スライムだと思ってなめちゃあだめだぜ。
そこに現れたのは、スライムだった。
・・・うん、まあ、外れではないと思うよ。ドラゴンとか出てこられても正直困るし。
でも、でもね。あれだけ虹色に輝いておきながらこれはひどいよ!
と、私は内心スライムに文句を言う。
すると、先ほどからプルプルしているスライムの姿形が変わり始めた。
そうしてかわること数秒。スライムは私と同じ姿になっていた。
・・・えっ!どゆことよこれ!と私になったスライムを見て焦ってあたふたしているとスライムが答えてくれた。
「私はレプリカスライム。見たものの見た目を完璧にコピーできるスライムです。現在はコピー対象がご主人様しかいなかったためご主人様の姿形をコピーさせていただいております」
あ、そうなの。すごいね。と私が驚いてスライム(私)を見ているとスライムが聞いてきた。
「それで、私はなにをすればよろしいでしょうか?」
えっと、何とかは特にないのだけれど。
どうしよう。ノリで召喚したとかいったらおこりそうだしなー。
そうだ!こういうときの高速思考だよ。
そう思い私は高速思考を使いどう言い訳するか考えた。そして出した結論を私は伝えた。
「とりあえず、私の持ち物になって私の暮らしを見て私の暮らしを覚えてね。それが出来たら次の指示を与えるから」
「はい!わかりました。それではどのようなものになるのがいいでしょうか?」
「とりあえず、このシャーペンになってみて」
そういって私がアイテムボックスから出したシャーペンを見せる。
「わかりました」
そういってスライムはシャーペンと全く同じ形同じ大きさになった。質量変化とか大幅に無視してである。
「おおっ。すごいね君!」
「おほめに預かり光栄です。ご主人様」
このスライム。もしかしなくても、かなり使えるんじゃない!?
召喚魔法最初の大当たりに喚起する私であった。
とりあえず、今日はこのくらいにして晩御飯食べよ。
そうして私はスライムシャーペンをもち、空間魔法から出る。