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color²  作者: りくや
第一章 リアン第一支部入隊試験
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第一章(27) 入隊試験(15)

案の定攻撃してきたのは後ろからだった。

再び頭上に目掛けての攻撃をしてくる。

鎖の方を向いて横に回避をするが、次の攻撃に備える。

地面に当たった鎖はまた煙が舞い、瓦礫の破片が飛び散っている。

相変わらずの威力である。

その後に鎖が再び上空に上がり、攻撃をする準備がされる。


「鎖の連続攻撃!」


頭上に向かって鎖が向かってくる。

回避の準備をするが、その必要はなかった。

頭上に来ると思っていた鎖は、途中で方向を変えてすぐ近くに当たったのである。


「避けるのを見越してかな?」


避ける方向を予測することで、途中で攻撃する場所を変えたのかもしれない。

また鎖は上空に上がり、攻撃がされた。

次こそは攻撃が来ると思ったが、あらぬ方向へと向かっていった。


「どういうことだ?」


狙いが分からない。

適当に狙っているのだろうか。だがそうだとは考えにくい。

考えている間も鎖は攻撃を続けている。

そしてどんどん攻撃のスピードが上がっていた。

地面に当ててから上空に上げ、また地面に当てる。

まるで逃げる隙を与えないかのように。


「もしかして……」


攻撃の意図が分かった。

恐らく攻撃の場所はあえて決めてないのかもしれない。

最初の攻撃は確実に狙ってきた。けど二回目の攻撃はわざと外した。

それはなぜか。理由は最初の攻撃で狙われるかもしれないという考えが生まれる。

さらに二回目の攻撃で予測されているという考えも生まれる。

けどそれ以降はランダムに攻撃が続いている。

いつ攻撃されるか分からないから動こうにも動けない。

そしてもう一つ。地面に攻撃が続いてることで煙もだんだん増えている。

つまりは視界が悪くなっているってことだ。

この調子だと攻撃が見えなくなるかもしれない。

かといって後ろもいつ攻撃されるかは分からない。

逃げ道はないってことでもある。


「何もできないって感じね、坊や」


後ろから急に話しかけられる。

油断を誘っているのかもしれない。


「さぁ、どうするの?このままだと私も攻撃しちゃうかも」


もちろんそうしてくる可能性も十分にあり得る。

目の前の攻撃はあくまで囮で、視界を遮ることが作戦かもしれない。

その時だった。鎖の攻撃が止んだのである。

かなりの数地面に叩きつけられたことで煙充満している。

鎖で攻撃をしていた女は見ることもできない。


「これは見ものかもしれないわね」


そう言いながらフフフと笑っている。

やはり今は見ているだけで攻撃してくるつもりはないのかもしれない。


「どこから攻撃してくる……」


攻撃を警戒していると煙がだんだんと無くなっていく。

しかし、攻撃は一向に来ない。何もしてこないのかと思っていたその時。


「防御しないとどうなってもしらないよ!」


上空から声がした。


「上!」


目の前に充満していた煙は囮だった。

視界を遮ることで上へのジャンプを見せないようにし、奇襲を仕掛ける。

それが攻撃の作戦だったのだ。


「食らいなさい!」


上空からの頭上を狙う攻撃がハクへと襲い掛かる。


「つっ!」


上から振り下ろされたことで速度、威力ともにかなり上がっていた。

剣を両手で持ち防御をしたが、地面に体が叩きつけられる。


「よく防御したね。だけど大丈夫かい?まだまだ私たちはやれるよ」


体をゆっくりと起こしながら立ち上がる。


「まだ大丈夫です。けどやられましたね……」


「まぁ、防御できただけでも偉いと思うわ。本当に子供にしてはやるね」


褒めてもらうことはありがたいが、今はそうも言ってられない。

さっきの攻撃は正直かなり効いたし、正直警告されなかったら防げるか怪しかったかもしれない。試験ということよりも単純にまだ遊びたいという気持ちが強いのだろう。

一応全然戦えることはできる。けど、あの攻撃を何とかしないと勝つことはできない。

それに恐らく……。


「それじゃあ次は私も混ぜてほしいわ。見ているだけじゃやっぱりつまらないもの。いっぱい遊びましょうね、坊や?」


この人も何か作戦があるはずだ。

それも鞭の特性を生かしたような攻撃。


「じゃあこれからが本命の攻撃ってわけですか?」


「そうね。色々な方法で可愛がるつもりだから、ちゃんと耐えて頂戴ね?」


そう言いながら唇を舌で舐める。

今からさらに遊べることが楽しみで仕方がないという感じだろう。


「できる限り頑張りますね」


いくら連携攻撃とはいえ、必ず隙はあるはずだ。

隙と油断を探して、攻撃を入れる。そうして連携を崩せば勝ち筋が生まれる。

そのためにも鞭の攻撃を確認することにした。


「僕はまだまだ降参するつもりもありませんし、負けるつもりもありません。全力で来てください」


意気込みを聞いて笑顔になる女たち。


「良いわ!そういう威勢がいい子は大好き!けどそんな子を黙らせるのも大好きなのよね。私たちの攻撃をたっぷり味わってもらうわ!」


女二人が攻撃の構えを取った。


「それじゃあもう一回受けてもらいましょう!『暴れ回る鎖』(ランページチェーン)!」


「私も行くわよ!『捕獲する鞭』(キャプチャーウィップ)!」


二人による真の連携攻撃が始まった。

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