を掛けまくったために完全に冷え込んでいたのを確認している。その時点で種のようなものの熱を見ることはできなかったので全くの見当違いということはないだろう。


 とりあえずまた要検証案件と位置づけておいて、次に異形と遭遇した時にまた確認を行うことにしようと決めた紬。


 それよりも今はこの人面樹から手に入れた種のようなものから得られるであろう新たな能力のほうが気になっている。


 紬はその種のようなものを呑み込んだのだった……。







 深夜三時まで残業してました……。


 明日……というよりも今日も仕事忙しいので更新できないかもです。

 

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