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第10話 覚醒

精神世界での修行の影響でひどく疲れていたヴィクターはすぐに眠りについた。

翌朝、ヴィクターが起床して、朝の支度をするために洗面所へと向かった。前にレイがいたので、「おはよう」の一言でもかけようと思って肩を叩いた。


「おはよ.....」


レイは悲鳴を上げた。それにヴィクターはびっくりした。


「ど、どうしたんだよ!急に大きな声出すなよ!!」


「ヴィ、ヴィクター!?来るんだったら足音の一つぐらい出したらどうなの??ビックリしたじゃないの!!」


「な、何??足音してなかったか??」


「全っ然!気づかなかったよ!ホントにビックリしたんだから!!」


レイの驚き様を見て、ヴィクターは本当に自分の足音がしていないのか確かめようとした。やはり、どれだけ音を立てようと大げさに動いても足音が出ない。それどころか、体全体から音がしないようになっている。まるで、筋肉が音を全て吸収しているかのようだった。


「なあ、レイ。どうやら昨日の修行の成果が出てきたみたいだ.....。」


「昨日言ってたやつのこと??」


「どうやら、忍者のワザを使えるようになったみたいだ。昨日あんなにやったんだ.....。これぐらいできなきゃ困る。」


「じゃあ試してきたら??ルミ姉さんもきっと喜んでスーツの準備をしてくれるはずよ!!」


博士、レイ、ルミノア、リリィ(まだ寝ぼけているが)の4人はいよいよ始まるヴィクターのスーツ装着試験に興味津々だった。


「さあ、存分に力を発揮するのよ!スーツちゃん!!」


「ようやくここまで来たか......潰えたはずの希望が.....希望の光が今目の前に.....」


「長かったね。ここまで......」


「ああ。本当にな。だが、奴が来てからというものコトがトントン拍子に進んで怖いぐらいだ。」


ヴィクターは白く輝くスーツを装着するところだ。試練の前はあんなにバチバチとヴィクターを拒んでいたスーツだったが、今はもう大人しく歓迎してくれているようだ。


「いよいよだな.....。装着!!」


すると、スーツが呼びかけに応えるように自動装着された。防具が軽いのにしっかりとしている。本当にどこぞのスーパーヒーローみたいだ。ルミノアは凄いものを作ったなと感心していたヴィクターであったが、ルミノアも全く知らないといった様子で首を横に振っていた。


「フフフ....ハッハッハッハッ!!なんとここに接続されるとは!久しぶりに外界を感じるぞ!!」


「その声は.......」


「まさか.....」


「嘘でしょ??」


「な、なんだ....!!」


「スペキュラオス!?」


「びっくりしたであろう。そう、私もびっくりした。吸い取られる様な感覚がすると思って気付いたらなんと......BLACK NINJA様のスーツではないか!!」


「あんな喋り方だったっけ.....??」


「多分、修行とやらでヴィクターの口調が伝染っちゃったのよ.....」


どうやら、スペキュラニウムを通じて、スペキュラオスがBluetoothのように接続されたということらしい。


「スペキュラニウムに接続されたわけか......」


ヴィクターはニヤリと笑ってみせた。


「ふむ!教え子が私の宿敵を倒すというのだから見届けないわけにはいくまい!!」


「おう!修行の成果が出てきたみたいだから試しに行くところだったんだ!!」


ヴィクターはスーツを身に纏って、研究所から走り去った。気のせいかもしれないが、研究所に残った3人は走り去ったヴィクターが何人もいたように見えた。

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