最終版第8話 スペキュラオスの試練(前編)
一週間、全く前に進まなかったBLACK NINJA計画は、ルミノアの手によって、大幅に前進した。計画はヒーロースーツの製作へと移る。
【パート21】
スーツのイメージを思いつくまでに一週間を消費した。だが、スーツを製作するのにかかった期間はなんと5日。
これは決してチープなスーツを作ったというわけではなく、ルミノアが優秀すぎた。
台所にあったインスタントコーヒーの備蓄が大分少なくなっていた。
相当頑張ったのだろう。
「試作機......完成したわ......Zzz.....」
ルミノアはやっと部屋から出てきたと思ったら、試作機が完成したと言い残して眠りについた。
ルミノアが倒れるように寝たので、ヴィクタールミノアを支えて横にした。
「おーい!!みんな!完成したらしいぞ!」
「博士!ほら起きて!!見に行くよ!」
「ん?......あ、ああ。そうだな。」
【パート22】
ヴィクターたちが製作室に入ると、そこには想像以上のものが待ち構えていた。白色のヒーロースーツと言えばいいのだろうか。某有名ヒーローモノのスーツを連想させる。
ハイクオリティなそのスーツには、継ぎ目がほとんど見当たらない。よく細部まで見てみると、小さい三角形が沢山並んでいる。
ルミノアは良くここまで仕上げたものだ。
みんなも開いた口がふさがらない様だった。
「かっこいいが過ぎるぞ......!!」
「かっこいい!!」
「これが.....、なんと美しい!!」
「スーパーヒーローみたい!!かっこいい!」
リリィがはしゃいで言った。
ヴィクターがスーツに近づくと、スーツはヴィクターを拒絶するかのようにビリッと静電気を起こした。
「ッ......。こいつ!俺が嫌いみたいだ!!」
「ルミ姉が言ってたよ!そのスーツを使うには.....」
スーツのハイテク機能が口を開いた。
" スーツはスペキュラニウム製だが、誰でも着こなせるわけではない。 "
" スペキュラオスの恩恵を受けることが、力を引き出す絶対条件。 "
このスーツのハイテク具合にみんなが驚いていたそれもこれも、全てルミノアの頭脳のおかげだ。
「す、すげぇ......これがハイテクってやつなのか??」
「あ、あぁ。初めて見るな。このような機械は。」
「ルミ姉は私たちの村 カレイド でも凄腕の科学者なんだから!!こんなの朝飯前よ!!」
「それでよ。このスーツはオンケイってやつを手に入れないと着れないらしいぜ。」
「あぁ、そうだね!教えてあげる!スペキュラオスから恩恵を受ける方法!!」
【パート23】
" 強光下、かつ影のない場所で合掌をすること。 "
" 成功すると意識が精神世界へ転送される。 "
" 精神世界でスペキュラオス本人に認められること。 "
「てな感じよ!分かった?ヴィクター!」
レイが自信満々な顔をした。
「おう!完璧に理解した!」
「ふむ、スペキュラ族はみんなそんなことをしているのか。」
「そう、恩恵を受けた人間だけがスペキュラ族として認められるの。ルミ姉の天才具合も少しはその恩恵の影響があるのかもね!」
レイはそういうとヴィクターを照明室まで送った。
「じゃあな!みんな。すぐ帰る。」
「うん!頑張ってね!!」




