第四十六話
第四十六話「再会」
「―――バッカじゃないのっ!?」
銃弾が雨のように飛び交う中、香澄は思わず叫んでいた。
余りにも馬鹿馬鹿しい展開に呆れ、そうせずには居られなかった。
『姫様の仰りたい事も良く判るのですが……どういう訳か、これが事実でして……』
襲い掛かる銃弾を目で見る事さえせずにデコピンで弾き返し、香澄はイライザから寄せられたその情報に心底頭痛がしてきて。
「内閣官房長官って、そんな馬鹿がやってたの? この状況で逃げもせず? ホンット、どういう神経してんのかしら……」
指令室として使われていたのは、ロクに護衛も置いていないような官房長官自身の執務室だったのだ。
香澄は4万の正規軍をたった一人で撃滅するような怪物。
それを相手にしているというのに、まるで危機感が足りていない。
「はぁ……。じゃあ何? もう敵の頭押さえちゃってるカンジ?」
『えぇ、そうなります。ただ、最初こそ怯えていた物の、今は何やら妙に余裕がありまして……』
「あぁ、うん、判ってる。ほっといていいわ、ソイツ多分、真正のバカだから」
『は、はぁ……』
香澄は物凄く適当な感じで呆れながら通信を切り、今も尚必死に抵抗している黒服達を見る。
「アンタらも不幸よね……。バカの下に付いたばっかりに。―――ううん、そのバカを見定められず、下に付いた段階でアンタらも救い難いバカって事か……」
「ち、くしょう……っ! 好き放題、いいやがって……ぇ!」
黒服達の憔悴っぷりは酷い物だった。
どれだけ銃弾を撃ち込んでも、どれだけ手榴弾を放り込んでも、香澄もシノもまるで感慨すら見せず、平然と真正面からそれを受けて微動だにしない。
まるでモニター越しの映像に語り掛けているような、別次元の感覚に陥ってしまうのだ。
「畜生……っ、畜生……っ、畜生……っ」
「外のアバターラ共は何やってんだ……ッ」
「どうしてだ!? なんでアイツら来ないんだよ! もうとっくに10分は経ってるぞ!?」
襲撃から10分。
建物の外に居ても爆音や銃声は聞こえている筈だった。
普通なら、直ぐにでも駆け付けそうな物なのだが。
(―――ま、来ないだろうね)
香澄は半ばその理由を悟っていた。
彼等はアバターラだ。正規の軍人でもなければ、傭兵でもない。
彼等は確かに不死かも知れないが、アバターラなのだ。
故に、“バーゲスト”というGMを知っている。
過去、PYOで伝説的に語られた程の元廃人プレイヤー。
プレイヤースキルの圧倒的な高さと驚愕に値する膨大な知識量を誇り、単身でファーストシーズンをクリアしてしまった超人達。
その中から僅か選び出されるゲームマスターという職の中で、更にずば抜けた怪物。
それが、“バーゲスト”。
データ改竄を行ったチートプレイヤーさえ真正面から圧倒し、叩き潰したその姿。
更には、先のロシアでの一件だ。
勝てる筈が無い事を、彼等は最初から理解しているのだ。
「理解出来てないのは、ロクにゲームもした事ないような石頭ばっか……。今時、ゲームは頭が悪くなるなんて、素で信じてるようなバカな奴らなんだから、まぁ無理も無いけど……」
想像力や適応力、危機回避能力や読解力、空間把握能力や判断力に至るまで、全てに於いて、ゲームをプレイしていなかったような人間の大部分はゲームプレイヤーに劣っている傾向が強い。
そういうガリ勉馬鹿ほど政治の世界では高い位置に就こうとする。
「高い給料貰えるから政治家目指してます。って本音がモロ見えなのよねぇ……」
実際、政治家の中に一般的な給料で政治を動かせと言われ、進んでやろうとする人間はどれ程いるだろうか?
