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Ice A GE(アイスエイジ)  作者: 重山ローマ
2章 失われた名前
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奈々嘉 エピローグ

「生きることに、繋ぐことに意味があるんです」


なにかが目の前を通り過ぎる。

降り積もっていた雪が、ふわりと浮き上がった。


「こいつらは人間と同じように、心臓を潰すか、息を止めるか――簡単なのは頭部を破壊すれば活動を停止します。ええ、例えばこんな風に」

 

そして、風のように現れた少女は、片手で持ち上げたガラス人間の頭部を、握りつぶした。


「奈々嘉……」

「ん? どうしてあたしの名前を?」

 

わからなかった。

どうして、忘れようとしていた名前が浮かんできたのかが。

ただ、懐かしさがあった。

失ったものが、帰って来たような錯覚を覚えた。


「たしかに、あたしの名前はナナカですが。あなたは?」

「俺は――――――――」

 

エイジは失っていたものを思い出す。

奈々嘉との思い出を。

自分にあった出来事を。

 

その少女は継ぎ接ぎのカラフルなマフラーを風に揺らした。

ところどころに直したあとがある、ずいぶん年季の入ったものだ。


エイジは、自分の首にぶら下がっているペンダントを握った。


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