第六話
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俺が住んでいる国、ゼノビオス王国は、その名のとおり完全な王政だ。王の命がすべてであり、王が死ねといったら死ななければならない。文献を読んでみたところ、はじめのうちは善王が王になっていた為国民もまとまり、政治も安定していた。
しかし最近では魔物が活発化してきた影響もあってか政治がなかなか安定せず、国債は増えるばかり、税も上がってきている。そして度重なる増税に耐え切れなくなった農民達が各地で反乱を起こしている。隣の国、民主国家ヴァシリスに移住していく人たちも少なくは無い。しかしゼノビオスは戦争が強い。そのため、少し前までは戦争に明け暮れ他国家を打ち負かし、それでどうにか保っていた。しかし最近ではなぜか戦争をせず、かといって政治の強化をするわけでも無いので、そろそろこの国も終わりかと噂されていた。
まあそんなことは今は関係ない。今一番重要なのは――
「魔法を教えてください」
「じゃあまず得意属性を見ましょうか」
そう、魔法を覚えること。異世界に来て魔力もたくさんあるのに魔法を覚えない手は無いじゃないか!今までは教えてくれる人がいなかったから我慢していたが、ここまできたら我慢する必要はないっ
「得意属性?」
「そうです、魔法は本人が得意としている属性しか扱えないのです!基本的に人によって代わりますが、得意属性は二つから多くて四つです」
ほうほうなるほど。これで測定してみたら使える属性が四つとか五つでチート俺TUEEEEってなるんだな。先が読めたぜ。
「ではこっちにきてください。測定装置は大きいので」
大きいってどれくらいかなぁ、俺の身長の二倍くらいかな?とか考えつつ、家から出て行くアリーの後に続く。家は竪穴住居なので出入り口が非常に狭い。なのに屈まずに外に出て行くアリーを見てさすが幼女と思ったが口に出したら悪いので喉まででかかった言葉を飲み込み、屈んで家を出る。
そこには俺の身長ぐらいの丸い水晶があった。
「なにこれ」
普通魔力測定とかステータス見る系の水晶ってもっとちいさい物なんじゃないの!?
「これが得意属性測定器です!ここに手を当ててください」
そういう言われたので、少しびびりつつ右手を巨大水晶にかざす。すると目に前に3Dホログラムでできたような画面が出てきた。浮いてるし透けてるから3Dホログラムという表現はあながち間違いではないだろう。
その出てきた青い板には白い文字で簡素に『得意属性:粒子』と書かれていた。っておい、簡素すぎるだろ。デザインも内容も。ほらアリーがまぁ、がんばって下さい的な顔をしているじゃないか。
「まぁ、がんばって下さい」
普通に声に出して言ってきたよ、こいつ。さらっと魔術師としては致命的とか言ってきそうで怖いよ俺。
「魔術師としては致命的ですが、ケイスケさんには獣人譲りの桁外れの体力と力があるじゃないですか。大丈夫です、魔術は私がいますから」
言ってきたよ言いやがったよ。俺が思ってたよりも一言とも二言も多く言いやがったよ。おいっ、俺の魔術チートはどこ行った!
「それにしてもこの粒子属性って何でしょうね?」
こいつ....けろっと話題変えやがって....こっちは心に深い傷を負ったって言うのに。って粒子属性って何か分からないの?もしかして魔法チートのルートはまだ生き残ってる?
「もしかしたらユニークかもしれません。少しその表示に意識を傾けてください」
そう言われたので『得意属性:粒子』という表示に意識を傾けると、その下に簡単な説明が出てきた。アリーがそれを覗き込む。頭が目の前にあって表示が見えない。俺でも結構身長はちっさいほうなのにそれよりも小さいって.....。
「ふ~む、なになに?ユニーク属性。粒子を操ることができる。消費魔力は多め。だって。良かったじゃないですか、ユニークで。ユニークって世界に一人だけしかない専用属性ですよ、扱いが難しいのが難点ですが、がんばってください!」
ユニーク属性か....ktkr!
これで魔法チートが、俺の時代がキタッ
「それにしても粒子って何ですか?ケイスケさん、知ってますか?」
粒子といえばやっぱあれかな?あの
『粒子(りゅうし 英文:Particle)とは古典的には剛体の球である。特に細かい粒子は微粒子とも称される。
西欧科学においては、粒子は世界を構成する基本構造として重視される。それは一定の大きさ、重さ、堅さなどの性質を持つもので、それ以上分割できず、その集合や組み合わせによってそれを要素とする様々な現象が生じるものである。
これを直接に物質に当てはめたのが古代の原子論である。物質のすべてが基本となる原子の集まりで理解されるとの立場である。実際には物質の基本粒子は場合によっては原子の組み合わせで生じる分子であることが判明し、さらに原子も内部構造を持つことが明らかになると、その構成要素も物質であるかのように粒子と見なされた。しかし、実際にはそれに当たる素粒子は量子力学的には球であり波である。量子場の理論的には球であり波であり場である。さらに進んだ理論により粒子はさらに奇妙な状態であると考えられるであろう。
by.wikipedia』
ってやつかな?それ以外だったら思いつかないし。物理法則も地球と変わらないみたいだし、粒子とかも変わらないのかな?
「ああ、それなら心当たりがあるよ。だからたぶん大丈夫」
「ふぅ~ん、そうですか。じゃ、魔法の訓練、はじめますよっ!」
ついに始まった魔法の訓練。この魔法を使って、俺はこの世界でどうやって生きていくのか!?俺達の冒険は、これからだ!
――the end...
って勝手に終わらせるな!
終わりませんw
少しの間ほのぼのする予定です。