第7話 思いついたのは最強のヒーロースーツ
BLACK NINJA計画が始まってから、すでに3日が経った。全く前に進まない。どうやったらこの設計図が可能になるのかがこのメンバーでは全く思いつかなかった。
「鏡をいたるところに貼り付けてはどうだ??」
「却下だ。全然格好良くないだろう!!ミラーボールだと思われるぞ??」
「そうね。却下ね。」
「だね〜。」
「「うーーーーん........」」
決まらないまま、また一日、また一日と時間が過ぎていった。一週間が経過した今日、ルミノアが研究していた新物質の開発が成功した。
「ねぇ!!ルミ姉の研究が成功したって!」
「おぉ!新物質とやらの開発か!!.....名前は確か.....。」
「スペキュラニウムよ。博士。」
「それだ!スペキュラニウムだ!」
「そうよ。光の古文書に書いてあったこと......、ずっと研究していたのよ。やっと開発に成功したわ。これが光の器よ。」
"其の器に光を蓄えよ。光は力となり、色を成す。"
"白きは無垢、灰は鋼を呼び、黒は真の姿を現さん。"
ルミノアはスペキュラニウムの特性を見せてくれた。その物質は普段は白いが、光エネルギーを吸収することによって、灰色、黒色と段階的に姿を変える。これはいわゆる充電ゲージのようなもので、白が30%ぐらい。灰色が60%、黒が100%といった具合にどのくらい蓄積されているかを示している。
「すっげぇな、色が変わったぞ。」
「ああ、素晴らしい。」
「ルミ姉!すごいね!」
このとき、ヴィクターは閃いた。ヴィクターの頭に、BLACK NINJAの姿が降りてきた。白から黒になったとき、忍者コスチュームを身に纏う姿が。
「なあ、ルミノア。その光エネルギーってのは貯めるだけで放出したりできないのか??なんていうか.....、貯めたものから作り出すというか.....。」
「できるけど、それがどうか........、ハッ....!!」
そのとき、ルミノアは何かを思いついたような顔をした。ヴィクターはきっと全く同じことを思いついていたに違いない。2人は顔を合わせて、謎の握手を交わした。
「作りましょう!!このイメージを現実に!!」
「ああ!このイメージが一番BLACK NINJAって感じだ!!」
ルミノアとヴィクターは2人で目を輝かせながら話していた。それを博士とレイはボーッと見つめていたが、一体何のことについて話しているのか分かっていないようだった。ルミノアは立ち上がって、全員に話し始めた。
「ゴホン、私たちは今、一つのヴィジョンを頭に思い浮かべたわ。これを形にできるかどうかヴィクターと話していたのよ。結果、実現可能よ。」
「だから、そのイメージというのは一体何なのだ!!」
「聞いて驚け....!!マジで凄いからな!!」
ヴィクターとルミノアが思いついたのは、BLACK NINJAスーツ。まず、このスーツにはスペキュラニウムを使用する。スペキュラニウムに特性があったことを君たちも覚えているだろう。
"その物質は普段は白いが、光エネルギーを吸収することによって、灰色、黒色と段階的に姿を変える。これはいわゆる充電ゲージのようなもので、白が30%ぐらい。灰色が60%、黒が100%といった具合にどのくらい蓄積されているかを示している。"
この特性を利用して、光の忍者の設計図を参考に作ったのが、スペキュラニウム製のヒーロースーツだ。
スーツに蓄積された光エネルギーを消費して、武器や忍者のコスチュームを生成する他に、身体能力も強化することができる。最初は黒色だったスーツも、光エネルギーを消費していくと、だんだん白くなっていく。この色の状態によって発揮できる能力が制限される。
白色は、少しの身体能力強化のみ。強力な敵には全く太刀打ちできない。雑魚には有効。
灰色は身体能力強化。また、武器の生成が可能。(手裏剣やクナイなどの軽装備。)中ボス辺りにまで有効。
黒は大規模な武器の生成と、大幅な身体強化までが可能となり、人を超越した力を得ることができる。また、黒色になると忍者コスチュームを生成し、BLACK NINJAへと変身する。
「すごいでしょう!!もうワクワクが止まらないわ!!」
「ってことよ!!ちょっと博士には難しすぎたか??」
「いや、分かったさ。クールなスーツではないか。そういう服装特有の動きにくさはどうする?戦場に適していて動きやすい方がいいだろう。」
「それはしっかりと考えるわ。それにしても、ヴィクターくんの発想はすごいわね〜」
ヴィクターはニヤけながら言った。
「いや、ルミさんの技術力がなけりゃまず実現ができない。」
「素直に喜びなよ!ルミ姉が褒めてるんだから〜!!」
一週間、全く前に進まなかったBLACK NINJA計画は、ルミノアの手によって、大幅に前進した。計画はヒーロースーツの製作へと移る。