結局、将来金と権力が欲しいから勉強を頑張る。って人間が殆どだろう。
有能に見えて、実際には無能。そんな人間達が国を牽引していて、そんな連中に責任を押し付けようとする国民が居て。
こんなのでロクな世界になる筈が無い、と香澄は本気で思っていた。
「やっぱ、消すべきね。そんな連中、不要だし、不快だわ」
改めてそう思い、香澄は時間稼ぎを止めた。
「もういいや、どうせ頭は抑えたんだし。シノ、ちょっと下がってて」
「……ハッ、ご随意、に」
黒服達はその異様な変化に気付き、一部の勘の良い者達は逃げようと走り出してさえ居たが。
「悪いけど、一人も逃がすつもりはないの。言った筈よ? 容赦しない、ってね」
黒狼甲が消え、直後に香澄の背で黒炎が上がる。
「―――黒蛇拘、喰らい尽くしなさい」
その背から溢れるように飛び出した黒蛇達は、銃を構え、抗戦の意思を示す者だけでなく、背を向けて逃げ出す者にも容赦無く襲い掛かり。
「が、ぁあああっ」
「おぐっ!!」
「ぁぁあああああああッ!?」
喉を食い破られる者、腹を引き裂かれる者、胸を貫かれる者、頭蓋を打ち砕かれる者。
縦横無尽に走り抜ける黒蛇の猛襲に、辺りは一瞬で血煙に覆われ……。
「―――はい、おしまい」
銃声と悲鳴が止む間もなく、70畳ほどはありそうな室内を、一瞬にして血の海へと変貌させた。
「イライザと合流するわ。行くわよ、シノ」
「仰せの、ままに」
傅くシノを背に、さっさと歩き出す香澄。
その一方で、指令室を押さえていたイライザは。
「わ、私に手は出さん事だ……! どうなっても、知らんぞ……っ」
「はぁ、左様でございますか」
イライザは首を傾げていた。
目の前に居るのは、生え際の後退した初老の男が一人。
部屋の雰囲気からも、この男が組織内でどれだけの力を持っていたかは窺える。
が、どうにも釈然としないのは、その態度だった。
自分に手を出せばどうなるか解って居るのか、の一点張り。
目の前に護衛三人を瞬殺したイライザが血塗れのメイド服で立っているというのに、だ。
理由を語って脅すのなら、まだ分る。が、その男は理由すら話そうとせず。
「あの女の部下だろう、だったら早く“谷那香澄”を呼べ!」
と、偉そうに催促するばかり。
この状況、イライザがその気になれば、何の迷いもなく一瞬で始末を付ける事も可能なのだが。
「上の階の戦闘は終わったようです。直ぐにコチラへお越し頂けるとは思われますが……」
「な、なに?」
「ですから、上の階で戦っておられた貴方の私兵は全滅したようです、と」
「なんだとぉっ!?」
何を今さら、とイライザは溜め息を吐いた。
「正規軍4万を僅か一時間で壊滅させるお方です。此処の私兵如きが何千何万束になろうと、姫様の敵ではないかと」
「ば、馬鹿なっ、あんな噂を鵜呑みにする奴が何処に居る! どうせCGか何かで適当に捏造したんだろう!」
「そんな事をして、いったい何の意味があるのやら……。まさか、上の連中をアテにでもしておられたのですか?」
「んな……っ!? ま、まぁ、いい……。私には、“切り札”があるのだからな……!」
まるで、漫画やアニメの子悪党のような台詞を平然と吐き、汗を浮かべながら鼻を鳴らす官房長官。
“切り札”という単語に僅かに引っ掛かりを覚えたイライザだったが、そこへ。
「お待たせー、イライザ」
「申し訳ありません、姫様。お手数をお掛けしてしまいして……」
「いいのいいの、んで、そこのハゲが例の官房長官様ね」
「ハ、ハゲっ、だと!?」
偉そうに椅子に踏ん反り返り、イライザを睨んでいた官房長官に、香澄は。
