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color²  作者: りくや
第一章 リアン第一支部入隊試験
15/40

第一章(15) 入隊試験(3)

一人だけ武器の記載が抜けていたので追記しました。(2024/9/26)

グランの方に向かって歩いていくと途中で目が合った。

ハクだと気づき近付いて来る。


「ハク!やっぱりお前なら負けるはずがねぇって信じてたぜ!」


ハッハッハッと笑いながら背中を叩いてくるグラン。

うん、とても痛い。それ本気で叩いてないよね。すんごい痛いんだけど。

でも、喜んでくれていることは確かだ。信じてくれていたことを嬉しく思う。


「そう思ってくれてありがとうグラン。

そっちは随分早かったけど、そんなに楽な相手だったの?」


疑問に思ったことを問いかける。

別れを告げた時、グランより先に試験へと向かった。少なくとも僕よりは遅かったはずだ。

それなのに次の控室で待っていたということは、速攻で決着がついたのかもしれない。


「いや、そういうわけでもなかったぜ。相手も腕が立つやつだった。

開始の合図の後にすかさず攻撃を仕掛けてきて、力のこもったパンチと蹴りでセンスもあった。

だが、俺の体には効かなかったわけだ。何発か攻撃をもらった後に、そのまま一発反撃してやったのよ。そしたら決着がついちまった。もう少しタフさがあれば良かったんだがなぁ」


話を聞くにだいぶ余裕だったのではないだろうか。

いかにもグランらしい勝ち方である。昨日の戦いの時も重い一発を入れていたし、似たような形で相手を倒したのだろう。

タフさと言っているが、あの一撃を耐えられる人はそう多くない気もするが。

一応触れないでおくのがよさそうだ。


「さすがグランだね。そういえばもう一つ聞きたいことがあるんだ。

さっき言ってたただ者じゃない三人って誰のこと?」


試験が始まる前にグランが教えてくれた情報。

かなり多くの手練れがいるこの中で、たった三人を選んだ。

グランがただ者ではないと言っている人たちだ。さすがに気になるし、一目見ておきたくはある。


「確かにあの時は、試験の説明が始まったから詳しく説明することもできなかったな。

既に勝ち進んでいるといいんだが……」


周りを確認し始める。

既にかなりの人数がいる中で見つけられることができるのだろうか。

そんな考えはすぐに否定されることになった。


「おっ、三人とも既に勝ち進んでいるみたいだ。

俺の予想通り強いやつで間違いなさそうだぜ。

順番に言っていくから、見間違えないようにしてくれよな。

まずはあそこにいる赤い髪色の男だ」


グランが向いている方に視線を動かす。

そこには目を閉じて精神を集中している人がいた。

見た目だけでしか判断は出来ないが、身長は170を超えたくらい。

年齢は同い年か少し上で、服の上にジャケットを羽織っている。

武器は持っていないので恐らく格闘スタイルと思われる。


「次は奥にいる青い髪色の男だ」


再び視線を動かす。

壁に背中をつけて次の試験を待っているようだ。

身長は175くらいで、先ほどと同じく年齢は同い年か少し上。

服装は少し長い袖に丈が広いズボンを履いており、服の至る所に龍の絵が描かれている。

服装から考えるに、龍の国で着られる伝統的な服だろう。

武器は壁に立てかけており、槍だと思われる。


「最後は近くにいる灰色髪の男だ」


視線を向けていた場所から数メートル先にいる人を見る。

身長は180くらい、少し丈の長いコートを着ている。年齢は少し上だろうか。

武器は形状から見るに狙撃銃と思われる。

模造品にもかかわらず手入れをしていた。普段から手入れを怠らない人だと想像できる。


「どうだ?ハクもただ者じゃない何かを感じたか?」


そうは言われても特に感じることはなかった。

しかし、周りの人たちと違う点は確かにあった。

明らかに集中力が高い。赤と青い髪色の二人は見ただけでも分かる。

灰色髪の人も一見武器の状態を確かめているだけに見えるが、周りを警戒している状態を保っているように感じる。

やはりグランが言っていることは合っているのかもしれない。


「グランが言ってる何かを感じるっていうのは分からないけど、ただ者じゃないってことは分かるかもしれない。他の人たちより佇まいが違う気がするよ」


「おっ!それってつまりハクも感じることができるようになったんじゃねぇか?

いやー同類が増えて嬉しいぜ」


それは少し違うかもしれない。

僕はあくまで見た目から判断しただけであって、何かを感じたわけではない。

グランは直接感じることができる。そこまでのレベルにはまだ達してない。


「いやいや、まだそこまではできないよ。強さを感じることができるのは、天性的なものかもしれないね」


「へー、そんなもんか。まぁ、相手がつえぇって分かるだけでも俺にとっては嬉しいぜ。

相手が強いってことは熱い戦いがやれるってことだろ?最高じゃねぇか!」


戦闘狂みたいなセリフである。

グランは多くの人を守るために政府軍に入ろうとしているはずだ。

さっきのセリフだけを聞くととてもそうは思えない。

戦うことが他の人よりも好きなだけということにしておいた。

何はともあれ、これでグランの言っていた三人を確認することができた。

ここにいるということは、今後の試験で戦う可能性があるわけだ。

この後の試験はどんなことをするのかまだ分かっていない。

内容によっては全力で勝負しないと負ける可能性だってある。

より気を引き締めていかないといけない。


「ハク、そろそろ次の試験の詳細が説明されそうだぜ」


グランに言われて顔を上げる。

試験官のブルさんが、前方にあるステージに向かって歩いていた。


龍の国で着られている服についてですが、イメージは少し中華服っぽい感じです。

説明が難しい……。

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