高校生活のスタートだ!・・・とでも思ったか!
ダンジョンから帰ってきてから翌日。
なんてわけはなく、私はさっそく覚えたスキルを乱射しに行こうとしたのだが、いかんせん。この世界は基本的にどこでだれに見られているのかもわからないのだ。
と、いうことでまたダンジョンにいってきた。今回は【空間魔法】というものを覚えた。
この空間魔法、正直アイテムボックスがあればいいかな程度で放置していたのだが、魔法の試し打ちにはうってつけである。なんたって、地球と同程度のサイズの世界を複製して入ることが可能なのだから。
そして空間魔法で私だけの空間に入った。
何を試そうかな~と、いろいろと試したいものが多すぎて困っていた。
なので、とりあえず初級の四属性魔法を使ってみた。そして分かった結果、初級弱い。
いやね、直径二十センチくらいの炎の塊だったり水の塊だったりと、たいして強くなかった。まあ、上級などは威力が高いと思うが使う機会もないと思うので使うのをやめておいた。
そして、次に試すのは付与魔法だ。ちなみに私の五十メートル走のタイムは八秒五とまあ、普通だ。
そしてこれに付与魔法の私がどれくらい早くなるのか。
さっそく付与魔法をかける。
そして私は五十メートルを走っていく。走っている感覚はいつもと同じくらいにしか感じられなかった。そうして出た私のタイムはというと、四秒三。
・・・いやいや、付与魔法強すぎでしょ!初級の四属性魔法に比べてこの強さはなによ。優秀すぎですよ。付与魔法さん・・・。
ま、まあ付与魔法といっても生死を分けた戦いをする人たちが使うものだろうしこんなものだろう。
うん。そうして私はそのことについて考えるのをやめた。
さあ、次だ次だ!やりたいことはいっぱいあるんだから。
そう意気込みで私は次に使うものを準備する。アイテムボックスにしまっておいた魔石だ。
ふふふ、そう。私は今から魔物を呼び出すのだ。この魔石でな!(ちなみに魔石を使ったモンスターはしなないらしい)
そうして魔石に召喚魔法をかける、さてさて、どんなモンスターが出てくるのかな~!と、内心私の心はわくわくでいっぱいだった。
わくわく、わくわく。そうして待っていると、しばらくして虹色のようなエフェクトを魔石が放ち始めた。
お!これは当たり演出か!
なんてことを思いながら待っていると、出てきたのはスライムだった。