「あぁ、もう相手すんのも面倒だから、喋らなくていいよ。さっさと“お人形さん”を出しなさい」
「ふん! 馬鹿め……、調子に乗っていられるのも今の内だ!」
言うなり、官房長官が指をパチンと鳴らした。
その直後、部屋の壁際に置かれた本棚が動き出し、隠し扉が開いて―――。
「そ、そそっ、そこまででごじゃりやがりますわっ!」
「……は?」
唖然とする香澄達三人の前に、隠し扉の奥から現れた少女が目を回しながら、ビシッ! と指を差して立ちはだかったのだった。
「か、かか、カスミさんでやがりますわねっ! お久しぶりでやがりますわっ!」
「…………」
余りにも余りな登場に、香澄は目頭を揉み解し。
「こう、さ。ツッコミ所が有り過ぎて、何処からどう突っ込めばいいのか悩ましいんだけどね……」
もう何度目かも判らない溜め息を吐き。
「先ず、緊張し過ぎ。舌回ってない。それと、日本語が変。やり直し。あと、イライザが此処に来てからずっとそん中で出待ちしてたって事よね。どんだけ暇なの。も一つ、人を指差すな。ってかアンタ何人? 色白過ぎ。金髪ドリルツインテって、ツンデレか」
「い、一気に捲し立てないでくれやがりましーっ! ><;」
あわあわと慌てふためき、その場でクネクネ踊り出す金髪ドリルツインテ色白少女。
見た目は愛らしく、何処となくミミに似た物を感じた香澄は、その上で良く彼女を観察してみた。
ステータスは―――ほぼ全ての値が“Unknown”の表示。
ただし、名前の欄にはしっかりと“Coppelia”の文字が浮かんでいて。
幼く、そして愛らしく、大凡戦闘など出来そうには見えない。
しかし、その機械的な防具とも思える服装は、間違いなくヴァリアブルデコードでUEP構造体から作り出された物らしく。
「ふ〜ん……、確かにアバターラじゃないわね。でも、なのにさっきは―――」
「な、なんでやがりましょう!?」
ジッと見詰められ、居心地が悪かったのか、コッペリアは後退って身構えるのだが。
「―――“お久しぶり”って、言ったわよね」
「なっ! アナタ、ワタクシを忘れてしまいやがりましたのっ!? あれだけ人をコテンパンにして置きやがりながら!」
「あ、その喋り方、デフォなんだ……」
「デフォでやがりますわ!」
ナニコレ、カワイイ。とは、香澄のファーストインプレッション。
「新しいキャラね……。このタイプは持ってないわ」
「人をキャラ物フィギュアみたいに言わないでやがり下さいましっ!」
が、ムキー! と騒ぎ立てるコッペリアと香澄の間へ割って入り。
「ええぃ、何をしている! さっさとこの女共を捻り潰せ、コッペリア君!」
「は……?」
「うっ」
香澄に威圧され、ビクリと肩を震わす官房長官だったが。
「い、いいのか! 私に危害を加えれば、どうなるか……! そうだろう、コッペリア君!」
「はぁ……、まぁ、そうでやがりますわねぇ……」
官房長官の言葉に渋々と頷くコッペリア。
その様子に、香澄は呆れ顔を浮かべ。
「あぁ、そうそう。アンタがさっき言ってた“切り札”だっけ? アレ、札幌駐屯地の話しっしょ?」
「なっ、貴様何故それをっ!?」
この反応には、流石の香澄も笑えてさえ来てしまう。
何処までベタなのか、と。
「アナタ、どうしてその話しをしっていやがりますの?」
「どうもこうも、こういう連中がやる事なんて決まってるでしょうが。アンタが召喚された段階で、もう大凡見当付いてたっての」
「あらあら、まぁまぁ」
コッペリアは驚いた様子で官房長官と香澄を交互に見遣り。
