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最終版第6話 BLACK NINJA計画、始動。

【パート16】

ルミノアは薄く束ねてある資料をヴィクターに手渡しした。ヴィクターはそれを手に取ると、開いてじっくり読み始めた。


【エイゼン・ウォーカーについての調査記録】

"まず始めに、エイゼン・ウォーカーは、この戦争を引き起こしたすべての元凶である。"


"エイゼンは、スペキュラム遺跡の地下に保管されていた影の古文書を手に入れたと思われる。その後、影の古文書の力を使って、世界を自分の支配下に置くために手下を増やそうと試みる。現在、エイゼンの手下は数え切れないほどに広がっている。"


"ただし、エイゼンの手下に加わった者を見分ける方法が一つだけある。その方法は対象者の影の有無である。エイゼンに忠誠を誓った者は、自らの影をエイゼンに捧げる。"


"だが、手下となった者には意識がなく、文字通り操り人形のような状態となっている。再び生き返るのかは分からない。つまり、エイゼンの手下に見つかったということは、同時にエイゼン本人にも位置情報が割れたということになる。外出の際は十分に警戒すること。"



資料を読み終わったヴィクターはしばらく考えたあと、質問をいくつか投げかけた。


「この影の古文書ってのは初耳だな。向こうの博士は地下なんて多分見つけてなかっただろうな。」


「ああ、そうだな。(恥ずかしそうに)私が行った時にはもうすでに影の古文書はなかった。地下はこんな見た目だったよ。」


博士は写真を見せた。


地面に対して対称に地下の空間があり、影の化け物が光を埋め尽くすような壁画が描かれている。


「気がかりなのは、エイゼンは影の古文書のほうを見つけて、光の古文書は取らなかったということよ。これがどうにも引っかかるのだけど.....」


「あいつが陰気な奴だっただけだよ!きっと!!何にせよ、光の古文書がこっちにあって良かったじゃない!!」


「それはそうだけど.......。」


「そういうことだ。他に聞いておきたいことはあるか?」


ヴィクターはこれだけは外せないという勢いで質問した。


「この壁画の影の化け物......、俺は見たことがある。さっき話しただろ?仲間を殺したヤツだ。この資料を見るに、あいつらはエイゼンではない。どうやらザコの手下以外に強い奴がいるようだな.....。」


博士とルミノアとレイはハッと驚いたようにリリィを見た。リリィは「ほらね?」というような顔で言った。


「だから嘘じゃないって言ったのに......。」


「なんだ??そのお嬢ちゃんが何かを知ってるみたいだな?」


「何日ぐらい前だったかな、リリィが影の化け物が来るから気をつけろって騒いでるときがあったんだ。」


「結局何もなかったから、嘘だと思ってたんだけど.....」


博士は納得したように言った。


「なるほどな......。その影の化け物とやらが......、あぁ.....、まだ名前を聞いてなかったな。」


「あ、ああ。ヴィクター・クロウだ。よろしくな。」


「そう。その影の化け物とやらがヴィクターの遭遇した化け物のことだったというわけだな。どうやらリリィの勘の鋭さは世界線を跨げるらしい。」


全員は完璧に納得したかのように揃って頷いた。


「教えてくれ。その影の化け物と若い男について。」


【パート17】

博士の問いにヴィクターは過去にタイムトラベルする前の出来事の全てを詳細に話した。


「なるほどね。人型の影に翼を生やした化け物.......それがさっき言っていた影の化け物のことなのね。」


「そいつと一緒にいる若い男......さっき言ってたのはコイツね。」


「恐らく、エイゼンの手下だろうが、自我を持っているようだな.....」


「仲間はそいつに影を吸われた......。でも、向こうの配下になることはなかった。全員死んだ.....。」


ヴィクターは震えながら言った。


「なるほど......手下にするだけではなく、影を吸い取ることによる殺害も可能ということか。」


「これは話が変わってくるわねぇ.....」


「奴らは何を企んでる??エイゼンの目的は何だ??」


3人はヴィクターの問いかけに沈黙という答えを出した。恐らく、全員の答えは "分からない" だろう。


ヴィクターは椅子の上に上がった。


「今すぐにでもこの設計図を現実にするべきだ!このBLACK NINJAの設計図を!!」


「BLACK NINJAとは何だ??」


博士はキョトンとして言った。


「博士の息子が好きだったんだろ?異国のニンジャを.....その思いも汲んでな.....。」


「あ、ああ。そうだった。大好きだったよ。」


博士は寂しそうに言った。


「だが、その設計図はまだ理論上の......」


「向こうのあんたならやってのけただろうよ!」


ヴィクターがガツンと言った。


ルミノアとレイが顔を合わせて頷いた。


「やりましょう。」


「博士!まずはやってみようよ!ね?」


博士は難しい顔をしながらヴィクターから設計図を受け取った。


「ではこれより、BLACK NINJA計画を開始する!」

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