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Ice A GE(アイスエイジ)  作者: 重山ローマ
断章 紅の瞳
136/147

 

「ミツキ、そっちの様子は」


「次のプレイヤーの目処がついた。すぐにそいつを処理すれば、次のプレイヤーを慌てて探すことになると思う」


「了解。マップの更新情報は?」


「建物が複数破壊されたおかげで大きな工事が必要になった。これなら銃器を隠しておくことは簡単にできると思う、けど、そっちは大丈夫なの?」


「シータとフタコはすでに成人街に潜入している。フタコが次のプレイヤーを処理するとして。シータは誰の皮を被るか決めたようだが、実行まではまだいっていないようだな。すぐに済ませるように伝える。なんにせよ、一番危険な場所にいるのはお前だ。気をつけるんだぞ」


「分かってる。ハジメも気をつけて」


「ああ」


 通信を切ると、ミツキは偽の街を見渡した。

 煙を逃がすために、特殊ガラスドームを開けるよう指示をだす。

 化け物たちはサイレンを使って、街の隅に集めてある。

 街に流れ込んでくる冷気が、外の世界と繋がっているのだと教えてくれた。

 ただ、外にでるために彼らは動いているわけではない。

 腐った人間を処理したいだけなのだ。

 作戦はもう最後の段階まで近づいてきている。


 街の修復が終われば、地下の街の崩壊が始まるだろう。

 外の世界がどうなっているのか知らない部品たちが、外に解き放たれる。

 部品たちのことなど、彼らにはどうだっていいことだ。


 彼らの敵は、鑑賞場で息抜きをする人間たちなのだから。


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