「ですが、そういう事でやがりますから、ワタクシも一応はこのお方を守って差し上げなければならないのでやがりますわ!」
「人質取られてるから?」
「そうでやがりますわ!」
「ウチの連中が駐屯地の防備に付いてるのに?」
「そうで―――……な、なんで、やがります、と?」
肯定しようとし、強制キャンセルされる言葉。
コレに反応したのは、コッペリアだけではなく。
「ど、どういう事、だ……?」
「あぁ、だからね、余りにもベタで解り易いやり方するもんだから、さっさと先手打って駐屯地の自衛隊と話し付けてきたのよ。あそこ担当してる金守って隻腕のオッサン居たでしょ、アレ買収してきたから」
「ばい……なにぃっ!!?」
「それと、アンタんトコから派遣されたアバターラね。えーっと、確か……」
香澄は、此処に来る直前にイライザとシノから見せられた情報を思い出し。
「えっと……、今井秀隆君、レベル37魔法職。それから、草薙大吾君、レベル29近接格闘職。後、柳明美さん、レベル41回復職。―――だっけ? あの子らみたいな低ランクのアバターラじゃ、ウチで防備に付けた連中にまるっきし歯立たないわよ?」
「な、レベ……なに??」
「ちなみに、ウチが用意した防衛戦力だけど、レベル99盾職1名、レベル90上レイドボスクラス、オークジェネラル1名。レベル85上レイドボスクラス、リザードマンキング1名。加えて、自衛隊第301保安警務中隊まるっと全部ね」
「……なにを、言っておるの、かね??」
官房長官は、香澄の話しの意味を物の数パーセントも理解出来ていなかった。
「まぁアンタは解らなくても別にいいのよ。でも、コッペリア、アンタならこの意味は理解出来てるわよね?」
「えーっと……つまり、人質……に、なっていない、という事でやがりますの?」
「そゆ事。ってゆーかさ、そもそも人質って発想が先ず頭おかしいわ。だってさ、人質って殺しちゃ意味ないワケ。盾にするから意味があんのよね、アレ。けどさ、力関係で私らのが上なの解ってるのに人質なんて取ったら、もうそれ殺せないじゃん? 殺したらその瞬間、盾失ってアンタ死亡確定よ?」
「ぬ、ぐっ!?」
指摘され、官房長官は混乱した。
「い、いいのか! そんな事をすれば、人質がどうなるか―――」
「うん、だから人質の意味無いって」
「うっ、ぐぅうっ!!」
呆れた顔で自分を見下す香澄に、官房長官は遂に自棄になり。
「やれるものならやってみろ! たかが小娘風情がっ、ワシが死ねば人質は全員皆殺し―――」
「あっそ」
「―――へ……?」
ズブリ、と自分の胸に突き刺さる黒い刃を見下ろし、官房長官は呆然とした。
「あ、アナタ……何て事をしやがりますのっ!?」
「別にイイじゃん。コイツ、さっきから邪魔なのよ。声デカくて煩いし、鬱陶しいし」
驚くコッペリアの前で、官房長官はゴボリと血を吐き出す。
「い……ぃい……っ、ぁ、が……ッッ」
「煩い、死ね」
「た、たす、け……ぇ」
と、手を伸ばし、涙を浮かべ、懇願しようとする官房長官の胸から、香澄はさっさと“黒龍剣”を引き抜いてしまい。
「□□□□―――」
一気に傷口から血液が溢れ出し、官房長官の膝から力が抜けた。
「平気で身内を人質に取るようなヤツが、命乞いなんかしてんじゃないわよ。穢らわしい……」
挙句、倒れかけた官房長官の顔を蹴り飛ばし、完全に殺害する。
「アナタ……、鬼でやがりますか……」
「鬼でも何でもいいわよ。……こんな連中、何時までものさばらせては置けないの。放っておけば、何れはエルフやダークエルフ、他の多くの命も平然と自己利益の為に食い潰して、世界を壊し尽くすような連中だもの」
「それ、は……」
コッペリアは反論出来ず、言葉を濁した。
「けど、コレでようやく話しが出来るわね、“操り人形”さん」
「その呼ばれ方……余り好きでは無いのでやがりますわ、“GM”さん」
「そりゃ失礼」
どうやら、当たりらしい。と、カスミは笑みを浮かべ。
「アンタの事、探してたのよ。元チーターAIコッペリア」
「アナタが、ワタクシを? 何故……で、やがりますの?」
「この先、アンタの力を貸して欲しくてね」
「―――! まぁまぁ! まぁまぁまぁ! あの“バーゲストさん”が、ワタクシの力を頼って下さりやがりますの!?」
「ず、随分前のめりね……」
ズイズイと目を輝かせて押し迫ってくるコッペリア。
香澄は彼女の心理が読めず、若干引き気味で答えたのだが。
「実を申しますと、ワタクシもず〜〜〜〜っと、アナタ様の事を探していやがりましたのよ!」
「は? なんで?」
「沢山聞きたい事がありやがりましたの! えーっと、えーっと……」
と、指折り数え始め。
「兎に角、沢山でやがりますわ!」
「そ、そう……」
完全に引いてしまった香澄。が、しかし、その直後の僅かな空気の変化に、彼女は直ぐに気付いた。
「でも、先ずは―――」
呟いたコッペリアの口。―――と、同時。
ヒュンッ! と風を切る音に、香澄は左腕の甲を上げた。
次いで、腕を伝う衝撃と爆音。
「ひ、姫様っ!」
「オマ、エ……ッ!!」
突然香澄へと蹴りかかったコッペリアに、イライザが慌て、シノが怒りを露わにするが。
「ストップ。二人とも、手出さないで」
が、しかし! と言い縋る二人に。
「―――私に、二度も命じさせるな」
低く放たれたその言葉には、有無も言わせない迫力があり。
二人は驚き、その場で跪く。
「悪いわね、でも任せて頂戴」
「……ハッ、出過ぎた真似を致しました……」
「右に、同じく……」
蹴りを受け止めたまま、そう語る香澄に、コッペリアは足を下ろし。
「流石に、良く調教されてやがりますわねぇ」
「カワイイ子達でしょ。あげないわよ?」
「け、結構でやがりますわ! ワタクシ、そっちの趣味はありやがりませんもの!」
「そなの? ぶっちゃけると、私どっちもいけそー」
「なん、です、と……」
本気で引くコッペリア。
「じょ、冗談だって! 引かないで!」
「し、信じましょう、今は……」
コッペリアは訝しんだ顔のままそう答え、それから息を一つ吐く。
そして、咳払いの後で身構えを正し、その手を虚空へと伸ばす。
「さぁ、お出でやがりませ、魔改造98式こと、“魔銃ジャベリン”ッ!」
コッペリアの手が掴み取った長大な長銃を目にした香澄は。
「おおー! イイセンスしてんじゃん……っ」
まるで未来から召喚されてきたようなそのフォルムに、香澄は興奮気味。
「剣と魔法の世界に敢えて近未来的デザインの武器と防具を創造してみやがりましたの。お褒めに与り光栄でやがりますわ♪」
「おkおk、好みよー。後で私の作った現代風アサルトライフルのハートレスシュメルツも見せたげる。きっと気に入ると思うわ」
「それは楽しみでやがります♪ でも、今は―――」
ジャベリンの銃口を香澄へと向け。
「―――直接、威力もお試しになってみては如何でやがりましょう?」
「アッハハ! 思ってたのとはちょ〜っと違うけど、コレはコレで好みの展開だわ。久々に、頭カラッポにして殺り合えそ〜♪」
「それは重畳。では―――」
「―――いざっ」
香澄が身構えるのを敢えて待ち、互いが呼吸を読み合って。
「「It's Show Time!!」」




